うつのこと。2 〜「普通」って素晴らしい〜
気持ちの落ち込みもないし、安定しているのだと思っていた。
けれど、月に一度の通院で先生に
「平日は問題なく動けるが、土日はベッドから起き上がれずに夜まで寝てしまう」
と話したら
「ああ、余力がない感じですね~」
と言われた。
なるほど!余力がない!
頭が痛い、咳が出るなど明確に具合が悪くなければ「普通」なのだと思っていた私は、自分の不調を言い表す語彙を持ち合わせていなかったようだ。先生の一言にずいぶんと感心してしまった。
せっかく最低量の薬で安定しているので1か月は様子を見たのだが、いつもなら調子が悪いのは冬場が中心なのに長引いているということで、少し薬を増やしてもらった。
すると、あっという間に体調が「普通」になった。
ずっと漠然と体調が悪い感じがしているのが私の身体にとって普通のことなのだと思っていたけれど、
体調について気になるところが何もない!
休日の朝、ベッドから起き上がり、昼間に活動することができる!
平日に定時まで働いて帰ってくるだけでへとへとにならない!
なるほど!これが!「普通」!
ただ「具合が悪いところがない」だけの「普通」というものを、すごく久しぶりに感じた気がする。
ああ、普通って素晴らしいな・・・!
毎日、「今日も普通だ」と感じるだけでニコニコしてしまう。
よろしくお願いします!