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酒場からのマーケット2023 8月25日

日経平均31624 NYダウ34346 wti原油80.05 ドル円146.44
前週比174 ▼154 ▼1.35 1.07

日経平均は微増でした。
但し週間の動きでは金曜日の大幅な下げで微増となったのです。

114 291 153 276 ▼662の1週間でした。
31565 31856 32010 32287 31624の推移です。

4日間で834円も上昇していました。
これは前々週に1000円下落していた事があるのでしょう。

完全に需給の兼ね合いと思います。
前々週同様に日本で特別材料が出た訳ではありません。

全ては海外要因であります。
特にいつもの米株の動向でしょう。

NYダウ 34346。
米株は3指数とも木曜日に大幅下落しています。
日本株の金曜日の大幅な下げはこれに準じています。

ナスダック 13590。
ナスダックは週間で1.68%上昇しました。
NYダウは▼154ドルの凹みでした。

SP500 4405。
SP500は0.8%の上昇でした。

主要3指数の25日線は下向きです。
50日線は横ばいになってきました。

足元でさあこれから高値に戻すぞと見ている方もいるのでしょう。
金利動向は大きな要因です。
それが下がれば戻すことも十二分に可能です。

金利が上がって株も上がる事はあります。
金利が下がって株も下がる事はあります。
短期的にはよくある事です。
金利とは全く関係のない要因が出た場合に起こります。

*但し中長期的に見れば理屈的には金利が上がれば株は下がるのでしょう。
その逆も一般的な内容です。

米国10年債 4.240%。
前週は4.251%でした。
2年債は5.078%と筋目を超えてきました。
前週は4.943%でした。

チェック点は8/22に4.366%と昨年10/21を抜いてきた事です。
幾度も書いています。
これは2007年11月以来16年ぶりの値な訳です。

ちなみに昨年10/21時点の2年債は4.5%でした。
2年債は教科書通りにFF金利5.5%に近づいています。

*この10年債は10年間の金利を市場が決めています。
これが16年ぶりに抜けてきたという事は大きな要点なのでしょう。

米国10年債 10年間 月足 4.240%。

何故10年債は16年ぶりの値を付けているのでしょうか。
米債が売られているのでしょう。
何故売られているのでしょうか。
売った方が得と感じている方が多いのでしょう。
もっと売られるのでしょうか。
それは分かりません。

こんな単純な事ではないのでしょう。
分母が増えている事も要因かもしれません。
借金は増え続けているのです。

空売りで儲けを出すファンドもあるのでしょう。

*売らなければならない要因があるのかもしれません。

私レベルではこの様な言い様しかできません。

こんなに金利がつくのなら買いたいなと思うのですが。
日本人は買っている様ですw。


上記のチャートを見て頂きましたら昨年急激に10年金利は上昇しています。
FRBがFF金利を同じく急激に上げた事が要因でしょう。

これは分かりやすいと思います。

フェデラルファンド金利 5.50%
fomc金利推移
2023年
2月0.25 3月0.25 5月0.25 6月 0 7月0.25
4.75%→5.25%~5.50%。
2022年
3月0.25 5月0.5 6月0.75 7月0.75 9月0.75 11月0.75 12月0.5
0%→4.5%~4.75%。


コロナ渦中で大幅に下落しています。
2020年1月~。
その後2021年より戻しています。
パンデミックショックで下がり落ち着いてきて戻ったのです。
強烈な金融緩和が起こりました。
これも分かりやすい要因でしょう。


くりかえします。
足元で16年ぶりの値を付けた理由は何でしょうか?。

私は先週に書きました。
くどいのでスルーします。
そしてこれは今後どうなるのでしょうか。

この値が昨年10月同様に頭うちなのか。
今回は昨年と別の要因なのかもで更に上昇するのか。

今後の動向を見るしかありません。
株式マーケットは確実に注視するのでしょう。
*個人的には他の様々よりこれを見ていくと思います。

注目です。



ドル円 146.44円。

ドル円は円安に振れています。
日本株式には朗報です。
物価高には超悪材料です。

上記米国金利が昨年10/22に高値を付けた時はドル円も151.94円をつけています。
現在の146.44円との差異はなんでしょうか?。
日本の金利が昨年10月より上昇しているからとも言えます。
22年10月22日 米国4.338% 日本0.25%。
23年8月22日   米国4.366% 日本0.65%。

