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施設看護師になって思うこと

▼施設って自由

長い間病院で働きましたが、出産後に夜勤勤務が難しくなったので高齢者施設に転職しました。
そこでまず感じたのは、施設では治療ではなく生活がメインだということです。
転倒リスクがある方も、ご家族とよく話されたたうえで、出来る限り施設内を自由に過ごされています。
夜型の生活の方は、夜中までテレビを見て朝ごはんは召し上がらずにお昼前にのんびりと起床されます。
ご本人が望まれることを援助し、望まれないことは極力しないのです。

▼当たり前の欲求

当初は、嚥下状態が悪いのに経口摂取を続けるなんて・・・
転倒リスクがあるから車椅子の方が良いのでは・・・
口を挟みたくなることが多々ありました。
しかし、外出した際に美味しそうに食事を召し上がる姿や、ご自分でトイレに行きたいという当たり前の欲求を目の当たりにした時、看護師として私に出来ることを一緒にしていこうと決意しました。

▼生活に寄り添うこと

嚥下状態の悪い方には言語療法士が介入することになりました。
看護師の目線だけでこれは難しいと決めつけず、多くの職種と連携しそれぞれの目線で関わりを持ち、その方のやりたいこと、叶えたいことを実現すること。
生活に寄り添うことで、住む場所は変わってもその方らしく心地良く暮らせるお手伝ができるのではないかと思うようになりました。

▼話しやすい人でいたい

施設看護師になり7年目。
最近は、介護士さんの方から気になったことを教えてくれます。
ご入居者から○○さんが最近いつもと違うと教えてくださることもあります。
1番近くで見ている方の「いつもと違う」は重要な視点です。
ちょっと心配性な介護士さんやご入居者もいらっしゃいますが、その心配事を聞かなくなると私に話してくれなくなります。
ですから、常に私は話しかけやすい人でありたいと思っています。
状態が悪くなる前に適切に対処することが私の役目です。
お話をするなかで、少しでも親しみをもっていただけたら嬉しいです。
上から目線の怖い看護師は生活の場には必要ないのです。
心地良く暮らすためのお手伝いさせてください。


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