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手作りのチャレンジ(その1)それは肌の悩みから始まった

トップ画像は先日仕込んだ納豆
引きの強い立派な納豆に成長しました。

突然ですが、不器用人生をひた走ってきた私の、手作りへのチャレンジについて、振り返ってみたいと思います。

もともと手作り全般が苦手で、結婚してからも料理に対する苦手意識は根強く、日々の生活では仕方なく作っていたものの、家に友人を招いたときなどは必ず夫に料理を作ってもらっていました。

そんな私の最初の手作りチャレンジは、料理ではなく、自作の石けんでした。
アトピーと言われたことはありませんが元々肌が弱く年中何かにかぶれて、色んなところに湿疹・かぶれ・蕁麻疹が起きていました。

30代前半で掌蹠膿疱症を罹患して、病院が処方するステロイド漬けになり、症状が改善しないばかりか様々な体調悪化を招き、副作用で体重がありえないくらいに増えた自分を見たある日、ステロイドとの決別を決意しました。

ステロイドを処方しない関西の病院まで年に2回行くことにし、ステロイド絶ちに挑みました。
痛みを伴う手足の発疹が消えるまで数年かかり、その後関西への通院はやめましたが、合併症の関節痛から完全に開放されたのはつい最近のことです。

掌蹠膿疱症に苦しむ中、もう私の人生の中で皮膚に異常が出ることは我慢できないという思いが強くなりました。
コールドプロセスという手法で作る固形石けんがよいという記事を多く見かけるようになったので、試してみる価値はあるということで、当時ネット上でひっそりと販売していた手作り石けんをいくつか買いました。

試した結果私には合っているような気がしたので、頭から足の先まで石けんで洗うのが日常になりました。

洗濯洗剤も食器洗い洗剤も純石けんに取り替え、マジッ○リン信者の夫を説き伏せて家じゅうの洗剤という洗剤を追放しました。衣類の残留洗剤や食器洗い洗剤による皮膚への影響はなくなりました。

古来からある「石けん」がこれほど活躍するなんて思いもよらなかったのですが、そもそも石けんをどうやって作るのか興味がわき、石けん作りに関する本を買うことから始めました。
わかったことは、とても手間がかかるし、原材料にこだわればコストもかさむということ。

本も買ったし作り方もわかったし、あとは材料揃えてやってみるだけ。
というわけで、自宅キッチンでレシピ本片手に石けん作りにハマっていきました。
料理ではないから味は関係ないし、多少見栄えが悪くても泡が立てば良いのです。

自分の好みのベースオイルを組み合わせて、はちみつやクレイなど身元のはっきりわかるものだけを入れるので、安心して取り組めました。

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上の写真は白い石鹸がシアバターを入れた石けん、オレンジ色がレッドパームオイルという赤い植物性オイルをベースにした石けん。

材料の工夫で色、使用感を変えることができて楽しかったです。
ハマりだすと家の中が材料の植物性オイルやバター、クレイなどで溢れかえるのですが・・・。

同時期に化粧水、クレンジング、クリームの自作もしました。
手作り石けんも手作りスキンケアも、オイルと水分の乳化や鹸化という反応が楽しくて、一年後に気が付けばステロイド無しでも肌はスベスベになっていました。

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今はいろいろ手抜きをしています。むしろもう普通のボディソープでも大丈夫かもしれません。
1泊程度の出張ならビジネスホテル備え付けのボディソープを使っていますし、異常は起きていませんので。

とはいえ、手作り石けんは返しきれないぐらいの恩があるので、今でも使い続けています。(髪の毛はシャンプーに返り咲いています。)

クレンジングは市販のものがどうにも合わないので作りますが、クリームはやめて、アルガンオイルをベースに植物性オイルをブレンドするのみです。

メイクは好きなので化粧品のカウンターにはよく行くのですが、必ずと言っていいほどスキンケアシリーズを勧められます。
「肌が弱いから」というだけではあきらめてくれず、こういう材料を合わせて自分に合うように長年自作しているから、買わないと言うと今度はものすごく引かれてしまうんですよね。いいんですけど。

つづく・・・

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