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ちょっと変わった本選び体験

夏休み開始早々コロナにかかってしまった私ですが、ようやく解放されて真の夏休みがやってきました。
夏休み最初の大きなイベントは、妹のいる東京に行くこと。普段と違い、観劇やライブ、がっつり観光というような予定のない旅行だったので、のんびりとした旅になりました。
たまにはこんな旅行もいいなあ…
というわけで、今回は旅の途中で立ち寄ったカフェの紹介です。写真も多めにつけました〜〜笑

妹の日常生活圏の1つである池袋駅に、私がずっと行ってみたかったブックカフェがありました。
その名も梟書茶房。

入口の看板

私は教職課程と合わせて司書教諭の資格を取るための授業も履修しているのですが、その授業の担当の先生がブックカフェや変わった本屋さんが好きな方で授業中によく紹介してくれました。色んなカフェがあるんだな〜と、インスタでブックカフェを調べていたときに、たまたまヒットしたのがこの梟書茶房だったので、妹のところに遊びに行くときは絶対行こう!と結構前から決めていました。

池袋駅の直ぐ目の前の建物の中に入っているこのカフェ、人気なようで結構待っている人がいました。まずカフェのウェイティングのため名前を書いたら、本棚のコーナーに行き本を選びます。このブックカフェの最大の特徴がこの本選びです。

本棚エリア

棚に並んでいる本にはすべてブックカバーがかけられていて、本の表紙や中身を見ることはできません。それぞれの本についているカードの情報が本を選ぶときの手がかりとなります。書く本にはナンバーが振られているので、誕生日など自分にゆかりのある番号を選ぶのもありかも。ただ、すべての番号の本の在庫があるわけではないので、私の誕生日はありませんでした。あとは、値段とサイズですね笑 
数百円の文庫本から大きくてそこそこなお値段の本まで色々ありました。
若いカップルや、ギャルっぽい女の子たちも、みんな時間をかけて本を選んでいる光景がなんだか素敵でした。
遅めのランチ〜カフェタイムくらいの時間だったので、カフェの待ち時間は割とありましたが、優柔不断な私が本を選ぶにはちょうどいいくらいの時間でした。会計前の本はカフェに持ち込めないので、先に本を購入します。

本のカードに書いてある紹介文を1つずつ読んで、やっと2冊の本を手に取ったところでカフェの順番がまわってきました。慌ててお会計を済ませてカフェの中へ。
「混んでいるのでお料理の提供に時間がかかります」と店員さんがあらかじめ教えてくれましたが、本の中身を見たくてワクワクしているので全く気になりません。
まずは注文をして、さっそく本を開けてみることに。

選んだ2冊の本

選んだのはこの2冊。本を買うともらえる栞はコーヒー100円引きの券になっています。

1冊目の本の紹介カード

1冊目はこちら。これが本についているカードです。
「短歌。それ自体が趣がありますが、その書評を見るのもおもしろい。さらには歌人の反応も見ることができるのがこの本の面白さ。」
とあります。教育実習に行ったとき、授業参観に行ったクラスが現代短歌をやっていて、歌も鑑賞文もとっても面白かったんです。さらにそれに対する歌人の反応を見られるって珍しい!と思って選びました。
中に入っていたのは『世界中が夕焼け』という歌集でした。「穂村弘の短歌の秘密」というサブタイトルがついています。
穂村弘さんの短歌と、山田航さんの書評が載っています。さらに次のページには、一つ一つその書評に対する穂村弘さん自身のコメントがあるというのがこの本の特徴です。
自分で図書館や書店で普通に本を選んでも、多分たどり着かなかったであろう本に出会えて嬉しかったです。

2冊目の本の紹介カード

そして、2冊目はこちら。2冊目は、数日間部屋に泊めてくれる妹へのお土産として購入しました。
「池袋と言えば、この小説!」
という紹介文を見て選びました。自分の生活圏が舞台になっている物語を読むのは楽しいかも、と思って。
妹にプレゼントして開けてもらうと、中は『池袋ウエストゲートパーク』という本でした。ドラマ化もされた有名なお話みたいですね。妹が読み終わったら貸してもらおうかな。
ちなみに、物語の舞台となっている池袋西口公園にも行ってきました。暑い日だったけど、噴水で子どもがびしょびしょになっててなんかよかった。

作品の舞台

さて、自分用に買った『世界中が夕焼け』をパラパラとめくって読んでいると、ご注文の品が運ばれてきました。お料理じゃなくてスイーツだったからか、思ったよりも早かった!

とっても美味しいカスタードクリームでした

注文したのはいちごのミルフィーユとダージリンティー。めっっちゃ美味しくて、本を買わないときでもスイーツを食べに行ってほしいと思いました。他にもミルクレープやプリンなど、私の大好物がたくさんあったので、それはまたの機会に。ランチも美味しそうでした。

入口付近のディスプレイ


調べてみると、ドトールコーヒーが運営しているカフェのようです。そりゃ美味しいよね!でも、ドトール感はなくて完全におしゃれなブックカフェでした。ちなみに、カフェは内装だけじゃなくて小物も可愛いんです。

メニューブックと鍵

メニューブックのデザインも可愛い。そして、この鍵は伝票の代わりです。注文するときに鍵の番号を聞かれて、お会計のときはレジにこの鍵を持っていきます。こだわりが見えていいですよね。

そんなわけで、念願叶って梟書茶房の本選び体験でした。本を選ぶのって意外と難しいですよね。本屋さんで長い時間本を見ていても、結局ピンとくるものがなくて何も買わずに帰ることもあります。それに、自分で選んでいるとどうしてもジャンルや系統が偏ってしまうんですよね。あえて題名や表紙を隠して、誰かが書いた短いおすすめ文だけをを頼りに本を選ぶと、普段手に取らないような本に出会うことができて面白いと思いました。
たまたま出会った本が面白ければ、そこからさらに読書の幅が広がっていきそうです。
学校や地域の図書館でも、イベントとしてやってみたら楽しいだろうし、みんなもっと本を読みたくなるかもしれませんね。
池袋に行く機会があれば、また行きたいと思っています。


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