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Hamee(東1/3134) 株主総会レポート 2020/7/30

 東証1部上場のHameeの株主総会に出席しました。株主総会の様子について、当記事にてご紹介したいと思います。当記事は私の心証に基づき脚色されており、記載内容が意図せず事実と異なる可能性もあります。また、当記事は同銘柄の売買を推奨するものではありません。
 なお、同記事の記載にあたっては表現や記載する事項について留意をしておりますが、記載内容やニュアンス等で該当会社へご迷惑をおかけする事は本望ではありません。万が一、このようなケースに該当することがございましたら速やかに修正、公開をとりやめますのでご連絡を頂ければと思います。(メールアドレス:sub@jcom.zaq.ne.jp )

1.同社関連記事

 まず過去の記事を引用しておきます。

 同社は今年の冬に定款変更を付議するため、臨時株主総会を開催しておりましたが、そのレポート記事はUP出来ておりませんでした。質疑も活発だったのですが、申し訳ありません。

2.株主総会の概況

 まずは当日のタイムテーブルです。手元の時計での測定です。新型コロナウィルスの影響を考慮し、迅速な議事運営を行う点と海外事業を所掌されている役員はオンライン参加となる旨の説明が冒頭にありました。また株主質問は、原則として1人2問までとし、トータルで15分程度を目安としたいと具体的な協力要請がありました。

  10:00 開会 (社長)
  10:02 監査報告・議決権数確認(社長)
  10:04 事業報告・対処すべき課題(社長)
  10:12 議案上程(社長)
  10:17 質疑応答
  10:35 決議
  10:37 新任取締役紹介
  10:38 閉会

 監査報告、議決権数の確認は社長が一言ずつで瞬殺でした。本来は監査役の朗読と事務局の個数説明があるのですが、割愛ですね。形式に捉われる必要はないので、これでいいと思います。

 株主数は昨年は4,537人でしたが、今年は口頭での説明では3,446人とだいぶ減ったようです。株価も足元の業績も思いの外、堅調なんですけどね。

 事業報告及び対処すべき課題については、今年もスライドを使って社長が説明されます。創業者でもあり、事業や会社への思いというものも大きなものがあると思うのですがやはり控え目で、基本的に用意された原稿を読み上げておられていました。昨年も同じように感じましたが、もう少し自由闊達にプレゼンされ、我々投資家を洗脳してくれるくらいでもいいのにな、と思う部分があり、この点は個人的にはやや心残りです。とはいえ、説明内容そものは当然のことながらソツなく必要十分かつコンパクトに纏められていました。基本的に会社が開示している決算説明資料に則った説明でした。

 議案の上程については、付議事項が多いものの、さすがにここはひとつひとつ簡単に言及されていました。さすがに記載の通りです、の一言では終わらせられない、といったところでしょうか。

 質疑については、改めて1人2問以内、かつ全体で15分程度としたい旨の協力依頼がありました。ただ一応押し付ける形ではなく、「原則として…」と「~協力をお願いする」とういうスタンスだったものと思います。そもそも出席者は10人程度ですし、いつもの倍以上のスペースがあって、密とは無縁ですからそこまでシビアにならなくてもいいのではないかと、個人的には思いました。

 なお、役員の中ではHameeグローバルを所掌している1名がオンラインでの参加となっており、机上にはタブレット画面でお姿が繋がっているという形になっていました。ただ、株主席と役員席がソーシャルディスタンスとはいえ、相当離れておりかなり神経を使われているなという印象でした。

 それから、社員の皆さんがHameeのコーポレートカラーである黄色をボーダーにしたポロシャツ?で運営業務に当たられていました。全員お揃いのいで立ちでした。受付の時に、少し言及させて頂いたのですが、ラグビーのワンチームになぞらえて、社内ワンチームという思いを込めてこういったイベントの時にはお召しになっているようです。当然、社長以下、役員全員、もちろん社外取締役も含めて全員が黄色がややチカチカする(笑)ポロシャツで対応されていました。従ってスーツの方は皆無です。ちょっと異様な光景なのですが、でも同社の「創造性」とか「企画力」とか、あるいはちょっと形式から外れた面白がるみたいな社風がこういった所にも出ているのかなと感じました。質問の制限がなければどういう経緯でこういうことを考え、実行に当たったのかフリーでも伺ってみたかったです。

3.事業説明・対処すべき課題について

 先ほど、原稿を読み上げられていると指摘しましたが、それでも今後の展望なども含め軽くお話をして頂きましたので、私の拙い理解力ではありますが、その内容をメモに起こしておきます。あくまで主観で捉えたものなので、事実と異なる点が多分に含まれる可能性がある点はご容赦下さい。

