#5 のるかそるか、早期希望退職時代の幕開け~後編~

自分の能力を過信した大企業を早期退職したエリートの末路・・・最近、このような記事をたまに目にする

大企業の中で仕事をしていく内に、いつしか自分の能力を過大評価してしまうのが原因で、安易に希望退職に乗ってしまい思った通りの仕事にもつけずに後悔するという内容だ

僕の顧客にもいた

自信満々で退職してビジネスを始めて3年以内に廃業に追い込まれる人が・・・僕からしたら良くそんなずさんな計画で会社を辞めて事業起こしたなと呆れてしまうほどである

自分の能力を過信してしまうパターン

仮に営業を例にとるとすれば、優秀な成績を残せたとしても、それは大企業の看板と企業の技術を結集した商品・サービスがあっての事だと言うことをいつの間にか忘れて自分の実力と思い込むのである
確かに同じ商品を売らせたら抜群の成績を残せるのかも知れないがそれは企業内での話、特に大企業から中小企業等に移ればそもそも企業の看板・製品の知名度性能等明らかに今までとは違うため、その状況に対処することが出来ずに結果は出せないのである
そのような状況に陥る人は、大抵が過去の栄光が邪魔をして(いや本当は無能なだけなのか?)自分を進化させることが出来ないのである

早期退職のメリットに目が向き退職してしまうパターン

早期退職に応じれば退職金が2倍等のメリットがあり住宅ローンの一括返済が出来ると思い早期退職してローンを一括返済したのに、仕事が決まらずに、結果マイホームを手放す羽目に・・・このような話を聞いた時に、なんだこれ?大企業のエリートと言われる人種がこんなに愚かなのか?と思ってしまった

仕事が決まらないのであれば何故自分で稼ぐことを考えないのか?
それは仕事が決まるまででも良い
満足のいく仕事が決まれば辞めれば良いだけ
今の時代、個々で稼ぐ方法はいくらでもある
仕事なんて簡単に決まると思っていた
など愚かにも程がある
危機管理能力が欠落しているのか?それに巻き込まれる家族はどうする?
僕から言わせて貰えば、組織に属さなければ生きていけないのであればそもそも早期希望退職などに応じない事だ


人には言っていないが、一応、僕はAFPの資格を持っている
税務、財務会計の知識は実務で学んだ
社会保険関係、経営関係の知識も持っている
そう僕は経営者が必要とするべき知識を考えた上で勉強していたのである

僕から言わせたら、今の時代、マイホームは負の財産でしかない

“今の家賃を払うお金でマイホーム持てますよ”
“30年後賃貸だと何も残らないけど、マイホームなら財産として家が残ります”

嘘ばかりのお決まりの営業トークである

と言いながらも、僕はマイホームを5年前に建てた
でも、嫁がどうしてもというから、僕は全てリスクを理解した上で、自己責任でマイホームを選んでいる

仕事を辞めたい、リストラにあった、会社が倒産した

これらは今の時代誰もが許容しなければならないリスクである
もしこのような状況になった場合にはマイホームは負の財産でしかない
賃貸であれば、家賃の低い所へ変わることもできる・・・しかし、住宅ローンは収入が減っても払い続けるしかないのである

現在、歴史上類を見ない低金利であるが変動金利における住宅ローンで適用される125%ルールをしっかり理解した上で変動金利を選んでいる人がどれほどいるだろうか?

今は金利やすいから35年ローンで月々このくらいの金額でマイホームが持てますよ

これもある意味嘘ではないが実際は変動金利のリスクを説明していない不誠実な営業トークなのである
少なくとも僕の周りにいる人の多くは125%ルールを知らなかったという現実
125%には2重のリスクがある

※ 調べればすぐに分かるので、125%ルールが気になる人はネットでググって下さい

また、固定資産税・15年おきぐらいに必要になるある程度まとまった修繕費、このような事もあまり考えていない人が多すぎるのである

賃貸に関してはここら辺の事はノーリスクなのである
更に引っ越し費用だけ負担すればいつでも最新のマンション等へ引っ越せる
最近は家具等備え付けや、家具のサブスクも普及してきていて賃貸向けのサービスが増えてきている
近隣とのトラブルが起こっても引っ越せば済む