この時点で政府は24年ぶりに3回9兆円もの為替介入を実行しています。
そこから円高に振れてまた戻っているのです。

金利差だけを見ればそうなっています。
為替はこんな単純なものではありません。
但し大きな要因では.あります。

日本の金利は私の仮説では徐々に徐々に1%に近づくと予想しています。
それの理由は今回は割愛します。
前回書きました。
10年と30年の金利差の算数の結果にてです。

日本10年債 0.651%。
前週は0.618%でした。

政府は為替介入をせずに円高に振れれば御の字なのでしょう。
そもそも介入行為は市場経済を揺るがします。
お金もいりますし出来ればしたくはないのです。
口先介入にお金は入りませんw。

金利上昇は国債の利払い上昇と言う痛手はありますが。

政府は物価高騰の為に9月で終了のはずであったガソリンと電気ガスの補助を継続すると一報がありました。
政策的には当然の行為でしょう。

ガソリンは200円を超えると試算されているのですから。
個人は基より物流コストの上昇は必須です。
それが全ての商品に跳ね返るのです。

*ここで考えますと。
円安を抑えるのか補助を出すのか。
即効性は補助なのでしょう。
為替取引での価格転嫁は後々に効いてきますから。

為替介入には上記のお金が要りますし。
補助にもお金が要りますし。

低所得の方々に幾度もエネルギー高騰での補助を出している事はご存じの事と思います。

そもそもの永遠の0を変えればという論が出るのは当然の事です。
こんな事をしている国は中国は別ですが。

金利差から円安になるのは当たり前の事ですから。
イールドカーブの変更でお茶を濁したというのは言い過ぎでしょうか。

*これは難解すぎる内容なのでしょう。

くどい様ですが日本には1300兆円の借金があります。
借金をして成熟した生活をしているとも言えます。
今もこの傾向は続いています。
細かい内容は端折りますが、そんな事にお金を出すのかよ。
は多々あります。
その業態や業種では必要なのかもしれません。
それらがいつも積み重なってくるのです。

バイクで地方を走りますが。
誰も走らないであろう新しい道路の整備されている事。
農道が多いですね。
それは快適で最高なのです。
お金が潤沢であればよい事なのでしょう。

こういう事例は数知れずです。


話を戻します。

私は財政ファイナンスでの0金利政策であると幾度も書いています。

日銀は2%の物価目標の達成と言い続けています。
既にその値など通り過ぎています。
2023年は2.5%で2024年は1.9%?と7/28に変更しました。

もし借金が少なければ政策金利は上げているのでしょう。
これだけの物価高なのですから。
世界の金融政策を見れば分かります。

但しもしもを言っても仕様がありません。

このリアルの中で政策は決まるのでしょう。


*更に広げますと。
賃金上昇が物価高に追いつていないのは歴然としています。
毎月の勤労統計によりますと。
物価の変動を加味した実質賃金は前年同月比1.6%減で15ヶ月続で前年割れでした。
これは8/9厚労省の発表です。

という事は。
企業は儲けているのでしょう。
賃金上昇より商品・サービスが高く売れているのですから。
今回の決算が物語っています。

更に政府も儲けているのでしょう?。
今年度の税収は前年度より9兆円近くも多い80兆円?とも言われています。
とにかく上昇は間違いないのでしょう。

物価高により消費税が多く入っているのです。
訪日客232万人は消費税を支払います。
所得税と法人税が加味されます。

ちなみに昨年度は4兆995億円増えた71兆1374億円との事でした。

いつもの話で恐縮ですが、国民の29%である65才以上3600万人の方々は賃金は関係ありません。
所得も増えません。
物価高は厳しいのは当然です。

防衛費は5年で43兆円と来年度7兆円と出てきました。
少子化対策は来年度以降3兆円余りの予算が見込まれています。

*こういうリアルの現状を鑑みまして政策は決まるのでしょう。

今後の動向に注目です。



*世界の為替はユーロドルです。
ユーロドル 1.0794。

ユーロ圏の経済指標は悪い値が継続しています。

8/23発表。
ユーロ圏 購買担当者景気指数pmiの8月速報値は。
製造業    43.7     予想42.5    前月42.7
サービス   48.3  予想50.5    前月50.9
総合     47.0  予想48.5    前月48.6

サービス業が筋目の50を切ってきた事は注目です。
サービス業は中核産業です。

ユーロ円 158.21円。
これらを書きますと1000文字は入りますので割愛しますが。
ユーロ圏はポンドも含みまして悪いです。
こちらでも円は安いです。
と言いますか世界で円は安いのです。
日本は売られているのです。
それは常々の金融政策の違いからです。