 まずは事業報告としてPLの概況について説明がありました。

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 ・EC事業、プラットフォーム共に好調で過去最高を更新
 ・プラットフォーム事業は契約者数が計画通り増加
 ・グローバルでは企画製造のワンストップ体制でグローバル商材創出
 ・その他事業は、ふるさと納税事業が計画を大幅超過
 ・Hamicシリーズの今後の展開の準備を着実に進行

 続いて開示されていない資料ですが、コロナ禍影響を考慮し、各事業毎の四半期における昨対の増減についての説明がありました。定量部分はここでは記載を割愛しますが、概ね以下のような説明だったかと思います。なお、全社で見た時には、「コロナ禍影響に対してうまく対処をしている」というトーンで説明されていました。決してこれでイケイケだぜぇ、みたいな感じではなく、プラスマイナス双方あるが、追い風があるというトーンというより、会社としてうまく対処をしているといった印象を受けました。単なる表現の違いのようなものかもしれませんが、この辺りも地に足のついた感じが窺えるなと私は感じました。

◆コマース事業
 ・国内量販店の営業自粛等で卸売り部門が下押し。
 ・巣籠り消費の効果もあり小売部門が大幅増収。
◆プラットフォーム事業
 ・デジタルシフトの追い風により大幅増収
◆その他事業
 ・ふるさと納税関連が大幅に伸長

 次に対処すべき課題についての説明がありました。新たなビジネスモデル創出に向けた取り組みということで、その概要を説明されていました。その内容は決算説明資料にある中期経営計画の箇所をなぞった説明だったかと思います。取り組みもスマホ保険、レコメンドメール機能の実装、RUKAMOローンチ、ふるさと納税関連の取り組みという内容です。
 私が特に印象に残ったのはふるさと納税です(え?そこ?って感じですよね(笑)。)オペレーションの自動化に成功したということと、全国展開に向けて大きく伸長し、更に「当社において多大なる利益貢献をしてくれた」と説明がありました。こういった支援事業で利益を貪っているなんて、と穿った見方をされてしまうかもしれませんが、その価値創造が真に地域や利用者のための価値になっていて、そこに適正な利益を享受しているのなら、とてもハッピーな事だと思います。

 次に今期の業績予想についてPLの確認をされていました。特に詳細の言及がなく、数値の確認だけです。トーンとしては、こういう情勢下にあっても増収増益を目指すというトーンでした。元々、業績予想に対しては「必達目標」と保守的に策定されている(とはいえ、以前にやらかし下方修正したこともありますが(笑))とのことでしたが、話の流れからは保守的に策定されているという印象もなかったです。とはいえ、無理をしてストレッチしているという印象もなく、まぁ今の所ニュートラルといった感じでしょうか。そもそもコロナ禍の経済情勢が見極められませんし、こんな形ではiPhone商戦だってどうなるか不透明ですしね。

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  策定の前提としては、まず今年の夏までは実店舗での小売が影響を受ける(当社でみると卸売り部門への影響ですね)一方、今活況となっているデジタルシフトの情勢は今後は徐々に落ち着きを取り戻す(つまりいつまでの特需のような状況はないよ、という意味ですね)という前提です。これを踏まえて各部門毎の増減についても詳細の数値を読み上げられていました

