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酒場からのマーケット2022 12月9日

日経平均27901 NYダウ33496 wti原油71.59 ドル円136.55
前週比124 ▼953 ▼8.75 2.28

日経平均は、ほぼ変わらずでした。

日本独自のメジャーSQを意識しながらの週間であったとも言えます。
42 65 ▼199 ▼111 326の1週間でした。
27820 27885 27686 27574 27901の推移です。

5日移動平均線は0.45%で25日線は▼0.01%となっています。

12/9寄り付きのSQ値は27576円でした。
SQ前日の空売り比率は47.7と警戒して上昇していました。
週末は41.8に低下しましたので、週末の326円高は、事なきを得て買い戻しが大きな要因でしょう。

これ等は市場内の、かなりテクニカル的な部分ですので。
米国も同様に来週末にメジャーSQ トリプルウイッチングとなります。
*先物取引・オプション取引の最終的な決済期日。

全体感は今年最後の最大のイベントである12/13cpiと12/14fomcであるのは間違いありません。

憶測は様々と出ていますが、マーケットがどう反応するのか等は誰も分からない事です。
これの結果で年末までの方向感が決まると言っても過言ではありません。

上記の米株SQも含めまして各Aiコンピューターが短期的又は中長期的を鑑みて踏み上げるのか手仕舞うのかを瞬時に決定するのでしょう。
そのマジョリティーの方向に全体が動くのです。

市場関係者の多くは、とうびの一振(年末にかけて株価は上昇する相場格言)を語り、年末高を訴えています。
以前より株価は上がりたいハズという内容もいささかと感じています。
常々思いますが、プロとして公の電波や記事を発信している方々は、
外れた場合にゴメンナサイというのもどうなのでしょうか。
日経平均で上下1000円前後ならば致し方ないと感じますが。

私は11/18のマーケットシリーズで、いけない年末だと書いています。
根拠はここでは割愛します。


*NYダウは1000ドル下落の週間でした。
▼482 ▼350 1 183 ▼305の1週間でした。
NYダウ 33496ドル。

5日移動平均線は▼0.26%で25日線は0.45%となっています。

そもそも急上昇しすぎていたという事があるでしょうし、12/1パウエル公演後の737ドル上げは理屈的にありえませんでしたから。
来週のイベントに向けての警戒での日柄調整なのでしょう。

いまさら来年は不景気に入るので下落したと言われましても、関係なく上昇してきた訳ですから。
そんな事は以前より分かっていた事です。

*金利水準が今後どうなるのかは最大の注目です。
*その金利水準で実体経済がどうなるのかも注目でしょう。

FRBの最大使命は物価の安定と雇用への責任です。
いつもの飛んだ話で恐縮ですが、日本の雇用は政府厚労省となっています。
日銀も雇用は当然見るのでしょうが、役割的にはそうなっています。
どちらが良いのかは不明です。
歴史的にそうなっているのでしょう。

FRBは高インフレを抑制する為に、通常の3倍の利上げを4回連続実行しました。
3月0.25 5月0.5 6月0.75 7月0.75 9月0.75 11月0.75。

2022年 米国cpi消費者物価指数。
1月7.0 2月7.5 3月7.9 4月8.5 5月8.3 6月8.6 7月9.1 8月8.5
9月8.3 10月8.2
 11月7.7%
2021年
12月7.0 11月6.8 10月6.2 9月5.4 8月5.3 7月5.4 6月5.4 5月5.0   4月4.2 3月2.6 

*12月は7.3%と市場予測が出ています。

金融政策により7月より物価は徐々に減少している事が分かります。
ちなみに11月発表の値は10月度の実績です。

*FRBの物価目標は2%となっています。

この2%という値も議論の余地はある様ですが、そうなっています。
何故米国と同じなのかも不思議ですが日本も2%となっています。
1%が精いっぱいではという論者もいます。
足元は3.6%ですが、ほぼ30年間突飛な事例以外は1%以下でしたし。
金融政策ではどうしようもできない構造的な要因と黒田総裁発信のマインドの部分なのでしょう。
賃金上昇は自身には関係が無く、物価が上がらないのは結構な事だと思われている方が3600万人もいる国なのですから。
その方達が悪いと言う事ではなく、そう思ってごく当然だと思います。


とにかく、これを抑える為にFRBは利上げを実行しているのです。
金利を上昇さして景気を抑える金融政策を行っています。

12月度は0.5%と前週パウエルが発信しましたから、そうなるのでしょう。

*注目は来年がどうなるであろうかとなっています。
それが今回のfomcのドットチャートで提示されます。
再来年もチェックでしょうか。

但し、私はここで何回も書いていますが、世界最大のシンクタンクであるFRBは物価上昇を見誤っているのです。

9月にはFF金利を4.6%のピークにしていました。
そうなると今回の0.5%の利上げでほぼ打ち止めとなるのです。
ほんの3ヶ月前の事なのです。
それ以前の事は書きませんが、今回は上限5%なのかは分かりませんが上昇さしてくるのでしょう。
そうなると、3ヶ月後にどうなっているのかも不明だとは思いますが。

賃金は12/2の雇用統計で今年最大の伸びである前月比0.6%の上昇でした。
ここの部分が読み切れていない感じはします。
構造的な何かなのでしょうか。
12/6 ISN非製造業景況感の発表がありました。
56.5と前月より2.1ポイント上昇し、予想の53.7より高かったのです。
製造業とは真逆の値となりました。
景況感は業種間の違いが顕著に出ています。

