無口な名医の話(面白ければすべてよし)
ふだん口数の少ない私が、びっくりするくらい
口数の少ない人をみつけた。耳鼻咽喉科のM先生である。
🕑️とある診察室の風景:
看護士に呼ばれ、私は診察室の椅子に座るが、M先生はパソコン画面みつめて無言。20秒ほどのちに、先生が重い口を開く。
M先生 「咳が出るって?」
私 「はい」
M先生がおもむろに金属の棒を伸ばしてくる。
よしきた!とばかりに口を開けたら、棒は鼻につっこまれた。
そっと口を閉じる私。
喉とちゃうんかい。
鼻を診たあと、ついでのように喉を診たM先生が再度重い口を開いた。
「咳がでたら、困るの?」
《咳がでたら、困るの?》
どういう意味だ?何かの比喩か?
困るから診察受けに来たんだけど。
私「あ、困ります。えーと、咳が出始めると止まらなくなって、えづくし。すごく・・」
M先生「そう。じゃ、薬を出しますね」
こうして私は薬をゲットしたのであった。
ちなみに、M先生の見立てはいつも合っているようなので、名医だと思う。(鼻を執拗に診るのは、私がアレルギー性鼻炎だから。)
患者のこちらがコミュニケーションスキルを磨けば良いだけのこと。どうか、先生、そのままで。(面白いから)。
はーあ。まだ咳が止まらないなあ。
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