4.質疑応答

 質疑の内容をメモに残しておきます。くどいですが、私の主観に基づき脚色しています。ご留意ください。

 ※★印は私が質問させて頂いた内容です。

★Q プラットフォーム事業の環境変化について
 コロナ禍によりEC化が急速に広がっているが、その中で、新規事業者が手軽にECを始めるということでシステムへのニーズも多様化が進むものと考えている。楽天やアマゾンといったプラットフォームに対して、手軽なパッケージとして例えばBASEさんのような新たなサービスの台頭もある。ネクストエンジンは、各プラットフォームに対して、API連携や他社との機能提携により在庫管理から受発注、配送指示に至る所へ全網羅的な機能を提供する高付加価値型として魅力だが、EC運営のこういった多様性への環境の変化というものはネクストエンジンの今後の展望には影響はないか。
A 
 コロナ禍にあって、EC全体が盛り上がっているという状況ではある。もちろん商材によってはEC事業者さんにネガティブに影を落としていることもあるが、全体でみればこのバックヤードを担うネクストエンジンにとっては追い風になっているといえる。そんな中で、手軽に、今日、今すぐに始めたいというニーズは確かにあって、そういうEC事業者さんにとってはBASEさんのようなサービスは魅力的だと思う。そしてそういうEC事業者さんにとってはネクストエンジンは不要である(つまり機能過多ということですね)と考えている。しかしながら、事業を始められ拡大してくる、すなわち受注件数が増えてくる中にあっては、ネクストエンジンが実現できるような痒いところに手が届く機能が必要になってくる(予約販売を実現するとか、在庫管理、物流管理などバリューチェーンの構築が求められるということ)。従ってスタートアップのような手軽にまずは始めて見るという層には刺さらないが、そこから拡大基調にある中では自ずと必要になってくる機能を提供出来ている。
 また、ネクストエンジンはプラットフォームに縛られない形で運営している。従って例えばBASEさんで始めて、ではAmazonや楽天でもやってみようと多店舗運営をしようと思った際にもネクストエンジンはワンストップで対応可能という事で、受け皿として訴求がしやすい立ち位置にいる。
 なお、ネクストエンジンでフロント(つまりモールのプラットフォームそのものへの参画)もやってしまえばというお声も頂くが、そうなるとAmazonや楽天といった既存のプレイヤーとの関係性が悪くなり、それは本望ではないため、ネクストエンジンとして各プラットフォームを裏側で支え、特定の相手へ踏み込み過ぎず、しかし嫌われることがない立ち位置にありたいと考えている(つまりビジネス上でうまく八方美人、古い言葉でいえばWin-Winになれるみたいな感覚なのでしょう。きちんとしたたかさも持っていますね)。
◆考察
 ECの活況は間違いなく追い風なんだろうと認識していますが、ということは、様々な事業者が、これを「機会」とばかりに参入してくるのではないかと考えて質問しました。本当はBASEさんのようにプラットフォーマーからの視点だけでなく、バックヤードを司るパッケージシステム会社の視点からも伺いたかったのですが、時間制約でコンパクトにするため流行りのBASEさんだけを名前を出して質問させてもらいました。
 まず、顧客セグメントの区分けをきちんと認識されている点は良いなと思いました。新規参画者とネクストエンジンを使うような玄人?とではまるで属性も違うので、自分たちが対象とする相手が誰で、その対象が何をどういうレベルで求めているのかを正しく理解して、その中で相手との関係性を重んじながら自社の優位性を確保していくということです。BASEを利用する人も最初はネクストエンジンにはマッチせずとも、そこからそれが必要になってくる人が増えてくる中で、ベンダーフリーならぬプラットフォームフリーの同サービスが広く使われるポテンシャルをもっているということで期待度も高まりました。しかし、BASEの事業をきちんと理解できていないのですが(←おいっ、なのに引き合いに出したのかって(笑))、BASEさんを利用するEC事業者の継続率はどの位なんでしょうね。だって、ある程度軌道に乗ってくるとBASEさんだけでは事足りなくなるわけですよね。そして多店舗展開というか複数チャネルを持つようになると、彼らの訴求力って低下すると思うのですが…。

