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養豚家の私がお肉を売る理由〜後編〜

皆さんこんにちは。
長崎県大村市の上野養豚で養豚家として働き
月に一度は、豚肉祭りまるごとんというオンラインショップの販売企画を開催するウエノ嫁です。

今日は「どうして私は肉を売るのか」。
部位愛スパーク編をお送りします。

▼前編はこちら

さーテンション上げていくよ!
付いてきてーー!!

食べたいの声に応えたい

山のウエノ豚の卸販売を始めてしばらくして
飲食店に続き精肉店にも取り扱いしてもらえて
少しずつお届けできる場を増やしていました。
大村や東彼杵、長崎などの飲食店さんと
諫早の精肉店さん。
たくさんの方に食べてもらっていたら…

「大村では買えないの?」

そんなお声をいただくようになりました。

そうだよね。
上野養豚がある大村市。
地元の人に食べていただきたよね、やっぱり!

ということで大村の精肉店さんに
取り扱っていただくべく
行動スタートしたのです……が!

ウデとモモがね……

何件か巡らせていただいたのですがどこもお店でも、
「ウデとモモがね……」
この言葉が壁になりました。

前編でもお話させてもらいましたが上野養豚で扱えるお肉の単位は1頭
肩ロースだけ10本、バラだけ5枚という形でのお取引はできず。
ウデやモモ、ヒレなども含めて1頭分の形でしかお渡しできません。

精肉店さんにとってはお客様が求めてくれる部位を多めに仕入れてお渡ししたいでしょうし、イマイチ人気の無い部位が毎回一番量が多く届く、上野養豚の形態では取り扱いが難しいのです。

実はこのウデモモ問題、販売を始める前からそうなるだろうなと予想はできていました。

養豚家が販売を行うなら1頭どう売り切るかが重要。
しかし、精肉店からみたらお客さまに売りやすい・求められる部位を欲するのは必然。
そこの壁をどう超えるかが難しい所だよと言われている通説なのです。

そしてウデとモモは真ん中に骨が通っていたり、豚がよく動かしたりする部分。そのため太い筋もあるので、スライスできる状態にするまでにも手間がかかる部位。

手間はかかるけど、認知度は低いため単価も安くなってしまうのに、1頭の中で重量も多い。
そりゃちょっとねぇ。と言われてしまうよね。
(お肉を切ってみた今なら余計に気持ちもわかる。)

それでも私の中には
「大丈夫じゃない?」
という気持ちがありました。

なぜならウデとモモを自分でさばいて食べて来て
やっだー!ウデモモめっちゃ美味しいじゃーーん」
という経験があったから。

ウデやモモを買い戻してハム作ったり生ハム作ったりしてました。趣味で。

現実の壁は高かった…

巡ったすべての精肉店さんに1頭単位でのお取引はお断りされてしまいました。
(そう思うとさっと「やろう!」って1頭販売の形で受け入れてくれた野中精肉店さんってすごいよなとほとばしる感謝。)

ああそうか、そうなのか。
難しいことなんだなと自分の考えの甘さを感じつつ・・・
感じつつ・・・・・・・・・・

でもでもでも!!!
ウデとモモは美味しいやーーん!!!
他の部位にもタイマン張れる魅力的な部位じゃないかっ!!!!!!

よっしゃ分かった!
そんなら私がウデとモモの魅力をババーーンとお伝えしちゃうもんね。
ウデとモモのメジャーデビューやぁぁぁぁぁぁ!!!!!

私の中に眠っていた豚肉部位プロデューサー魂が
爆誕したのでした。

部位愛スパーーーーク!!!

ウデモモは美味しい。
そして豚肉の部位はどこも個性があって愛おしい。
その愛おしさは豚肉を楽しむことにつながる。

皆に豚肉を食べることを楽しんでもらいたい。

届けこの部位愛!
豚肉の部位を推す私の推し活。

その繊細な美しさと美味しさで花開けモモ子
深い赤色の美しさと肉味の濃さで貫けウデ子
悔しいけどやっぱり素敵すぎる肩ロースちゃん
白い脂な薄いピンクと濃いめの赤のコントラストがたまらないバラちゃん
ここからは脂、こっちはさっぱりお肉と主張できるタイプのロースちゃん
ふわふわヒレに骨あり愉快なスペアリブ
煮込めばとろほろスネちゃま

あぁなんて素敵なんだ豚肉!
弾ける個性がすごいぜ部位たち!

すっかり忘れていたけれど私ヲタクだった。
推したい気持ちが弾け、
こうしたらこの子達の魅力をもっと伝えられるだろう!
とワクワクしながら考えて始めたのが「まるごとん」なのです。

もちろんね、今でも大村の精肉店さんで取り扱ってもらえたらなっていう、希望、野望?は持ちつつ。
私は養豚家だから
「養豚の仕事もしながら食べたい方にお届けできるには?」
と考えてネットショップの形をとらせてもらったり地元の直売店さんで取り扱っていただいたりしています。

食べたいな、どこで食べられるの?
って言ってくれたそこのあなた。

そうあなた。
あなたに向けて作ってます。

豚肉って食卓で身近な存在だと思うんです。
私はスーパーでいつもあって手に取りやすいみたいな素敵さはお届けできないけれど。時々農場の様子も見れて部位をアイドルみたいに推している愉快な養豚家として、クスっと笑える豚肉を。
食べてくれる人が「あの部位好き」って言える楽しみをお届けしたいなって思ってます。

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