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【グルメ】銀座のみこ寿司

 普段は株式投資にちなんで、上場企業の株主総会や企業の理解を深めるための記事を書いていますが、今回は株式投資には全く関係ない記事です。銀座のお寿司屋さんに息子と訪問したグルメ情報となります。興味関心のない方には申し訳ありませんがお付き合い頂ければ幸いです。
 ちなみに特に小学生以下のお子様がいらっしゃる方にはとてもお得な内容だと思いますのでぜひおススメできればと思います。こんなウニが食べ放題という至福の時が味わえます。

銀座のみこ寿司(バフンうに)

■ご紹介するお店の情報

 今回訪問したお店は、「銀座のみこ寿司」というお店です。最近、SNSで露出を高めているみこグループのお寿司屋さんで、IT企業の経営をなされていた中村さんが経営されているお店です。中村さんのお寿司好きが行き過ぎて(笑)、コロナ禍の下で自らお寿司屋さんを開業してしまうという面白いお店です。新橋界隈に複数業態でドミナント出店してます。

 みこ寿司/銀座のみこ寿司:カウンター寿司
 みこ酒場:居酒屋
 みこ食堂:立ち食い海鮮丼

 今回訪問した銀座のみこ寿司さんは、お寿司の食べ放題をやられています(アラカルトや通常のコースも用意があります)。そして『ファミリーで気軽にカウンター寿司を楽しんでもらいたい』という中村さんの心意気から小学生以下無料となっています。お店の採算が心配になるレベルです(笑)。

 みこグループさんはウニには特に拘りがありますが、全般的に大変拘りのあるネタを提供されています。以前に立ち食い海鮮丼業態のみこ食堂に訪れた感じでは以下のような感じです。

【みこ食堂】みこ丼(大)+うに追加トッピング
ご飯のお変わりは無料無限ループ(おまけが乗ってくることも!?)

  これを踏まえてのカウンター寿司食べ放題に心が躍らないわけがないですね。まして、小学生の息子が無料となると、逆に申し訳ない気持ちになります。ただ、ひとつ問題があるとすると、予約が取れないことです。特に土日となると直前のキャンセル等の巡り合わせに期待するしかないわけです。
 そして、子供も小学生を卒業する中で半ば諦めていた所、なんとぎりぎり3月末に空きが出ているではありませんか!?急遽仕事を午後休むことにしまして、訪問決定と相成りました。

 なお、みこグループさんは特にウニには並々ならない拘りがありまして、ウニの仲卸といえば築地時代から山治さんが有名ですが、そのウニを大量仕入れされているようです(実際には量が足りず様々な仲卸さんから仕入をされているようですね)。

■来訪記録

 場所は銀座界隈で、銀座SIXの裏側に位置しています。近隣にはミシュランでもおなじみの、久兵衛さんやおのでらさんのお店もあります。

 ビルのエレベーターで11Fにあがると、風格のあるエントランスとなっています。ランチ枠は12時開始と14時開始の2部制で、私は2部でしたので14時前に到着しました。もちろん、食べ放題なので、朝も控え目にして準備万端です。子供はこの雰囲気にちょっと緊張している様子でした。

銀座のみこ寿司 エントランス

 頃合いを見て引き戸を引いてお店の中に進みます。白木作りのお店は、如何にも高級店の装いで私も不慣れで緊張しますね。とはいえ、カウンターで2人の職人さんが温かなお出迎えをしてくれます。座り心地のよいセンスのいい椅子に腰をおろし、職人さんがテキパキ最後の仕込みをしている様子を眺めつつ、他のお客さんが来られるのを待ちます。カウンターの上には、食べ放題メニューの対象となるネタが書かれた紙があって、これを見ながらこれから始まる至福の時を妄想します。飲み物のオーダーを取りにきてくれたのですが、ソフトドリンクに何があるのかわからず、とりあえずウーロン茶を注文します。
 14時になり、職人さんから食べ放題の進め方の案内がありました。まず、食べ放題メニューのネタを一通りお出しした後に、順番に3貫ずつお伺いしていきますということでした(実際にもう一人の職人さんが軍艦・巻物専門でこの3貫と並行して進んでいくので待ち時間は実質生じません)。そして写真撮影タイムも用意してくれます。鮪の塊とウニですね。

 樋栄さんの長崎マグロです。もちろん本マグロですが、写真からは魚体は小さい感じですかね。腹上とかであればもう少し写真映えしますが、それでもこのような楽しませてくれるサービスはよいですね。