今後の動向に注目です。


 
*週間では上段に示しました各マーケットの動向は、おおむね以下3点の結果によって動いたと言ってよいのでしょう。

1番 8/23日欧米の購買担当者景気pmi指数。
2番 8/24エヌビディア決算発表。
3番 8/25ジャクソンホールでのパウエル発言。

pmiは欧州の事は上記に示しました。
米国も弱い値が出てきました。
金利が下がり株が上昇しました。
詳細な値は割愛します。

*エヌビディアの決算は驚愕の値が出てきました。
市場の高めの予想より更に上の値が出てきたのです。
8月~10月の予想もそれを超えていました。
ハードルの高さを一蹴しました。
こちらも詳細な値は割愛します。

生成AIというカテゴリーは今迄にも技術的な革新の出来事は数多くありましたが、それをも凌ぐものであることを認識しました。
今後世界はこれと共に進むのでしょう。
進まざる負えないとも言えます。
そしてこれらは自ら成長していくのです。
今迄のスピードをはるかに超えていくとも言えます。

期待や楽しみと共に怖い世界観をも感じます。
今後の動向に注目です。


そして週末のパウエル発言を迎えた訳です。
こちらは今迄の人間臭いと言っては失礼かもしれませんが、様々な憶測を呼ぶ内容だったわけです。

金融当局は必要に応じて追加利上げに動く用意があると指摘し、またインフレ率が目標の2%に向けた軌道を進んでいると確信するまで政策金利を高水準に維持する考えを示しました。

又インフレ目標の引き上げをめぐる観測を一蹴し、現在そして今後も2%が当局の目標だと言明しました。

潜在成長率を上回るペースでの成長が根強く続いている証拠が新たに示されればインフレの更なる改善がリスクにさらされ金融政策の一段の引き締めが正当化される事もあり得ると語りました。

玉虫的な感じもします。
タカ派的な要素を含めつつ、いつものデーター次第とも受け取れます。

昨年のタカ派サプライズ発言ではなかったのです。

NYダウの2日間を見ておきましょう。
NYダウ 34346ドル。
前日はパウエル発言を警戒し大幅下落していました。
発言後は一旦前日を割り込みましたが、結果前日比247ドル高で終えています。
昨年の1000ドル安とはならず市場は安堵したのです。

植田総裁の発言も報道されています。
米中対立に懸念を示した模様です。
米国が進めている半導体等のフレンド・ショアリングが世界経済への先行き不透明感を高めていると語りました。
チェック点は一学者ではなく日銀総裁の立場ですから。
これには注意です。

8/24福島の処理水放出で中国は加工品を含めて水産物の全面輸入停止を打ち出しました。
株式マーケットは水産系で瞬時に影響が出てきました。
中国の政治的判断であるのは言うまでもありません。
今迄も台湾のマンゴー、フィリピンのバナナや豪州の鉱物など挙げればきりがありません。

日本はモニタリングの継続とIAEAとの連携と共にアセアンはじめ協調外交を行い、販路開拓を支援し風評被害の保証も充実させるという方向性です。
中国の産業や国民自体が困ることも多いと思うのですが。
中国当局は我が道を行くのでしょう。
注意継続です。


番外といたしましてはワグネルのブリコジン氏の訃報でしょう。
こんなことが現実に起こるのです。
世界が様々を感じたのでしょう。
人間は太古の昔から変わっていないのでしょうか。
ブリコジンおまえもか。だったのでしょうか。
引き続き注意です。



*来週のマーケットは早いもので8月度最終週となります。
年内は4ヶ月となりました。
2023年は全ての市場関係者が外しまくった展開です。
10年ぶりの暴騰と33年ぶりの高値が6月に起こったのです。
今後も様々を語っていますが結果は分からないのでしょう。

前週末の諸々を受けて週初がスタートします。

足元ではpceデフレーターと週末にいつもの雇用統計でしょうか。

cme日経先物は225円高の31850円となっています。

日経平均 31624円。

どうなるでしょうか。
注目です。
















文章は頭を使います。想像力も鍛えられます。どう伝えるのが良いのか。場数を踏めば何事でもレベルは上がると感じます。時間がかかるのがしんどい所です。大昔作文はどうやったのでしょうかw。4649お願いします。