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きれいな文字。きたない文字。

息子は、小学生の頃から現在に至るまで、文字を書くときは、殴り書きをします。
しかも、その文字は薄く、何が書いてあるのか解読不可能なことがしばしばです。
高校で発達障がい疑いの診断が出ましたが、知的障がいは無く、文字を覚えられないということではありません。
とにかく「きれいな文字を書く」ということができなかったのです。

それでも、小学2年生から4年生の3年間、ベテランのちょっと怖い担任の先生が、毎回のように根気強く、文字の直しに付き合ってくださった時期がありました。
小学校1年生の時は、2Bなど、濃い鉛筆を使うように言われると思いますが、学年が上がるにつれ、BやHBを使うようになると思います。
しかし、息子は小学校低学年の時期は、先生に濃い鉛筆を使うことを勧められ、2Bの鉛筆を使い続けました。
中学校に入っても、筆箱の中にはシャープペンシルは入っているものの、使うのは常に鉛筆。
たまにシャープペンシルを使うこともありますが、現在もメインで使うのは鉛筆です。

おかげで、普段は変わらずミミズのような文字ですが、ここぞというときには、読めるレベルまで書けるようになりました。

しかし、枠が狭い場合は別です。
先日、提出した学校のレポートが返却されてきましたが、漢字の書き取りの問題で、ことごとく「×」が付いていたのです。
いわゆる「楷書」ではないように見えるという理由です。
確かに、よく見てみると、狭いスペースに書かれたそれらの文字は、一角一角が、薄っすらと繋がってしまっているようにも見えます。
本人にとっては、漢字の「形」の理解はできているのですが、採点した先生にとっては、納得のいく文字にはなっていなかったようです。

しかしながら、採点された先生!
見本として書いてくださった先生の文字にも、「飛」の跳ねがなかったり、おかしな形になっている「きたない文字」が多々ありましたよ!

何を基準に採点されているのか、書道有段者の私にとっては、非常に気になるところでした。

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