ルーツのようなもの・・・髙梨しげかず

月刊イヌ時代のまるちゃんから、LINEでコラムの依頼がきた。とりあえず、1分で「はい!やってみます」と返している自分がいた。サウナに行って、頭の中で何を書くか考えた。いざ書こうと思うと何も思いつかない。書くことがないのだ。
 そんな中、書店に行ったら「書くのがしんどい」という本を目にした。さらっと立ち読みしたら「書くのではなく伝えろ」と書いてあった。
 
そうか、自分の伝えたいことを書けばいいのか。そういえば、僕は商売のためにいろんなSNSをやっているけど、その中でもTwitterが1番好きで、1日何度も140字、目一杯何かしらをつぶやいている。それは「書こう」と思って書いているのではなかった。つぶやかずにはいられないのだ。自分の内から湧き出て発信せずにはいられない。

 もう少しそれはなぜ?と突き詰めていくと、自己顕示欲や承認欲求や生存本能というやつからくると思う。まるちゃんには肩の力を抜いて書いてくださいと言われた。でも、やるからには、爪痕を残したいとか、良い文章を書きたいとか、要するに「人によく思われたい」のである。でも、そんなに文章を書くテクニックもなければ、ボキャブラリーも乏しいし、文才もない。あと、もっと言っちゃうと、そもそも文章を書いても、自分ごときが書いた文章など「読まれない」と思っている。さまざまな情報に溢れている今、自分のこの文章をここまで読んでくれているあなたはそうとう変わり者だと思う。だから、このタイミングでありがとうございますと伝えておきます。そんな訳で、自分の中からでてくる「伝えたいキモチ」を今から書いてみようと思う。

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