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脳がさえる勉強法  築山節著

選んだ理由
いかにして時間短縮をしていくかが、今の自分の課題なのですが、そのためには、脳をどう使っていくかが大きなテーマかと思い、興味があり手に取ってみました。

①子供の脳を育てることについて
脳科学的に言うと、感情系から運動系。そして情報系と順に育んでいくと良いと著者は言っている。子どもに安らぎを与えてあげる事。そして、感覚系を鍛えてあげること。美しいものを見たり、心が嬉しくなることをしたり。音楽を聴いたり。旅行に出かけたり。それを、自然に沢山取り入れてあげる事が優先である。決して、無理に勉強やスポーツを強制しては良くない。
そして、次に運動を楽しみながらしていく事。これは、子どもの身体が成長していく、小学校中高学年から、高校性位にかけてである。
自分の身体をコントロールする力や、運動を長く続ける力は、自分を律したり、集中力や持久力をつけるにもとても良いことであるので、楽しく運動をする工夫をすると良い。
そして、次に思考系です。これは、十代半ば位からと考えていく。
思考系を育てるのに、親の習慣がとても大事になると著者は言っているが、
親が子どもの話を聞いている時に、聞き役になる事。話を引き出してあげる事がとても大事になる。子どもは、報酬を求める。(子どもだけではないが…)報酬系とは快とイコールである。子どもが、大人である、先生や親の話を聞いてもらえているということは、大きな報酬を得ている状態であり、心の状態は勿論、脳の状態も快である。
子どもの脳の後ろの部分を育てて前に持っていく事が重要であるというイメージ。情報を整理したり統合したり考えたりしていく前頭葉は前側にあり、まだまだ成長していないので、後ろから前に繋げてあげるイメージでよい。後ろの脳は、側頭葉や後頭葉で、感覚的な部分を司る脳である。

②思い出しやすい記憶をつくることについて
頭の中の記憶は、出力されるときに統合される。記憶の強化には、確実に認識することと、確実に解釈することが必要になる。そのために著者は、インプットしたことを、自分なりの言葉でまとめることをしているという。そして、もう一つ、多面化が必要だという。知識は、統合であるということ。それが、使える知識である。
③脳をめざめさせることについて
手を動かして簡単な作業をしていると、脳の側坐核が刺激されて軽い興奮状態が起こる。この軽い興奮状態が脳を生き生き動くことにつながる。
脳が覚醒する時間は、一日の中で少ししかないが、このタイミングに新しいことに取り組むなど、上手に時間を使えると良い。
覚醒ピーク前には、簡単な学習などをする。前の日の復習など。覚醒ピーク後は、今日のおさらいなどの復習に充てると良い。

気付き
脳がさえる勉強法とは、特別な事ではなくて、脳の状態をベストな状態にすることと、やる事のバランス。そして、脳の大好きな報酬系というご褒美や休息をどううまくとっていくかなどを、上手くリンクさせていく事なのだと改めて思いました。実際に、著者がしてきた勉強法やノートの取り方は、著者オリジナルなものですが、参考になりました。例えば、わたしは本に線を引く時、鉛筆で引きます。蛍光ペンは使わないので、使った方が好いのかとも思いましたが、あえて使う必要がないということも分かりました。ちなみに、著者は赤のボールペン一本で線を引くようです。
線の引き方で個人的に取り入れたいと思ったのが、キーワードのみに蛍光ペンを引くということです。

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