本マグロのブロック

 続いてウニの写真ですね。本日は3種類のウニを用意して下さっていて、青森のムラサキウニ、ロシアと北海道のバフンウニとの説明でした。大箱は安くても1箱5000円程度はするでしょうか。これをこの後、気の済むまで頂けるとなると心が躍りますね~。

本日振る舞われるウニ大箱

 苦手な食材を聞いてくれた上で、食べ放題が始まります。残念ながら、私の子供はウニが苦手ということで、申告しました。看板メニューのウニが食べられないとしても、むしろ「無料」という背徳感が薄まるというものです。しかし、ここで職人さんが、いくらはいける?と聞いて下さりました。もちろん、いくらは大好物なので、子供も嬉しそうにいけます、って答えると、振る舞う準備をして下さいました。感激しますが、再び背徳感が迫ってきます(笑)。
 もちろん、いくらは食べ放題メニューの対象ではありませんから、軍艦ひとつくらい握って下さるのかなと思っていたらこれですよ。

子供用のいくら小丼

 盛り付けられたいくらはシャリがみえない程のてんこ盛りです。もうこれ食べただけでお腹いっぱいでしょう、といういで立ちです。このルビーのような輝きは美しかったです。いくらも今では100g1000円はしますからね。贅沢の一品で、周りのお客さんからも感嘆の声が漏れていました(笑)。

 そして、大人に振舞われたのは挨拶替わりのウニからとなります。九谷焼でしょうか、美しい器の上には、ウニを纏ったシャリがイガウニ(ムラサキウニ)の殻の中に仕込まれています。これをスプーンで頂きますが、これは米の粒を残したようなリゾットのような食感でした。スプーンを入れると中には殻の中のウニもついたままでこれをすくって頂くわけです。もちろん、ミョウバンなしですね。濃厚な磯がただ拡がる世界を満喫することになります。

イガウニのリゾット

 さて、ここから握りが一通り振る舞われていきます。まずは真鯛ですね。食感はもちろんよく美味しいですが、何より初見の握りは赤シャリが小さくほんわりと握られている事に感動しました。食べ放題となると、シャリが大きくギュッと固められたようなものもありますが、全くそういう事はありません。

真鯛の握り

 そでいかは九州産です。アオリイカ辺りが高級なイカとしては有名ですが、そでいかはあまり頂く機会がありません。とても大きな魚体になるものですよね。切れ込みが入っており、ねっとりしておりいいですね。冷凍した方が良いという話も聞きますが、食べ放題として出す時には扱いやすいのかもしれませんね。

そでいかの握り

 ホタテもしっかりした肉厚のものが供されます。甘口の醤油がよく合いますね。食べ放題なので難しいですが、これを軽く炙るとよりうま味が増すのではないかなと思いました。

ホタテの握り

 そしてアジです。アジの季節はもう少し後だと思いますが、この魅力ある姿から想像できるものを超えるものでした。普段はアジはあまりお寿司屋さんで敢えて頂かないのですが、これはもちろんおかわりしますね。上に添えられているネギも良い働きをしています。

アジの握り

 しめ鯖です。こちらは酢の締めはマイルドでした。というか、いつも締めすぎなものを頂いているせいで、上品な締めだと感じたのかもしれませんね。鯖は品薄ですが食べ放題メニューにあるのが意外に感じました。

しめ鯖の握り

 続いて海老です。よく回転寿司で流れてくるものとは違い、適切に蒸されていて、肉厚で甘みのある海老でした。

エビの握り

 いよいよマグロの登場です。まずは赤身からです。長崎産のマグロということで魚体も小さめだったと思うので、爽やかな感じです。魚体も大きくなるとより濃い赤身になると思いますが、まだ若いという感じですね。もちろんそれでも本マグロですから、やはり美味しいわけです。逆に食べ放題としては量を食べられていいかもしれませんね。あとは、若いマグロの印象だったので、漬けにもしてみたいですね。まぁ食べ放題なので、ひと手間かかるのは難しいのですけどね。

本マグロ赤身の握り

 こちらが中トロです。こちらも同じ魚体のマグロだと思いますが、うま味の深みについては未熟な部分もありますが、それでもトロける食感と共にこれが食べ放題で頂けるというのは信じられないような品質です。メニュー表によると、大間産が入ることもあるようなので、比較的に魚体の大きいものだと更に次元の違う世界観が拡がっていそうですね。実は写真には撮れなかったのですが、マグロの剥き身を使ったトロ手巻きというものもあるのですが、何気にこれが一番美味しかったですね。

