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終章 そして準優へ(中-④)

part7  感謝の意味は

いよいよ予選も大詰め...
最終戦のマッチングがついに発表された。

自分のテーブルはなんと1番テーブル!
現状のランキングではトップ2という事だ(゚∀゚)

油断してはならないが仮にここで負けたとしても
トーナメントに出れるTOP8には残れるだろう...

そう思って対戦相手が待つテーブルへと向かった。
予選最終戦の相手は...



れんげき神拳伝承者わたそんさんだった( ・∇・)



つまり決勝戦の対戦デッキは「れんげきインテウーラ」ということに決まった!!


1月7日の魔境法華寺。
魔境といえどおそらく3.4割はリザードンに支配されたこの地で、なんと最終戦戦まで戦いを避けるという離れ業を達成したのだった!!


「むっちゃ今日は運がいいぞー(*≧∀≦*)
おそらくやけどふじっぴーさんとにしけんさんのおかげや!!」

対戦準備中のデッキシャッフルの際にマッチングを振り返りながらそんな事を思っていた。

ちなみになぜ2人のおかげなのか?
1人ずつ説明していこう(・∀・)

まずふじっぴーさんだ。
彼は...なんと言えばいいだろうか...
とにかく運がわる...




『周りに幸福を与える漢』なのだ( ̄∀ ̄)


どういうことかというと
ふじっぴーさんと一緒にパックを買うとほぼ必ず
ふじっぴーさん以外の人が何かしらの大当たりカード引いているのだ( ̄▽ ̄)

自分の場合だと(購入数)
•水エネルギーUR (白銀のランス10パック)
•ボタンSR (スカーレット10パック)
•All ar以上レアパック(151参加賞1パック)

これら全てふじっぴーさんの近くで引いたものなのだ(゚∀゚)


そして極め付けは自分とふじっぴーさんとチムメンの月くんと3人で和歌山の大会に行った日のことだ。

行きの途中でトイレ休憩に寄ったコンビニで
たまたまバイオレットのパックが売っていたのだ。
当時はなかなかコンビニで買えなかったので、ラッキーと3人でパックを買った。

1人3パック制限だったので自分→ふじっぴーさん→月くんの順にパックを買い、車に戻って開封した。
すると月くんのパックから何やら光輝くものが...

もうみなさんもわかったと思うが、その通り...


ミモザSARが当たったのである٩(๑❛ᴗ❛๑)۶



もうここまでくれば疑いようのない事実だろう!
そう、ふじっぴーさんは周りに運を吸い取ら..





『周りに幸福をもたらす漢』確定である!( ̄^ ̄)ゞ


みんなもパックを買う時はふじっぴーさんと一緒に行くといい事あるかもしれないぞ(゚∀゚)
(但し礼儀はしっかりとわきまえましょう)


さて話は逸れたがここで何を言いたいかというと
シティ前日にふじっぴーさんがフリーをしてくれたおかげで自分のマッチング運が良くなったに違いないのだ♪(´ε` )

自分のマッチング運は基本的に悪い。
前回のシティではサーナイトを使い、苦手なパオジアンを切った構築で挑んだら、ものの見事に初戦から2連続パオジアンと対戦したのだ...

さらには会場に1人しかいないであろう
『アローラロコン』とも当たってしまい、サイド落ちも酷かったためサイドを1枚も取れず負けたりと
全くもって運がなかった(つД`)

しかし今回はどうだ?
練習であれだけボコボコにされ、
会場にはうじゃうじゃいるはずのリザードンには
全く当たらない!

これは間違いなくふじっぴーさんが
自分の悪い運を吸い上げ...



『幸運のマッチングを与えてくれた』に違いないo(^o^)o



ありがとう!ボス!!




