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絵を描く、ということ



久しぶりにnoteを開きました。
最近まで、文章から離れることが多く(と、言っても、TwitterなどのSNSのジャンクな文章には触れて居たのですが。)note(noteもSNSなのですが、なんというか、ほかのSNSとは文章の質?が少し違うような気がするのでこんな書き方をします。)は、
お久しぶりになりました。

私は絵描きなのですが、「絵を描くこと」ということが私の中で辛い時期に入っていました。

たびたびくる絡みつく毛糸のような苛立ちと、もどかしさと、焦り。
そのなかで、絵を描くことは、私にとってどうあるべきかを考えるきっかけと、なぜ、つらくなるのかを考えることにしました。

絵は、小学生の頃から描いていました。
ちゃおという漫画雑誌が大好きで、お小遣いの500円やら小銭をかき集め、手に握りしめて買っていました。あの頃は、「きらりん☆レボリューション」が私の中ブームだったので、目が大きければ大きいほどかわいい!と感じ、私の中のきらりちゃんに匹敵するレベルの美少女を自由帳にこれでもかと描いていました。

授業中のノートにも、「ここが大事!」というところにもその美少女を描いて、絵がメインだか授業がメインだか分からないぐらい、念入りに目をきらきらに描くことに力を入れていた記憶があります。

中学生になっても、色々なアニメやら、VOCALOID(今は、バーチャルシンガーと言うらしいですね。)初音ミクなどにも大ハマりし、長いツインテールをいかに可愛く描くかということに力を入れ、たのしくお絵描きライフを謳歌していました。
それから、人生の中で挫折をし、リアルから逃げるようにインターネット、Twitterの世界に飛び込みました。今考えると頭のこめかみがキリキリするような黒歴史が沢山ある自分史の中での時代です。
その時もこのキャラのここが好きだから丁寧に描く、髪をゆったりと描く、この子はサラサラ、お目目はぱっちりに~。私はかわいいのよ(キャラの内心)など妄想したりストーリーを空想してくすくす笑ったり、寝る前にふとんを被って頭だけひょっこり出して、床で絵を描いたりしていたりしました。
それからTwitterなどに載せたりする上で。

上手い、下手。流行りの絵柄。絵師。神絵師。など色々なワードやお絵描き界隈を知っていくことになるのです。

幸い私は田舎育ちだったので、上手い上手いとは言われていたものの、クラスメイトがほとんど居なかったので、
クラスで1番上手いから私はすごいんだ。などの井の中の蛙状態にはなって居なかったのですが、
世の中にはすごい人たちが沢山いる、プロみたいな絵を描くアマチュアが溢れている、
同世代でもすごい絵を描く人たちがいる。高校生になればみんな上手くなっていく。

などと思っていました。

今は絶対タブーとはされている、トレース(トレスとよく言われている行為)も、
その頃はダメとはされているけれど、割と、私の中ではTwitterの中で蔓延していました。
(特にHoneyWorksというグループの動画のトレスが人気だった気がします。干物妹うまるちゃん、など、流行ったアニメなども)

私がいつものように、イラストを投稿し、覚えたての絵師、と言うワードを使いツイートをしていると、
人気なトレス絵師(そうとしか言いようがない)が、

「下手なやつほど絵師っていうよな笑」
と拡散され、なんで晒しあげのようなのとをするのか、と、悔しいやら悲しいやらで、
わー!!となったり……これまで様々な嬉しいことや、挫折や苦悩が沢山ありました。

それからもめげずに絵を描き続け、人にあげられるレベル⇒渡して喜ばれるレベル⇒依頼を受ける⇒収益をもらう実力 へと確実にステップを上げていきました。

その過程でも絵はずっと大好きでした。今も好きだけど、最近は今は何となく辛いな、と感じて筆が進まないことが多かったです。

何故かと言うと、依頼を受けることが増えたり、Twitterというプラットフォームで絵を載せることによって、多少ウケを気にしざるを得ない状況になっていたことです。
それと承認欲求がピッタリとセットで。

依頼は当たり前ですが、
貴重な大事な収入源です。楽しい!だけじゃなく、相手の喜ぶような質のいい絵、
希望に沿ったものを描かなくてはなりません。
それに、依頼を頂くまでにも、 この人に描いて欲しい!という作品を描かなくてはならないのです。

つまり、人から見られる反応を意識して描くことが前提に私の中で当たり前になってしまったのです。

でも絵を描いていた自分史を振り返ると、絵を描く、という、私のルーツは
好きなものを思い切り描く、自己表現、自分を発散するところ、だった。

絵師、や、神絵師、という区分わけ、自分をイラストレーター、絵師と名乗る前から、
描いていたでしょう?

依頼を受ける、ということは、良く、いい絵、だと思われたいというのはあるけど、

そもそもいい絵、ってなんだ?

いい絵、依頼が来る絵を意識したとて依頼が来るとは限らないし、
ウケを狙って描いた絵がウケるとも限らない。神のみぞ知る。だ。

そんな事が上手くいっていたら、世の絵描き、イラストで仕事をしている人はそもそも困っていない。

あなたに描いてほしい。そう思われる絵なんてわからないけれど。

絵師、イラストレーター、その前に自分の欲求のおもむくままに、ワガママに、楽しく
描いてもいい。それが、私らしさ、味なんじゃないか、と思ってきました。

ああ!何だか絵が描きたくなってきた!

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