本マグロ中トロの握り

 ウニコーナーでは巻物が供されました。3種類のウニをミックスさせたものがふんだんに巻かれています。

3種のうにの太巻き

 そしてここでも我が子用にいくら小丼再来です。1杯目より更にいくらが増量されていた印象です。もういくらに溺れる状況に我が子もウハウハです。

いくら小丼 再来

 ウニの無限ループです。途中から撮影するのもやめてしまいましたが、最終的には18貫位頂いたでしょうか。このてんこ盛りのウニに溺れていく時間です。
 ちなみにムラサキウニは淡泊な感じで、バフンウニは濃厚なものですが、ここでもその印象は変わらずでした。そしてムラサキウニは若干ミョウバンが効いていて苦味が若干あったので、おかわりはほぼバフンウニに集中投下しました(笑)。

ウニのオンパレード①
ウニの握り②
ウニの握り③

 穴子も食べ放題なのですが、こちらは注文するごとに、裏で準備されて提供されます。蒸されたものを最後、焼いているのだと思います。ほんのり温かく、香ばしいものがこちらも無限に提供されます。私も途中2貫セットでおかわりとかしていました。

穴子の握り

 そして、最後の方で職人さんの厚意で、食べ放題対象ではないのですが、白エビを1貫ずつ握って下さいました。富山産の白エビをふんだんに持って頂きました。このねっとりとした食感と甘みがもう最高なんですよね。そして高いですからね(笑)。採算、大丈夫なんでしょうか…。そして我が子は実は白エビが大好きなんです。歓喜の声を上げて食べていました。

白エビの握り

 90分の食べ放題ですが、60分位で概ね満足感が高まって休憩も多くなってきますが、それでもおかわりの貫数を抑えながらも食べ続けて完走する事が出来ました。

 しかも、ウニの太巻きを1人1折お土産にしてくれました。え、食べ放題に加えて、お土産まで持たせてくれるんですか!?という感じで、最初、職人さんがお土産にウニ巻きましょうか、って仰った時、何言っているのかわかりませんでした(笑)。ちなみにそのお土産は木箱に入ったもので食事中に振る舞われた太巻き4個が1折になったものでした。そしてその写真を撮る間もなく、妻のお腹の中に入ってしまったようです…。

■感想

 銀座のカウンター寿司で食べ放題90分で大人一人1万円です。繰り返しになりますが、小学生以下の子供は無料です。小さな幼児でも受け入れられるように絵本まで置いてありました。ホスピタリティが素晴らしいなと思いました。
 一方で、食べ放題としてのネタは上記でご紹介した通り限られますし、やはり手間のかかる仕事はなかなか期待するのは難しいとは思いますので、本当の意味で上質な寿司を楽しみたいということであればコースやアラカルトの方がよいのかもしれません。
 ただ、私のように普段はスーパーの半額寿司や、自分の手握りの寿司を食べている身からすれば、食べ放題で供される内容でも十分過ぎる内容だと感じました。
 お店の採算が気になりおススメするのを憚られるくらいではありますが、特に小学生以下のお子様がいらっしゃる方は一度は足を運んでみられるといいのではないかなと思います。以下のURLから予約可能です。
 お店側の様々なご厚意による部分もあるため、いつも同じようなサービスがあるのかもわかりませんし、更に進化したサービスがあるかもしれません。その部分も含めて楽しめるようなお店だと感じています。

■銀座のみこ寿司(予約サイト)
https://booking.ebica.jp/webrsv/vacant/e014101001/28098

■後述談

 実はお支払いの時に、2万円の請求(実際にはプラス飲み物代なので2.1万円)を受けました。小学生以下ではなく、未満ということでした。ただツイートもした通り、我が子も大人並みにお寿司を頂いた事と、いくらの対応など最高のホスピタリティを受け、むしろ無料があまりに恐縮でしたのでよかった、くらいに思っていました。

 しかし、その後、お店の方から、表記の通り「以下」が正しく過請求だったとのことで、返金の対応を頂くことになりました。前述の通り、恐縮さもあり、次回またお伺いするのでその時に心ばかりか、と申し出しましたが、paypay送金でとのことで、逆に素直に一度申し出を受けた方がスムーズに感じた事もあり、結局返金頂きました。

 子供の分までお土産まで頂き(つまり、ウニの太巻き2本)、結局無料にして頂くということになり、今度は中学生となった子供を連れて、大人2人として再度リピート利用しないといけないなと思っています(妻は小食なので食べ放題負けするので辞退したいと申し出)。

 個人的な印象ですが、本当にお得だなと感じました。いつもあるサービスなのかもわかりませんが、ぜひ皆さんにご紹介したいと思いまして、敢えて記事にしてご紹介いたしました。

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