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ソーシャルワイヤー月次KPI(2020/8)

 ソーシャルワイヤーの月次KPIが開示されています。今の変化の最中にある中で、経営として社長のコメントからも様々な苦労が滲みます。こういう時だからこそ、経営力でうまくこの変化を乗り越えてもらいたいと期待をしています。

 従来月次KPIは大きなトレンドを把握するために月次での凹凸をいちいち確認していませんでしたが、変化も大きく色々苦労も多そうだということで、今更ですが月次の状況を確認していくことにしようと思い、簡単に纏めてみました。その内容についてこの記事でご紹介するとともに、何かお気づきの点、私が勘違いしている点があればご指摘頂ければ嬉しいと思っています。なお、記載にあたってはIRへも照会しており、私なりの受け止めでコメントを入れていますが、あくまで私の主観に基づいたもので、事実と異なる可能性もありますので、ご留意くださいませ。


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 インフルエンサーマーケティングについては4-6月の落ち込みが大きかったですが、そこから復調が鮮明です。なお、1Q以前は月毎のデータが残っていないため、四半期毎に3ヶ月平均で表記しています(以後全て同じです)。こうみると過去最高水準だったことが窺えます。逆にミャンマーの案件等何か補助的な下駄履いている要素があるのかなどをIRへ伺いましたが、純粋に既存領域での増加が強いとのことでした。今後も予断を許しませんが、「インフルエンサー」にコミットしたと総会でも仰っていた注力領域が強さが戻ってきたのは良い事かなと思います。

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 クリッピングは同社のサービスとしてはそこまで収益貢献はないのですが、イベント等が抑制されている今、記事化される機会が減っていることもあり、伸長が鈍い状況が続いているようです。とはいいながら、デジタルではなんとか横這いを維持していますね。今後については、ある程度頑張るけど無理はしないという感触と受け止めました。私は寄与も限定的なので、静観かなと思っていたのですけどね。

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 従量のアットプレスは7月が異様に強かったのですが、そこからみると落ち込んでいます。しかし想定していた通りお盆等の影響もあるいようで季節要因のようです。むしろ新規顧客の状況もよいようで6月以降強さが見られている中でその流れは継続しているようです。

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 月額制のニュースキャストは7月に続いて高位です。ただ、後述の通り契約社数も増加しているため、1社あたりの配信数でみると減少しています。この辺りは季節要因もあると思うので、直ちに何かを指摘できませんので、今後の指標推移は注視しておきたいです。

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 契約者数は営業体制強化の効果が続いているのか、順調に伸びています。一方でこれは新規獲得-解約数の残存契約者数ですから解約の状況も気になる所です。IRへの照会ではここはあまり気にしていない様相でしたが、自然体で生じる解約は当然あって、それを新規がカバーしてこの伸長であれば問題ないと思いますが、解約が大量発生して、それを新規で何とかカバーしているという構造であればあまり褒められたことではありません。当然現状で後者のようなことは生じている兆候はなさそうでした。今後利用価値のあるサービスであれば配信数も伸びてくると思いますから個社当たりの配信数当たりを見ながらサービスとしての訴求がうまくいっているかをみていきたいと思います。

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 こちらは1社あたりの月間配信数平均です。こちらはKPIとして直接開示されているものではなく、私が勝手に算出したイメージです。定額ですから配信すればするほど顧客納得度は高まりますから、この数値があがってくるといいのではないかと思います。

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 今回のKPIで一番不満は、唐突に席単価を非開示にしたことです。前月に席単価が下落してからの非開示なので、色々都合が悪いのかと勘ぐりたくなります。しかもこれまで指標の追加や変更はきちんとアナウンスがありましたが、今回はしれっと消えています。
 新橋よりもそれ以外の拠点で小ロットでのサテライト的な使い方をされることで、席単価はどうしても下がるのは致し方ないですし、稼働席数×単価ですから単価だけで推し量れないのはその通りですが、収益のひとつの要素を唐突に非開示にするのはあまり褒められたことではないなと思います。率直にIRへはその旨をお伝えしています。会社としては今は席単価よりも稼働席数を最重視している中で、社内での重要性に鑑みた結果との説明でした。


 本当は月次なんかで凹凸をいちいち重箱の隅をつつくようなことはしたくないのですが、変化が大きく苦労も多そうという事で、よりきめ細かく中身をみていこうと月次でも見てみようと思いました。デジタルPRは上手く対処していますがシェアオフィスは社長コメントにもある通り、そもそも都心一等地立地に拘らない居住地という要素を取り入れようとしていたり、個人向けというキーワードがあったりで前途多難ではないかなと感じます。特に在宅勤務手当がコワーキングスペースに向かうという仮説は、私にはよく理解が出来ません。私も在宅勤務手当をもらっていますが、その手当を原資に、コワーキングスペースを使おうとはなかなか思えないんですよね。それは私が窓際社員だからかもしれませんが(笑)。

役員の辞任なども重なり色々と大変だと思いますが、期待を込めてちょっと嫌な質問もしつつ、記事にてご紹介しました。

頑張れ!ソーシャルワイヤー。

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