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スタッフ歌人の歌

人麿の里全国万葉短歌大会は、地元歌人を中心に有志により開催いたしました。
当日スタッフを努めました地元歌人の歌ご紹介いたします。

●石西歌人クラブ(緑野短歌会)
・村上勝史(司会)

池水に淡雪落ちて消ゆるごと忘るる日々を積みて生きゆく(緑野No.473)

うるし松友香(司会)
母さんも友だちできた?」と小一の吾子に問はれし仕事の初日(令和5年歌会始の儀)

・小田裕侯
生産のなき老なれどかたじけな歌作るゆゑ訪ふ人のあり(緑野No.473)

・長谷川義剛
真夜中に窓打つ氷雨の音聞きて母の忌日の近きを思ふ(緑野No.473)

・澄川幸子
ウクライナ思へば私の計画が進まぬ事などあまりに軽し(緑野No.473)

・大畑房子
朝空にのどかに鳴ける鳶のこゑききつつ彼岸の墓参にむかふ(緑野No.473)

・三浦多津子
西空に月影冴えて見ゆる頃庭の虫の音わきたつ如し(緑野No.473)

・藤井富子
一泊の外泊をする夫の為二合の酒を買ひ添へ帰る(緑野No.473)

●うたしまね
・有泉
青丘を遥かに海は凪ぎわたる那久の岬に春や立つらむ(うたしまねvol.2)
青丘=せいきゅう、那久=なぐ

・綾部未央(未来短歌会)
子のあとに「平和」という字書いてみる平和なかなか難しきかな(うたしまねvol.2)

・丸山恵子(塔短歌会)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のくちづけながく口にありけり(うたしまねvol.2)

●塔短歌会島根
・日下踏子
こわれてるカメラをのぞきこむときのからだはいのる先端だらけ(北公園)

・上澄眠
白線を見ながら歩く 正しいことばかりしているわけじゃないこと(北公園)

●歌人以外
・島根県立万葉公園:野村所長、岩田
・益田市柿本人麿公顕彰会:大畑(デザイン・統括)、岩田、村木(会場)、高野

選者の皆さまはもとより、当日スタッフ以外にも、多くの皆さまのご協力により実現いたしました。
皆さまありがとうございました。