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【スリランカ旅行記02】散策中に街のアーユルヴェーダ診療所を見つけて診察受けてきた話

マータレー、そこはメインロードが2つあり、その道は北と南で繋がっている街。その繋がり方は東名高速道路と新東名高速道路のような感じ。イメージ。

メイン通り。横断は命がけ。

街の散策をすることになった。僕はスリランカに来てからホッパーに感動し続けているので(ダンブッラのホテルで過発酵したであろう生地でつくられたホッパーを食べたときはすっぱすぎてちょっと流石にしょんぼりんぐだったけど)ホッパー用のフライパンは買うことにしていた。
裏道にある調理器具屋さんで、見つけた。アルミ製のものかテフロン加工のものか悩んだ。悩みに悩んで、お手入れすれば一生使えるアルミ製のものにした。しかし、僕は日本に帰ってから2か月後にオール電化の家に引っ越しをすることになる。まじでIH対応テフロン加工のフライパンにしておけば良かった。ぐぬぬ…

このバスのセンスがたまらなくスリランカ

散策中にお坊さんと出会う。お坊さんはオレンジ色のサリーを身にまとっているから分かりやすい。お坊さんは偉い。こちらから挨拶をしますアユボワン。例えば、公共交通機関に乗ってたら一番いい席をゆずる。そういう存在なのだ。
「どこから来たんだい?」もちろん話しかけられたら100%で回答する。そういう存在なのだ。会話の後、「よき旅を」この言葉でホッと安心。緊張するよね、お坊さんとの会話。
お坊さんに限らず、街を歩いてるとかなりの頻度で声を掛けられる。彼らはこちらを騙くらかそうとしてるわけではなく純真純度1000%で聞いてくる。日本から来たと言うとたいそう驚かれる。「日本(ドヤァ)」ができる。無駄に。

メイン通りの店は明るい。照明ギンギラギン。電球色なんてものはこの国に存在しないんじゃないかと思うくらいの蛍光色。そんな蛍光色が続く店並びに突然暗い怪しい店。棚にオイルが陳列してる。

綺麗に整列しているのが逆に怖い

ふと思い出す。アーユルヴェーダの診療所は華やかではなく地味であるということを。そしてまさしくここはその”地味”なのではないかと。マータレー散策に付いてきてくれた友達が「入ろう!」と背中を押してくれたので入ってみることにした。

店内。どことなく暗い。そこはかとなく暗い。
必要最低限のものがあるのみ

思っていた以上に異様な雰囲気だったので、ちょろっと薬用オイルとか買えたらな~ぐらいの気持ちの入店である。何が異様なのかというと、家具とかが何もない。あるのは机と棚と受付くらい。スタッフがいるわけではなくおじさん医者ワンオペである。あと暗い。

スパイス測る台もあった。アナログな天秤が最高にロマン。

アーユルヴェーダ医「脈診しないとオイルは売れないよ」
ということで脈診をお願いすることにした。

アーユルヴェーダの脈診というのは、患者の脈(男性の場合は右手)に人差し指、中指、薬指を当てて拍動の強さや早さ、硬さや太さ、浮き沈みなどを把握することで、身体と疾病の状態を診察することである。そこから既往歴やこれから起こりうる病も予測できるとかなんとか。
ちなみに僕が日本にいたときのスクールで教わったのは、強く指をあてるとその患者の生まれ持った体質がわかり、軽く当てると今の体質バランスがわかるということ。プラクリティとヴィクリティと言う。

ぎゅっ

アーユルヴェーダ医「背中に痛みはある?」
僕「あります」
医「肌はかゆい?」
僕「乾燥する」
医「体の吸収力落ちてるね」
僕(え)
医「食べたもの吸収してないね」
僕(そうなの?)
医「だから痩せてる」
僕(納得)

緊張した~

問答が続く。占いじゃないから「当たってる~すご~い」みたいにはしない。どれだけ当てられてもどれだけ冷静さを保てるかの勝負が自分のなかで始まっていたけど、思いのほか温かい医者の手。優しい手で触られるとドキドキするけど診察結果に影響が出ないことを祈り冷静さをキープ。
医「これからコレステロールは気を付けた方がいい」
会話が終わると立ち上がって薬の調合を始めた。

見た目タマリンド的な何かが処方される

せっかくなので赤ちゃんが元気に育つためにできることはないか聞いてみた。

1歳になるまでアビヤンガ(オイルマッサージ)はやめておいた方がいい。
オススメの舐め剤があるからそれを食べさせるんだ。
でもここにあるのは賞味期限がアウトだから、
この紙を他のアーユルヴェーダ病院で出せば売ってくれると思うよ。

とのこと。(諸説ありそうよね、0歳アビヤンガやめた方がいい説)

薬の説明中で着信。普通に出る。

さて家に帰って処方されたものの確認。
飲み薬はそのまま瓶に入ってる感じ。

もしかしてこれアラック(椰子酒)の空き瓶再利用してない?
しわしわうすうすのスリランカビニールに黒い舐め剤
渡された処方箋。なんて書いてあるか分らんが家宝決定。

飲むの勇気いるね~~。(coming soon)


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