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心にコタエた歌 3

《瞬き》back  number

〽幸せとは
   星が降る夜とまぶしい朝が 
        繰り返すようなものじゃなく
   大切な人に降りかかった雨に 
            傘をさせることだ

 こんな歌いだしで始まるこの曲を、毎年私が新入生に対して行う授業において、大きくプリントアウトして その日の教材のキメ手として使っている。実はその授業の中では彼らの歌を2曲使う。もう一つは『幸せ』という歌だ。こっちの歌は、自分の好きな男性が別の女性が好きという辛いシチュエーションの中、自分が身を引いてその男性の恋愛を応援する、という内容なのだが、もちろん『それが正しい』という押し付けではなく、そんな愛もあるんだということを知って欲しくて、また問題提起として、あえて紙の歌詞カードを配った上で『幸せ』をフルコーラス聴かせた後で、冒頭の『瞬き』の歌詞の抜粋を生徒たちの前に掲示する。

 『瞬き』の冒頭部分の歌詞には心酔している。ヤラれてしまったのだ。ホントそうなんだ と心から思える。この詩を書いた back number 清水 依与吏 さんが作る歌には、ホント共感することが多い。歌詞に描かれた男に対し、 情けないなぁ! 根性出せよ! と感じることもままあるけど、基本的には『しっかりと心の入った』歌ばかりだ。

 人生の充実度は『幸せにしてくれる人がいる』というのではなく、ひとえに『幸せにしてあげたい人がいる』ということにかかっている。そんな考えにシフトできれば、『◯◯してくれない』とか『私ばっかり損してる』みたいな思考から脱することができて、君たちの恋愛はもっと長続きするんじゃないだろうか? と、1か月や2か月でくっついたり別れたりすることに忙しい生徒たちにわかってもらいたいなぁ・・・なんて偉そうにね。

 誰かのために一生懸命になれることは、やっぱり人生における究極の幸せなんだと思う。カッコ良すぎるけどねー(笑)

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