見出し画像

酒場からのマーケット2022 12月23日

日経平均26235 NYダウ33203 wti原油79.35 ドル円132.87
前週比▼1292 303 4.85 ▼4.68

日経平均は大幅下落しました。
チャートを見て頂きましたら分かりますが、ブラッククリスマスです。
2ヶ月の上昇を1週間で帳消しにしてしまいました。

▼268 ▼669 ▼180 120 ▼272の1週間でした。
27237 26568 26387 26507 26235の推移です。

5日移動平均線は▼1.32%で25日線は▼5.23%となっています。

週間の最大要因は、まさかの金融政策の変更です。
12/20日銀金融政策決定会合において、全会一致で10年債の買い入れ上限を、+-0.25%の金利水準から+-0.5に変更したのです。

発表の時間が、いつもより時間がかかるなとは思いましたが、よもやの事が起こった訳です。

瞬時に各市場が動きました。
ちなみに日経先物は12:20頃26050円迄落ちて行ったのです。

黒田総裁の会見待ちと言う事で日中は荒い動きとなりました。

恒例の記者会見では理由、タイミング、今後の事や今迄の整合性等々多岐にわたりました。

政策金利の変更ではなく、運用の一部見直しであり、市場機能を改善する為の手法である事を何度も繰り返へされました。

出口戦略ではないとも述べられました。

春先からのウクライナ・資源高云々で各国の金融政策が変わった事で、こちらも指値オペを使い0.25%を維持してきた所、一旦落ち着きを見せてはいたが、イールドカーブの形状がまた変わってきたので、このタイミングで変更をしたとの事です。

それ以外の諸々はハショリますが、来年は資源高が落ち着いてくれば物価も2%を切ってくる予想をしており、今の金融緩和の継続は必要だろうとの事です。


このイールドカーブコントロールという手法は、世界の中央銀行の中で日銀だけが実行している金融政策です。
金利の部分は市場の勝手にはさせないという政策です。
日銀がこの手法で国債を買いますので、国債保有額は9月時点で536兆円にもなっており、全体の1066兆円の半分以上になっています。
それの質問も出ましたが、いつもの適切に運用していると黒田節となっています。
当然政府・財務省と連携しています。
是非の論は数々と出ていますが、当局が責任をもって実行していますので信じるしかないのでしょう。
プロフェッショナルに任せるしかないとも言えます。

私は国債の金利を抑える為、抑えなければならない為にしているのだろうと何回も書いていますが。
その事は日銀からは一言も発信されていません。
財政政策は政府ですから、役割分担という事なのでしょう。

為替の質問も出ましたが、それは言う立場にないと含みの笑いをするのです。
黒田総裁はこの激変の時代に10年されていますから。
影響は計り知れないのでしょう。
世界でも稀有の人物であろうとは思います。

さて市場関係者からは当然様々な語りが出てきます。
何故今なのか。
何の話も聞いていない。
準備もできていない。
何のためのサプライズなのか。
以前の議事録にも載っていない。
総裁は0.25%程度上げても何も変わらないと発言していた。
普通は来年総裁が代わってからだろう。
あえて、それ迄に実行したのか。
来年年初からではいけないとの判断か。
市場に屈したのか。
今後もあるだろう。
黒田逆バズーカ。
円は売りにくくなった。
大規模緩和修正。
等々を語りますが、本当の事は分かりません。

9/22に実行した政府の為替介入もいきなりでしたし。
その後にも円安は止まらないと発信していた多くの市場関係者は総外れですから。


*総裁は利上げではないと発信しましたが。
マーケット的には実質的に利上げでの動きとなっています。
各市場を確認しておきましょう。
日本10年債利回り。 0.37%。

0.25%で抑えられていたものがいきなり動きました。
今後どのような動きになるのかは、市場に聞いてみないと分かりません。
0.5%迄はあると言う事です。

東証マザーズ指数 707.23。

5日移動平均線は▼2.86%で25日線は▼8.90%となっています。


高perの市場は無情な動きとなっています。

三菱UFJファイナンシャルグループ 898円。

5日移動平均線は6.68%となり25日線は17.01%となっています。

おおむね銀行株は強烈に上昇しています。
保険・損保も同じくです。
地銀迄も上昇していますがどうでしょうか。

三菱地所 1707。

5日移動平均線は▼1.20%で25日線は▼7.58%となっています。

不動産株全般は残念な動きとなっています。
住宅ローンは上がるのでしょう。
変動は短期金利ですから上がらないでしょうが、固定は上がります。

マーケット参加者なら誰もが予想が出来る動きとなりました。
これが金利動向のファーストインパクトです。
今後もこの傾向は続くと予想します。


為替が影響してくる業種があります。
これが結構多いのです。
ドル円 132.87。

トヨタ 1818円。

5日移動平均線は▼1.43%で25日線は▼7.15%となっています。

東京エレクトロン 5757円。

5日移動平均線は▼4.65%で25日線は▼12.09%となっています。

為替が影響する業種は数知れずですので添付はできませんが。
為替は金利差だけではありませんし。
市場関係者の言う通り、為替は引き続き分からないのが本音だと思います。
後付け解釈しかできない部分でしょう。