もう一つの要素、にしけんさんについてだが...
うん、まあ勘違いかもしれないし後で話すことにしよう(`・ω・´)

そんな感謝を胸に抱きながらわたそんさんとの
バトルの準備は終わった。

他のテーブルが少し時間がかかっていた為
対戦相手のわたそんさんと談話をしていた。

お互いこの1番テーブルに座ったこともあってか
ものすごくリラックスした状態で
試合前にも関わらず楽しげに会話をしていた(*´∀`)♪

「何だろう?初めてあったはずなのにそんな気が全くせずに話せる( ^ω^ )」

わたそんさんの人柄あってのことだが本当に気兼ねなく話すことが出来た。

いつ頃からポケカを始めたのとか、tier1と呼ばれるデッキは握らない派という事などいろんな事話した。

そしてこの大会もリザードンとかはではなくずっと握ってる好きなデッキでという話もされていた(*^^*)

自分も

「他人様のデッキなんですよ〜!
ここまでほんまにラッキーで来れてます(^ ^)」


などと話をした。
ただ本当に言いたかった事は言えなかった...


自分はさっきの対戦を横で見ていたからわたそんさのデッキを知っている...
そして自分のデッキのことも...

そんな事を考えてる間にジャッジの方から
アナウンスがあった

「予選最終戦始めてください!」

始まってしまった....

心の中で

「わたそんさん、ごめんなさい( ;∀;)」

と思いつつバトル場のタネポケモンをオープンした。

(ここからは少しその時の言動とリアル感をそのままお伝えします。バトルは自分の先攻でスタートになります)


自&わ「よろしくお願いします!」

わ「れんげきウーラオスVです!」




自「げ、ゲノセクトVです...」



〜完〜




実はこの流れに関してはお互いのデッキを考えれば
仕方ないことであり、ポケカを最近始めた人以外は

「まあそうなるよね(・Д・)」

と思う方が大半だろう。

一応説明をしていく。

れんげきインテウーラというデッキは自分も握ろうとしたのでその時説明をしていると思うが、
基本的には現時点の環境(レギュレーション変更前)
ではtier1、tier2とされているデッキに対してむちゃくちゃ強い( ・∇・)

強いのだが唯一、この対面だけはほぼ勝てないと言われているデッキがある...


それが自分の使っている「ミュウVMAX」だ!

この事は自分もよく分かっていた。

自分も握ろうと思った時の理由の1つに勝てないミュウが環境から減ってきてるというのもあったからだ。

そして、なぜ勝てないのかを香芝の伝承者けんパッパさんが前にしっかり教えてくれていた事もあった。

以前自主大会でミュウを使った事があると言ったと思う。
その時ミュウデッキを貸してくれたのがけんパッパさんなのだ!

いきなり大会に挑むのは気が引けたので、1戦だけそのままけんパッパさんにフリーをしてもらった(^^)

その時の対戦カードは「ミュウ」VS「れんげき」だ!

戦っていて確かにれんげきデッキの打点や速度をに対しての怖さを感じる部分はなかった。
だがこの時ふと疑問に思った事があった!
それは


「ゲノセクトにダブルシューターやらでダメカン乗せられてキョダイれんげきをされて4枚取りされたら負けるくない(・ω・)?」


こう考えると世間が思ってるほどミュウが無理とかではないのだろうかと考えた。


「もしかしてこの勝ち方に気がついた自分は天才かもしれない(゚∀゚)
パッパさんにもお伝えせねば!!」


実際ミュウデッキにはメロエッタやら自分のデッキでいうとアギルダーなどのHPが低いポケモン達もいる。
そこを倒すなどを絡めればかなりいけそうだとも思った。

そのままけんパッパさんにその事を伝えると
けんパッパさんは

「まあそれが出来ればいいんですけどね(^^;;
とりあえずこのカードに書かれている事を読んでください(^-^;」

とちょっと困った顔をして1枚のカードを差し出してきた。

自分「えーとなになに。このカードはふゅーじょんのポケモンに...」


けんパッパ氏「違います、その下!!ʅ(◞‿◟)ʃ」


自分「ポケモンについている限り、すべてのタイプのエネルギー1個分としてはたらき、このカードをつけているポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない......」




自分「な、、、何だこれ!都合のいい事しか書かれてないじゃないか(; ゚д゚)
これじゃダブルシューターやペインスプーンも全部効かないじゃないか...」

けんパッパ氏「そうなんですよ。だからりょうさんが言った事は基本的に無理なんですよね(-_-;)」

こういったやり取りがその時にあったのだ。

なるほど...
これは納得だ。
確かにれんげきのよさはミュウに対して全然活かせないのも理解できた...

