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参考文献:教育工学とアクティブラーニング

山内(2018)は、教育工学とアクティブラーニングについての歴史と、研究の全体像について述べている。また、アクティブラーニングの方法を3つのレベルに分類している。

レベル3:問題の設定と解決(例:問題基盤型学習・プロジェクト学習)
レベル2:葛藤と知識創出(例:相互教授・協調学習)
レベル1:知識の共有と反芻(例:ミニットペーパー、自由記述)

さらに、研究を「授業」「評価」「環境」「支援」の4領域に分類し、それぞれの研究の特徴と課題についても述べている。
最後にアクティブラーニングの展望として、「新たな教育目標への対応」「オンライン学習・ブレンド型学習」においての研究、「インフォーマル学習との接続」に期待している。

抄録
急速な社会の変化に対応する学習のあり方としてアクティブラーニングが注目を集めている.本論文ではアクティブラーニングの歴史をまとめ,用語について定義した上で,教育方法や日本への受容過程について考察した.また,この10年間に教育工学会論文誌に掲載されたアクティブラーニングに関する研究の動向をレビューし,授業・評価・環境・支援の4領域にわたる研究が行われていることが明らかになった.これら既存の研究の課題をもとにアクティブラーニングの今後の展望について述べた.

参考文献:山内 祐平(2018)教育工学とアクティブラーニング.日本教育工学会論文誌 42(3):91-200

(投稿日:2019年3月16日)

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