★Q 働き方の変化と創造性について
 商品の企画、とりわけデザイン性など「高い創造性」が当社の強みだと認識している。コロナ禍にあり、ニューノーマルな働き方にチャレンジされ、社員からも好評のようで大変素晴らしい事だと思う。一方で、対面コミュニケーションの中からこの「高い創造性」をもった企画が生まれてきただろう中で、創造性や生産性を維持向上させる方策はあるのか。また、小田原という土地に拘ってこられた中で、ニューノーマルな働き方が人事採用・人材定着の面から何か変化はあるか。
A
 コロナ禍により新たな働き方として在宅勤務等の推進を行ってきた。まだ日も浅くその影響については見定められない中ではあるが、少なくても現時点に至るまでの間で、指摘の創造性が欠落するような機会には至っていない。何気ない対面でしかなしえなかったコミュニケーションは当然ながらあるが、それが企画や創造性に影響しているかといわれると現時点では影響はない。むしろ、無駄な移動がなくなったり、働き方が多用する中では新たな形式下でのコミュニケーションも取れるようになっている。このようにコミュニケーション面ではマイナス面もある中で、逆にプラスに作用する面もあり、全体でみるとこのニューノーマルな働き方により若干プラスの作用があるのではないかと認識している。
 事業面でみてもコマースの卸売り部門などは実際小売店舗の運営次第になるため活動が抑制される影響はあれど、全体でみるとECやコマースの小売などは十分デジタルシフトがやりやすい状況にあるため特段逆風ということはない。
 しかしながらこのリモートワークをはじめとしたニューノーマルな働き方が常態化してくる中では、指摘の懸念なども台頭しやすくなるというリスクは当然認識しており、その対処を進めている。オンラインでのコミュニケーションの活性化策はもちろん、感染予防と社員同士の円滑なコミュニケーション両立のための様々な企画の立案遂行を進めている。また本社もリニューアルを行っており、より席の間の距離を空けて出社時にも不安が少ないような各種設備を導入していくことで単なる仕事場という枠組みに捉われない、誰かと話をしに行く場所というような形で工事を進めている。
 採用面については、確かに従来は小田原という立地に拘ってきたこともあり都心に比べて不利な情勢ではあった。しかしながらリモートで採用し、リモートで業務も出来るということにしているため、むしろ当社においては、人材獲得面で実感採用しやすくなった(優位に事が進んでいる)と感じている。今後は更に都心から小田原に引っ越してくるみたいな都心一極集中の低下から我々にとっては有利になるのではないかと考えている。
◆考察
 こういう質問はあまりカタリストとか投資妙味のヒントを得るには的確な質問ではないかもしれません。ただ、企業を見て、中長期的な姿を想像した時には大きな変化における財務的な影響に加えて、組織力という面にも注目したいと考えています。そのため2問目にはこの質問をしました。
 同社は早々にテレワーク制度をひき、小田原近辺に在住する方に小田原手当を創設したり、これらのニューノーマルな働き方に対する社員の声を調査し公表しIRリリースしています。当然、多くの社員にとって快適であるというわけですが、それは短期的に「業務を回す」といった点で影響は軽微、なんなら効率化できたよ、という話かもしれません。実際に親和性は高いと思います。しかしながら、中長期的に見た時に、当社の強みである、ちょっと面白いデザイン、機能、コンセプトなどの創造性において、「その創造性マインドが蝕まれていくことはないのか」という懸念です。
 回答では短期的には今は影響はないが、中長期的には課題が生じるかもしれないという懸念を認識され、既に対処に手を打たれてるように感じました。もちろん、今後どのくらいの期間、どの程度の影響度をもって対策が続けられるのかは見通せませんから、その対処が正解かどうあるかは誰にもわかりません。しかし、そういう先見性をもって経営をきちんとされようとされていることは答弁のトーンや内容から感じとることが出来た気がします。本社を新社屋にしてからそんなに時間は経っていないと思われますし、実際昨年お邪魔した時にも大変綺麗で、あぁいかにも創造性が発揮できそうだなという工夫があったのですが、それがよりブラッシュアップされるのだとしたら、素晴らしい事だと思います。うまくバランスを取りながら、強みを損なわず、体制がより強固になる事を期待したいと思います。

Q コロナ禍の影響について
 (電車遅延により途中参加されたため説明済だったら容赦をという前置きがありました)コロナ禍において、当社が受ける影響について教えて欲しい。
A
 コマースの卸売りの部分がマイナスになっている一方、ECを起点とした事業は大きく伸びている。全社レベルでみるとプラスマイナスそれぞれあるのだが、全体でみれば若干追い風ではないか。但し、今後大不況などが訪れると景気そのものが大きく落ち込むことになり、その時には相応の影響を受けてしまうのはやむ得ないと思う。
◆考察
 質問者の意図としては、コロナ禍色々大変だけど、影響どうよ、といった所だったと思います。実は私は手元の質問の中で、中計の策定に絡めた質問を使用を考えていました。中計策定は昨年12月頃が最後のローリングだったはずですが、その時から前提が大きく変わっている中で、どういう見直しの検討を進めるのか、もしくは数値目標の考え方はどうなのかといったあたりを聞きたかったです。その点からすると答弁の内容も説明事項の再掲のようになってしまい、大変もったいないなと個人的には思いました。
 ただ、面白いのは再三当社のスタンスはそうなのですが、追い風ではあるけど、この環境下でイケイケなんですという表現をしないことです。必ずマイナス面とプラス面双方を挙げて、その中で謙虚に若干追い風とかいう表現を使います。もっとバシバシ成長して欲しいと情熱的な人からすると、もう少し自身に漲っていて欲しいと思う部分もあろうかと思いますが、私はちょどバランスが良いのではないかなと思います。大風呂敷広げるだけというのは最悪だと思いますからね。

(他に質問者がおらずまだ15分経過してなかったことから、社長の方から再度、私へ発言を促して頂けました。大変ありがたかったです)