それなのに、何故か市場では2023年後半には利下げとフェドウオッチで出ているのです。

どういう理屈なのかは私には分かりませんが、そうなっています。
プロフェッショナルが見誤っている訳ですから、これも眉唾物ではと感じています。

1年も経たないうちに、利下げをして物価がより戻しになればどうしようもないでしょうに。

色々と思いはしますが、足元では発表された値で市場は動きます。
そして市場関係者はその値を重視して、いつもの様に語るのでしょう。


*上記で書きました、この金利水準で実体経済がどうなるのかは、また難解です。

5%としましても当然市中ではそれ以上で借りるんですから。
この金融コストが今もボディーブローで効いているでしょうし、更に厳しくなるのです。
当然法人と個人両方に影響します。
それと金融業に20年間いましたが与信の問題が出てくる可能性があります。
金利高より借りれない事が一番ダメージになります。
これも法人と個人両方に影響します。

そして随時の経済指標に表れてきます。

今後の金融政策はインフレとこれとの駆け引きで検討とも言えます。

最大の注目です。


*原油が大崩れになっています。
wti原油 71.59ドル。

5日移動平均線は▼4.61%で25日線は▼12.83%にもなっています。

週間の下げ幅は数ヶ月ぶりの下げ幅で、去年12月以来およそ1年ぶりに70ドル台まで下落しました。

物価には朗報で結構な事ですが。

欧米で続く利上げや中国からの0コロナ政策が要因で、2世界経済が減速し、原油の需要が落ち込んでいるとの解説がありました。

短期的な要因は、12/3G7がロシア産原油を1バレル60ドルにした新たな制裁に対して、12/5ロシアは設定をする国には原油の輸出の原則禁止を打ち出した事もある様です。
実際ロシア産原油は64ドル台で取引されているとの事です。

安くなっても買えない弊害が出て来るとも言えます。

かなり政治的な要因となります。

それと全くの憶測で恐縮ですが、12/5ロシア国内の空軍基地に対して、ドローン攻撃が行われた事実です。
初めてのロシア領内への反撃となります。
12/6米国のヌートランド国務次官は、ウクライナが独自で自国へのインフラ攻撃の対処の為に実行したのだろうと発信しました。
12/10プーチンは遠回しな言い方ですが、予防的な攻撃に言及しました。
具体的な内容の言及は避けましたが、諸々を検討しているとの事です。

原油の取引に影響があるのかないのかは不明ですが、wti原油が急落したのは事実ですから。
バイヤーからは買い手がいないと観測報道が出ています。
何かが起こっているのでしょうか。
どういう事なのでしょうか。
注意です。


*いつもの10年債利回りを見ておきましょう。

米国10年債利回り。3.586%

前週は3.691%でしたので更に債券が買われています。
2年債は4.342%と前週の4.284%からは上昇しています。
1週間で見れば誤差の範囲と言えばそれ迄ですが。
4.342-3.586=0.756%。
何故逆イールドが広がっていくのかは分かりません。

*普通の取引になっていないとは言えるでしょう。
株式も相関も何もないような直近となっています。
ドル円も同じくです。
ドル円 136.55ドル。

コモディティーを含めて理屈が不明な時というのはどういう時なのか。
後々に結果が分かるのでしょう。

*来週のマーケットは上段の最重要指標になります。
cpiはfomcの1つの指標ですから、fomcの結果は日本時間12/15木曜日早朝未明という事になります。
但し、今年はcpiで動いた年回りですから、こちらの方が動くかもしれません。
日経平均週足。

6月と9月はcpiショックで、7月8月10月11月は大幅高しました。
米国の消費者物価指数で日本の株価が動くのです。

来週末の株価は年末の株価に大きく影響を与えるでしょう。
その後は閑散相場となり、どちらかの方向の動きでしょう。
それと大納会が30日の金曜日ですから、暦的に年初は欧米と2日だけの休場となります。

日経平均 2020年終値 27444円 2021年終値 28791円。
NYダウ 2020年終値 30606ドル 2021年終値 36338ドル。

cme日経先物は27700円となり▼201円となっています。

どうでもよい私の話は、完全に見ているだけの1週間でした。

あと15立会日です。
どうなるでしょうか。
注目です。

*最後にコロナ感染状況とワクチン接種状況を添付しておきます。

月88752 火40846 水140279 木148797 金132989 土127292     日136142
合計815097人 平均116442人

2022年

12/23 159689 12/16 147140  12/9  116442  12/2 107245
11/25 96791 11/18 83582 11/11 71286 11/4 53538
10/28 38916 10/21 33226 10/14 30338 10/6 30764 
9/30  42441 9/23  54907  9/16 79293  9/9  103264 9/2 139934

8/26 202321  8/19 212199  8/12 204303  8/5 214061 
7/29 198015 
7/22 140492 7/15 81927 7/8 39317  7/1 19721 6/24 14673 6/17 14046 6/10 15347 6/3 19432 

5/27 28837 5/20 35551 5/13 37020 5/6 26428 
4/27 36256 4/22 40920 4/15 48921 4/8 48251 4/1 46581 
3/25 39053  3/18 39000 3/11 54444 3/4 65799 
2/25 68000 2/18 90000 2/10 99000  2/4 100000
1/28 84000 1/21 50000 1/14 20000

オミクロン対応型 3026万人
4回 5067万人
3回 8459万人
2回 1億302万人
1回 1億445万人

1ケ月前と比較しまして、オミクロン型接種は2000万人増加しています。
1・2回目も増加しているのは若年者でしょうか。

文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。