丸石らむ | Z世代カナダに留学します

カナダでの愉快な生活エッセイ。4年勤めた会社をやめて留学したら、Z世代の海外流出がトレ…

丸石らむ | Z世代カナダに留学します

カナダでの愉快な生活エッセイ。4年勤めた会社をやめて留学したら、Z世代の海外流出がトレンドらしい?! それなら何かの参考にでもなればと書き始めた、ひとりのギリギリZ世代。◆週1更新をめざします ◆Xはこちら→@ramu_maruishi

最近の記事

人生は穴のあかないビンゴゲームのようなもの

お手元にビンゴカードをご用意ください。 4かける4で、16つの穴がありますね。 そこに、「カナダ留学で起こりそうなこと」を書いてください。他の人が見落としているような変なものでも構いません。 ……書けましたか? では、ビンゴをまわしていきましょう! この先になにがでるかは、誰にもわかりません。 すべては運となりゆきによるもの。 ひとつめ、でました。 行きのトランジットの飛行機に乗れない。 これは、途中で経由したカルガリー空港にて、次の飛行機があるのに移民局に連れて行かれ、

    • なんで留学するの?と聞かれたら

       もう8ヶ月前になります。 夏真っ盛りの、暑い日曜のことでした。祝日や土日をかき集めてもぎりとった、10日間の夏休みの最終日の夜でもありました。  私は目の覚める真っ青のワンピースに袖を通して、夜の東京に踏み出しました。  行先は、南青山のブルーノート。  そこはジャズ・レストランで、矢野顕子さんの演奏を聴きにいくためです。聴いたことのないアーティストでしたが、夏休み最終日のゼイタクのつもりでした。  しかし正直なところ……じめじめした夏よりも重たいため息がでちゃうくらい、

      • はじめに : Z世代カナダに留学します

         仕事をやめて1ヶ月がたって、気付いたことがある。  案外、爪は伸びるのがおそい。  東京では、朝から夕方まで光でいっぱいになる窓の大きなワンルームに住んでいた。何でも置けるようにと一人暮らしにしては大きい丸テーブルを買って、赤い絨毯の上にどんと配置していた。私は、爪切りの入ったムーミンのポーチを、テーブルの脇に置いていた。思い立ったらすぐに爪を切れるように。  昼間、会社で倉庫に荷物を運んでいるときとか、長い地下鉄のエスカレーターを登っているときとかに、ふと目線を下に

      人生は穴のあかないビンゴゲームのようなもの