メンバーTの成り下がり麻雀録
⑫チャンタの回
今まで書いてきた話は僕が実際に目撃した印象に残る出来事を書いてきたのだが、そろそろネタが尽きてきた。
小さな出来事は星の数ほどありそうなのに…
メンバーTは仕事に関しても麻雀に関しても
【覚える】
という事がなかなかできない。
例えば、うちのお店ではセットのお客さんがきたらメンバーとしてやることの順番がある。
①お客さんがきたら卓にご案内する
↓
②アルコール消毒と体温検査
(コロナが流行ってから)
↓
③赤牌や点棒などの補充、交換
↓
④上着や荷物を預かる
↓
⑤おしぼりの受け皿やコースターの設置
↓
⑥お客さんにおしぼりを出す
↓
⑦ドリンクを聞く
これが一連の流れなのだが、この流れを覚えるのにもメンバーTは相当時間がかかった。
まず一連の流れを教えるのだが、これが覚えられない。
まぁいきなりこれを教えられてすぐできる人はなかなかいないが、それでもセットのお客さんを10組ほど相手にすれば覚えられるはずなんだが…
メンバーTは覚えられないのでまずはこの⑦つの項目を順番関係なく全部覚えてもらうようにした。
そして全部の項目を覚えたら順番通りにやらせたんだけど、ここで問題が発生する。
覚えたことを忘れてしまうのだ。
最初のうちはどこかの項目が抜けてたりするのは仕方がない。
ただ、メンバーTの場合は100回やっても何かしら忘れる。
色々とやらせてみて気づいたのだが、1つ目の仕事をやらせてちゃんとできるようになって2つ目の仕事をやらせると、1つ目の仕事を忘れてしまうのでいつまでたっても次にいけない。
オーナーは無意識に行動できるように身体に覚えさせろと言われたが、そこまで根気よく教えてあげるほどメンバーTは店に必要な人間なのかは今までの伝説を知れば誰でもわかるだろう。
雀荘の仕事は同じことの繰り返しで単純な仕事しかないのではっきりいってどんな仕事よりも楽だ。
それなのにここまで覚えが悪いとさすがに一緒に仕事をしている人はイライラする。
ほんと些細な間違いなのだが、これが毎日のようにおきると注意するのも嫌になる。
これがメンバーTの嫌われる要素の1つなのだが、まだほかにもあるのでそれはのちのち書いていこうと思います。
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