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【教育:達成シート】一人ひとりの細かな成長に気づくために

私は専門学校でデザインの授業を担当しています。
担当しているコースは特別なコースで、1年間に様々なことを教えなければなりません。普通の科目に分解したら約10科目分の内容になりました。(これでは丁寧なスモールステップにすることもできず、もう少し整理したいなと考えています)
→【授業】デザイン(2019年度)

必須授業ですので、学生自身の目標や、得意不得意があり、スキルの成長スピードは様々です。後期になると、その開きは顕著になります。

授業の目標はあるけれども、学生一人ひとりの目標、成長スピードも尊重することで、主体的に取り組んでもらいたいと考えています。
デザインの授業は成長が見えにくい科目ですが、学生本人にも、細かな成長を感じて欲しいと考えています。

そうなると、講師側の管理は大変です。
試行錯誤しました。

年度の始めはたくさん文字が書けるスペースを用意し、報告書を毎回書いてもらうように用意しました。
残念ながら、文章が得意な学生、不得意な学生で報告内容が大きく異なり、また管理もしづらく不向きでした。

その後、学生本人も講師も、成長と進捗が確認できる「達成シート」を作ってみました。
普通のタスク管理とは異なり、授業ですので、何か1つでも新しいことをできるようになってもらいたいという思いがあります。
ですので、「今日できるようになる事」を中心に用紙を設計しました。

■達成シート

→「ダウンロード・使用手順」はこちらから

後期で4回使用してみました。

学生もこのような管理が初めてですので、計画に時間がかかります。タスクもうまく設定できません。(この辺りはもう少しうまく誘導できるようにステップを用意したいなと思っています)

タスクを大きく設定しすぎていたら、細かくするように誘導します。
保守的な姿が見られ、達成率が高すぎる場合は、もう少し背伸びするように誘導します。

4回目になると、少しずつですが今までの報告書よりも、細かな成長が見られるようになってきました。
何よりも、学生自ら主体的にすることを設定し取り組む姿を見られて少し感激しています。

まだまだ改善が必要ですが、来年度、人数が増えても一人ひとりの細かな成長が感じられるように挑戦したいと思っています。

(投稿日:2019年3月13日)

研究者として成長する目的で開設しています。