つまり


こういうことなのだろう:(;゙゚'ω゚'):


そしてこの一件があったからこそ
わたそんさんにとって厳しい戦いになること、そしてデッキを知っている自分はかなり楽観的に最終戦に臨めることをわかっていたのだった( ̄▽ ̄;)

「心苦しさはあるが自分で対戦相手を選んだわけではない...」

そう言い聞かしてバトルに集中することにした。


さて戦いに戻ろう。
もちろんあのまま対戦が終わるわけではない。
展開によってはいくら有利とはいえ負ける可能性だってあるのだ。

どんな相手だろうとこのデッキとれんげきに対してのけんパッパさんの教えを胸に全力で挑むまで( ̄^ ̄)

と意気込み自分の先攻で勝負は進んだ。

先攻1ターン目
バトルVIPパスなどを使い、ベンチを含めミュウV2体、ゲノセクトV3体を並べて番を返す。



後攻1ターン目
ウーラオスにエネルギーを貼り、そして

「ひるがえす!30点で終わりです( ̄▽ ̄;)」

とわたそんさんは苦笑いしながら番を返した。

後で分かった事だがこの時のわたそんさんの手札は
水エネ3枚、水の塔、インテレオンVMAX オクタンの大事故だった(^^;;


先攻2ターン目
わたそんさんの事故で自分に大チャンスが巡ってきた。
ふゅーじょんしすてむを使い手札を整えて、ミュウを進化させてゲノセクトをバトル場から入れ替えて
全ての準備は整った。


「わたそんさん(°▽°)事故は仕方ないとはいえ全力でいきます!この技には先生の、そしてぱっぱさんの教えを乗せて打ちます!!」


わたそんさんも諦めた様子ですこし笑った様子だった。



「クロスフュージョン、てーくーのー


「ばすたぁぁーーーーあーーーーー」




バトル場のウーラオスはきぜつし、タネポケモンがいなくなった為、この試合は自分の勝利で幕を閉じた。


そしてこの瞬間
数々の出来事がありながらも、他力本願を信じて挑んだこのシティリーグ予選を


無敗で駆け抜けたのである!!!




本当に嬉しかった。今すぐにでも飛び跳ねてしまいたいくらいに(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾
予選が終わっただけと思う人もいるだろう。
しかし、自分にとっては初のトーナメント進出なのだ!


試合後は2ターンで終わったことにより時間が余っていたのでわたそんさんとずっと話をしていた。

わたそんさんは自分に負けてしまったとはいえ、トーナメント進出はほぼ濃厚なのでお互いにここまでの健闘を讃えあい、トーナメントをともに頑張ろうと話し合った。

本当に初対面なのかと思うぐらい、話は合うし友情が芽生えたと思った(^ ^)

話の中でわたそんさんが

「良かったらXをフォローし合いませんか(◡ᴖ)?」

と嬉しい提案をしてくれた。

ポケカを楽しむだけでなく、対戦後はこうやって友人の輪が広がっていく...
こういう感じはなんと言えばいいかわからないが
とにかく好きだ!!



その提案にもちろんOKを出し、自分のIDを伝えて検索をかけてもらった。

検索をしているわたそんさんが
「あれ....」と一言つぶやいた。


「え、なんだろう...なんか気に触るようなアイコンとかしてたっけな( ゚д゚)?」

と一気に先ほどの気持ちが引いていったのを感じた。

わたそんさんは笑いながらゆっくりとケータイの画面をこちらに見せてきた。



「お互いもうフォローし合ってましたね(๑˃̵ᴗ˂̵)」




「なるほど、どうりで初めてあった気がしないわけだ(*゚∀゚*)」

実際にわたそんさんとお会いして話をするのはもちろん今日が初めてではあるが、お互いに何かのきっかけでX上では既に繋がっていたのだ!