今後の動向に注目です。


*日本市場はサプライズの展開でしたが、基本的には米株連動ですので米国市場を見ておきましょう。

米国10年債利回り 3.751%。

10年債は先週3.488%から上昇しています。
2年債も同じく4.328%と前週の4.183%から上昇しています。
2年債は教科書通りにFF金利4.6%に近づくのでしょうか。
多分近づいていくのでしょう。
FRBが誘導する金利に短期債が近づいていかないとすれば、それはどういう事なのでしょうか。
それは私には分かりません。
理屈が通用しないと言う言葉しか思い当たりません。
足元では金利と株式は相関せずに動いています。

それと日銀が利上げしたと言っても0.5%ですから。
米国は上記の金利で経済活動をしているのです。

NYダウ 33203。

5日移動平均線は0.13%で25日線は▼2.09%となっています。

SP500 3844。

5日移動平均線は▼0.41%で25日線は▼3.41%となっています。

ナスダック 10497。

5日移動平均線は▼1.13%で25日線は▼5.14%となっています。

引き続き米国主要3指数は、違う国の株価かと思わせる様な動きとなっています。

金融政策でこの様なイビツが出ているのです。
これが今後どう変化するのかですが、2023年もこの関係の変化はないと予想します。
それは何故かと言えば、まだ利上げをするからです。

市場では未だ2023年後半に利下げをすると言っています。
利下げは無いとFRBが言っているのですから。
日本ならば当局がそう言えばそう思うのですが、米国では違うのでしょうか。
トランプはFRBは間違える事もあると再三言っていましたが。

そして株価はどの方向に行くのでしょうか。
向こうの市場関係者がどう語っているのかは存じませんが、不景気の株高があるのでしょうか。
論的には、不景気になり金利が下がるので株高になると言うのでしょう。

日本でもこの10月から何回聞いたでしょうか。
結果はどうなっているでしょうか。
こじつけの様な解説で、多くの市場関係者は大外しをしているのです。
中間選挙のアノマリーは状況が違うでしょうに。
2018年を何故語らないのかは不思議な現象でした。
まさに群集心理でしょうか。


今後の動向に注目です。


*世界の気象状況が異常な動きとなっています。


米国では最も寒いクリスマスとの事です。
連日の映像は凄まじいもので、自然の力には驚かされます。
経済的には最悪でしょう。
後々に経済指標で出て来るのでしょう。

*中国の感染状況も、よく分かりません。

観測報道かどうなのかも分かりませんが、100桁も違う値が出て来るのですから。
中国当局は感染件数の日々公表を取りやめました。
こちらも経済的に悪材料です。
それどころではないのかもしれません。
後々の経済指標で出て来るのでしょう。

*ゼレンスキーが米国議会で演説しました。

プーチンは米国の代理戦争だと非難しました。
ロシアは年明けには大規模攻勢に出るとの報道です。
CNNや日本の報道が事実なのかは分かりません。
本当はどうなっているのか。
継続して注意です。


*来週のマーケットは2022年の最終週となります。
欧米は26日迄クリスマス休暇です。
閑散相場となり普通は変化なしなのでしょうが。
Aiコンピューターは何をしてくるのかは不明ですから注意は必要です。

cme日経先物は26240円となっています。

日経平均週足 26235円。


日経平均 9月末 25937円 10月末 27587円 11月末 27968円。 
NYダウ 9月末 28725ドル 10月末 32732ドル 11月末 34589ドル。
2020年 終値27444円 2021年終値 28791円。
2020年 終値30606ドル 2021年終値 36338ドル。
 

2022年の全マーケットの終値が決まります。

どうでもよい私の話は、信用wインバース13000株を欲どおしにならない様にと決済しました。
wインバース インデックス連動型上場投信 389円。

5日移動平均線は2.74%で25日線は10.88%となっています。


どうなるでしょうか。
注目です。



文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。