等メリットは考えればきりがないくらいある


繰上げ返済の罠

僕の周りには、お金を貯めてはひたすら繰り上げ返済をしている人がいる
今は繰り上げ返済に対するめんどうな手続きや手数料が低かったり掛からないために、目先の利息だけを考えてのことだろうが、僕からしたら愚かすぎる行為である
そもそも住宅ローンは団信に加入していたら死んだらチャラなのである
本当に平均寿命まで生きられるのか?
僕は最長の35年ローンを組んでいる

どれだけお金があっても繰り上げ返済をする気は一切ない
そんなお金があればがリスクとのバランスを考えながら投資する

僕はソニー銀行でローンを組んでいる
団信は無料でついている・・・そもそも利息は団信の保険料としか考えてない

何があっても手元に現預金さえあれば、万が一病気等で収入が途絶えても数年は住宅ローンを払える
その間に、生活を立て直す時間があるが、繰上げ返済を頑張ってきた人はそれが出来ない
更に不幸にも命を落とすようなことがあればすべて無駄なのである


僕の兄は旧帝国大学を出ているエリートだ
その兄から、毎年繰上げ返済をしていると聞いた時は、正直、呆れて言葉を失った
これが旧帝国大学を出たエリートなのか?・・・大企業の中でそれなりに仕事が出来ているのかもしれない
だがあまりにも世の中の仕組みに対しては無知すぎる

僕はすぐに本当にその繰上げ返済は正しいのか?と兄に説明した

実は、兄から希望退職の事も相談を受けたことがある
その時、会社辞めて組織という後ろ盾を失って本当に今の収入を得ることは出来るのか?実現可能なプランはあるのか?家族を養っていく自信はあるのか?
なんとなくならそんな甘い考えは捨てて、今属している大企業の中での生存競争に専念した方が楽だと説明した


知る事の大切さ

僕は吹けば飛ぶような所で働いてきた
給与も低いほうだ
でも、生きていく上で、非常に多くの知識を手に入れることが出来た
まぁ、それは税理士事務所で働いていたからではなく、自分で色々勉強してきた結果であるが、税理士事務所という所がきっかけになったことは確かである

僕は仕事を辞める

それは希望退職等ではないし、3年前に所長が亡くなった時に一度退職金をもらっているので退職金もない

それでも仕事を辞めることへの不安は一切ない
僕は自由になれることを楽しみたい

片や、希望退職に自ら進んで乗って通常の退職金以上の退職金を得る大企業のサラリーマンもいるだろう

でも僕は思う
僕には組織に頼らず自分で稼ぐ能力がある
僕には退職金はないが、生きて行くための誰にも負けない知識がある

何度も言っているが

無知程こわいモノはない

である

組織という後ろ盾をなくし同じ土俵に立てば僕はまず負けない
僕は僕のやってきたことに満足しているしこれからの人生においてもきっとそうだ
僕は仕事を辞めてもただ楽しく毎日を生きて行くそれだけである

もしかしたら読者の中には

まるいちはたまたま運が良かっただけ

だと思う人もいるかもしれない

果たして本当にそうなのであろうか?
これは偶然などではなく間違いなく必然なのである

僕は3年前まで無知の塊であった

3年前にこのような状況に落ちいればおそらくどうして良いか分からず悩み続けたはずだ
でも僕は3年間一生懸命自分を磨いてきた
僕の3年間は無駄ではなかったと今は自信を持って言える
実際2年前までは僕は先程の社長に相手にもされなかった
社長が話すのは所長のみ
僕はただ申告書を作る係で相手をしてくれるのは経理部長
僕はある時たまたま社長と話す機会を持てた
僕は僕の考え今している経営の勉強等全てを話した
それ以後社長はことある度に僕に時間割いてくれるようになったのである

そして社長との会話で役にたった事は診断士の勉強で学んだ知識などではなかった
それは僕が自分の未来を想像して過去のビジネス番組を見続けて得た知識であり、歴史、世界、文学等の一般常識だったのである

これは紛れもなく僕が行動してきた事に対する結果なのである


現在の自分を作るのは過去の自分である
であるのであれば未来の自分を作るのは今の自分なのである

僕はこれからも未来の自分にどんどん投資していく
そして未来の僕はきっと今以上に充実した人生を送っているはずである


人はいつからでも変われるのである
大事な事は時代を読み自分で考え実行することのみ


※このコラムが読者がこのような事態に直面した時に少しでも役に立てばと思う

※勿論、今回のコラムは、引き手天田の本当に実力を持っているエリートさんには当てはまらない話です

それではまた😑🤚

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