★Q ふるさと納税支援事業の今後の展望について
 ふるさと納税支援事業が大きく伸長しているということであり期待をしている。一方で、ふるさと納税では既にふるさとチョイスなどいくつか全国エリアをカバーするプラットフォームが他社運営で構築されている現状があるものと認識している。このような環境下で全国エリアに展開していく時に、説明のあった自動化等のオペレーション力で訴求するものとは思うが、デファクトプラットフォーマーがある中での当社の今後の展望についてどのように捉えられているか。
A
 フロント側としていくつかのサービスが台頭してきているように、バック側も競争は激しいのだが、当社はまだ提供自治体数も少なく(定量数値はここでは割愛します)、今後の展開余地があるものと考えている。加えて、最近ではバックのシステム利用だけでなく、そのオペレーションに至るまでを請け負っていただけないかという引き合いもあり、そういったニーズを満たすために、協力会社さんを活用しながらスコープの総量を増やしていっているという状況である。
 加えて、当社はネクストエンジンという武器をもっていて、売り方や販促のノウハウを横展開させることでふるさと納税のバック事務との親和性が高いものと認識している。このことで、バックの領域で競争していく中で、この効果的に集めるという所に長けた会社は少ないこともあり、こういった差別化戦略で少しずつ広げてきている所である。
◆考察
 追加で質問したのに完全にしくじりました(笑)。フロントとバックをもう少し明確に分けて質問すればよかったです。咄嗟に質問していた内容をすり替えたこともあり、自分の至らなさを痛感しました。本当は前述のコロナ禍が中計に与える影響を聞きたかったのですが、それは前問とやや被ってしまう(実際被ってないのですが、コロナ禍の影響というカテゴリにはちょっとうんざりされる)かと咄嗟に質問を変えました。
 次の候補はコマースのHameeグローバルの体制変更に関して、ワンストップでの企画製造ラインの構築が与える効果やリスク度についてでしたが、こちらも前回の臨時総会でも話題にしたこともあり遠慮しました。結果、一番優先度の低い質問に差し替えました。
 とはいえ、丁寧な回答を頂き、私にとっては起死回生?でした。大きな利益貢献をもたらせてくれたのは、ネクストエンジンの派生で新たなニーズを掘り起こしているという感じの印象です。漫然と集めるだけでなく、実際のオペレーションも請け負うことで存在感を高めていってくれている様子が窺えます。まだ提供自治体数は極小ですし、競争原理が働く世界なので、今後が何気に楽しみです。

5.さいごに

 最後に開会前の事を書くのもどうかと思いますが、少し徒然なるままに書いていきます。同社の総会は小田原城内にある報徳会館という神社のホールのようなところで開催されています。緑が豊かな境内の横にあり、お庭もとてもきれいです。当日は雨が降っていて、まだ梅雨明けしていなくてそのシトシト感が緑がより綺麗に映えていました。

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 受付を済ませると開会までしばし控室に案内していただけます。昨年まではここで小田原銘菓やご当地サイダー、更に事業説明用のパネルなどもあって賑やかでしたが、今年はそれが叶わず残念でした。コロナ禍の影響のためやむ得ないんですけどね。

 まず去年の控室の状況です。多くの株主の方が行き交ってくつろがれたりしていました。コマース事業の商材は撮影禁止でしたので撮影してません。

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 次に今年の控室の状況です。何もありません。それでも窓から望む緑は綺麗ですね。机の上に何やら置かれています。

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 置かれているものを帰宅してから撮影しました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、なんかうっすら黄色みかかっていて、しかも形状もいわゆるペットボトルのような円柱型ではなく、厚さが薄い直方体形状で何かの薬品?という感じでした(笑)。係の方に聞いたのですが、これは水らしいです。なんかセンテンスが暑苦しくて、これをもって駅とかでガブガブ飲んでたらちょっと注目をされるかもしれませんね(笑)。「笑顔と入魂」ですからね。

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 9時を過ぎて相場が始まっていたので、スマホで株価をチェックして、爆損ぶりにそっと閉じて(笑)、トイレにいきました。用を足しているとその目の前に掛け軸のように二宮尊徳のありがたい言葉の数々が掲げられています。 

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 売り手も買い手もそれぞれに恵みがあってこそ、という事だと解釈したのですが(違ったらすみません)、あぁいつも株買って損してツライのは恵みがない自分は、なんて失笑してしまいました。そんな中、総会は始まりました。

 総会終了後には、役員一同祈祷をしますが、今年は株主も任意いどうぞの案内はなく残念でした。暫く降り続ける雨に、ロビーでお庭をみながら、しばし休憩をしておりました。午後は市内を観光のため撮影して回りました。その様子は、ランチのグルメ情報と共に改めて別記事にてご紹介したいと思います。

 事業上は謙虚な姿勢を崩さず、しかし着実に事業運営を行っているように感じました。今後においても継続した成長を期待したいと思います。

 頑張れ!Hamee。

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