メンバーTと愉快な仲間たち
⑦ 借金王&狼少年 episode❶
これは数日前に起きた出来事なのだが、事の発端はメガネ君の遅刻から始まった。
あの時はフリーが4卓セットが4卓稼働してて、主任と僕が本走に入っている時でした。
メガネ君が出勤時間になっても来なくて電話しても起きなかった。
主任が卓の中から借金王に
「メガネ君は?」
って聞いたら
「電話してもでないですね。どうしますか?」
と借金王が返事をしたら
「ほっとけ。」
と一言だけ。
借金王は主任の言われた通りにすればよかったのだが、狼少年が退勤するので
「寮に帰ったらメガネ君起こして。」
と狼少年に言ったのだが、この言葉が狼少年の癪に触った。
狼少年は用事(飲みに行く予定)があったみたいで寮に帰らずに行こうとしてたらしい。
無言のまま更衣室に行って着替えて厨房にあるタバコを持って帰ろうとした時、借金王は狼少年に近づいて
「何か用事あるならオレが起こしに行くけど」
と言ったら
「起こしますよ…」
と小声で言って帰ろうとしたんですが、狼少年はかなりイラついていたのか入口のドアを閉める時に
バン!
と大きな音がするほど勢いよくドアを閉めた。
待ち席にもお客さんがいたが驚いた様子で、それを見ていた主任は
「借金王!」
と言って近くにこさせて
「狼少年に注意してこい!」
と怒った様子で言っていた。
借金王は急いで後を追ったのだが、狼少年の姿を見つけられず数分後に戻ってきて追いつきませんでしたと主任に報告してた。
まず問題なのが借金王で、主任がほっとけと言ったのならばそのままにしておけばいい。
そして狼少年への言い方にも問題がある。
仕事が終わったあとの人間に当たり前のように言う言葉じゃない。
下の人間でも気を使わなきゃいけない時もあるしもっとほかに色々な言い方があるにもかかわらずそれを選んで言ったのだから能力が低すぎて呆れる。
次に問題なのが狼少年だ。
何か言われてイラつくなら言い返せばいい。
用事があるからと一言いえば済む話なのにそれが言えなくて物に当たるのは子供と一緒。
この後借金王は主任に説教されて、狼少年は次の日オーナーにカラオケボックスへ連れてかれて1時間30分みっちりと説教されてました。