早速オーディオインターフェイスの改造をする。
毎回の事ながらこの記事は改造を勧めるものではなく、当たり前ですが改造は自己責任で。
先日、購入したTASCAM US-2x2HRだが、早速手を入れることにした。昔、US-200を買った時も中を開けてみるとよく分からないブランドの電解コンデンサーが使われていて色々とアレなのでオーディオ用ではないが国産メーカーのコンデンサーに替えた記憶があるが、今回も中を見てみるとやはり知らない銘柄のコンデンサーが付いている。音もニュートラルだとは思うが、もう少し繊細さが欲しい。と言う訳で改造する事にした。US-200の時は入力側を改造したが、今回は出力側を改造する。と言うのも最近は入力をあまり使ってないからだ。
まずコーデックICの出力をたどりカップリングコンデンサーを以前買いだめしてあったニチコンFGに交換した。
注意点としてはこのインターフェイスのメイン基板は何層かで出来ていて電解コンデンサーが刺さっている穴もただの穴ではなくスルーホールなので、スルーホールを傷めない部品の外し方をしないとスルーホールが破損するので腕に自信がない人は改造はあきらめた方が良い。また冬だから静電気が発生しやすいので静電気で半導体を壊さない様にもしないといけない。何せ壊れても自己責任なのだ。
で、出力側のカップリングコンデンサーをニチコンFGに交換したが、当たり前ながら交換直後はエージング出来てないので音が荒れる。落ち着いて来ても音が少しうるさく感じる。同じ銘柄のコンデンサーを多用すると出てくる現象で、オーディオ用電解コンデンサーは基本ドンシャリになる様に設計されてるから多用するとそれがどんどん強調されてくるのだ。
なのでニチコンFGに替えた半数をサン電子の高分子ハイブリッド電解コンデンサーに再交換、後ヘッドホンアンプ回路周りも出力のカップリングコンデンサーを交換する。で、高分子電解コンデンサーは高性能でオーディオ用電解コンデンサーと違ってフィルムコンみたいなフラットな音が出るので最近個人的に多用している。またヘッドホンアンプICにNJM4580Dが実装されているが、ヘッドホンアンプとして使うには駆動力に難があるので(これは4558から派生したICに共通する事だが)ヘッドホンアンプ用に出力が強化(最大出力=70mA)されてるNJM4556ADに交換する。
再度改造後、聞き直してみると音のうるささが取れ聞きやすくなったのがわかる。これでしばらく使ってみたいと思う。
追記:コーデックIC(CS4272)のデータシートを見た上でこの機種の入力回路を見るとかなりザックリとした設計で驚いた。データシートにはご丁寧にも推奨回路まで載っているのだが。具体的には言わないがこれで問題ないと判断したんだろう。
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