そしてたまたまこうやってしっかりと巡り合う機会をポケカが与えてくれたのだ( ^∀^)
つくづくポケカをやってて良かったと思った!


ひと通り話をした後にお互い示し合わせたわけではないが、自然と揃って隣の卓の試合を見ていた。

隣、つまりもう一つの全勝者同士の戦いだ!
そして2人の視線はおそらく同じところに興味を示していただろうと思う...


その興味とはその卓の使用デッキだった....
1人はリザードンのデッキである。
ここはいい。問題はその対戦相手だ!

リザードンと相対していたポケモンとは


まさかの



『カビゴン』だったΣ(゚д゚lll)


さすがは魔鏡法華寺...
なんとカビゴン使いはやまださん以外にもいたのだった!


「せっかく2回戦でやまださんに勝って、カビゴンとは戦わないと思っていたのになんでやねん( ;∀;)」


なんとなくやるせない気持ちが出てきた。
それと同時にある感情がある人に対して芽生えた。

ある人とはむらっぴのことだ。
彼は確かにこう言っていた!!


※この時の自分の中のむらっぴ

「けけけけけ!だから言ったじゃないっすかψ(`∇´)ψカビゴンと当たるかもですよって!けけけけけ!!」




......

.........

「むらっぴがカビゴンって言ったからこんなことになってるんだ!普段競馬とかの予想は当たらんくせにこんなところで的中させてくんじゃねーよ(゚Д゚)」


八つ当たりなのは重々承知の上で当たらずにはいられなかった...


隣の卓はカビゴン側が勝ちきり、その試合が終わると同時ぐらいに25分の終了の合図があった。

そして

「予選の順位が発表されてます!」

とアナウンスがあり、自分の順位を確認した!

1カビゴンの人
2りょう
3.....
4わたそん
5.....



見事予選全勝で2位通過を果たしたのだ!!


わたそんさんも4位通過で無事にトーナメント出場を果たした。
そして2人で順位を確認しあった後、わたそんさんから

「お互いトーナメントでまた会いましょう!正直デッキ相性的にはやりたくはないですけどね(^^)笑
でもとにかく頑張りましょう!」


と熱い言葉をもらった。
自分とわたそんさんは別ブロックのため、トーナメントで会うという事はつまり決勝で会おうという事だった!



「ありがとー!!あっちは多分リザードンばっかりやと思うから勝てるかわからないですけど、頑張ってきまーす(ノД`)」

そう言ってわたそんさんとは別れ、その場を後にした。



トイレに行ってお昼ご飯を食べに出ようと足を進めたら1人の男が立っていた。



その男とはそう....




やまださんだった!!


なんだか嬉しそうなやまださんは少し不気味な感じもしたが、おそらく対戦した知り合いの自分を祝ってくれるのだろうと思った。


「予選通過したよ」と告げようとしたその時

「りょうさん、



ありがとう!!」




あ、ありがとう??
この場面では普通はおめでとうではないだろうか(´⊙ω⊙`)?

疑問に思った自分にやまださん続けてこう言った。

「りょうさんが全勝してくれたおかげで....」



やまださんが全部言い終わる前に自分は何かに気がつき、そして順位を改めて確認した!




6位.....
7位.....

8位やまだ






やまださんは自分に負けた試合以降は勝ち続けたのだ。
そしてやまださんを倒した自分が全勝したことにより、やまださんの順位が相対的に上がり8位でトーナメント出場が決まったのだ!!



あの言葉の続きとは
「りょうさんが全勝したおかげで..



トーナメントにいけちゃった!!」





ここに戦いたくない相手のカビゴン使いがさらに現れてしまったのだった.....



こうして優勝かけたトーナメントに残ったのは

・他力本願のりょう

・れんげき神拳のわたそん

・奇術師やまだ

・もう1人のカビゴン使い

・パルキア

・リザードン3名

カビゴン2人に他力本願やら魔鏡法華寺に相応しい8人が残ったのだった!

果たしてこの環境でりょうは戦い抜けるのだろうか...


次回最終章後編!
ついに決勝トーナメントが幕を開ける!!


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