弥勒菩薩に逢いに行った日
今から3年前の7月、
なぜか何かを遺しておきたくて、
集中的に弥勒菩薩の絵を描いていた。
そして9月に、
京都太秦(うずまさ)にある広隆寺を訪れた、
弥勒菩薩像を拝むために。
あの日は、
コロナ禍ということもあったけれど、
小雨が降っていたということもあったけれど、
広隆寺を訪れる人は自分以外に誰もいなかった。
だから、弥勒菩薩像を「独り占め」だった。
弥勒菩薩半跏思惟像(はんかしゆいぞう)
の右手の形(手印・親指と薬指で輪をつくる)が意味することは
「人びとを救う方法