東京

東京生活から離脱して早数年。快適な通勤生活を手にいれて仕事も満足していた。出張で東京に行くと、人の多さや電車の混雑具合に最早ついていけない自分に驚くと共に、ここに戻ることはないんだなぁとも思った。けれど決して寂しい訳でもなく、人は変わるものなんだなと思えただけだった。

田舎では新鮮な空気や景観を味わえる。個人的に海より山が好きなので、雄大な山々を眺めてると癒されることこの上ない。保育園もほぼ入れるし、広く子供が遊べる場所もあるし、通勤に苦労することもない。日本死ねと思う事もなさそうなので、メンタル的には良いかと思う。

思えば学生生活から社会人での十数年を東京で過ごし、通勤時間の辛さと自分のスキルの低さに不安を覚えたことから、田舎への逃げ道を探した。それまでは地元に戻ることすら考えていなかった。一度戻ったらもう戻れないとも思ったけど、未練なくその生活を終えた。

しかし、年数もたち少しスキルに自信がついてくると、東京でチャレンジしたいという思いがムクムクと沸いてくる。そしてやはり根底には東京への憧れがある。地方生活にどっぷりと使っててもやはりそう思えてくるのだ。田舎に飽きたせいかもしれないけど。

田舎での生活

引っ越してからは地方の番組をよく見たり、足繁く出かけてその環境の新鮮さに触れた。地方でのローカル番組はほとんどがグルメか観光スポットの紹介で、知りもしなかったローカルタレントがチャンネル(古っ)をまたがって活躍している。ローカルFMなんかも聞いて、地域の情報が役に立つこともあった。しかし、目や耳にしていく内にだんだんと気が滅入ってきた。とにかくどれも品行方正でわざとらしく刺激が全くない。恐ろしく退屈で狭い世界。

田舎は健康的な生活かと思いきや、歩いていける距離の買い物にも車で、歩いている人が極端に少ない。歩くと逆に目立ってしまい気恥ずかしくすら感じる。人に出くわさないから、服装なんかはあまり気にしていない。そうやってどんどんと田舎のおじさん、おばさんが生成されていく。自分自身含めて。

怖いのは知らず知らずその世界観に染まっていっている事だ。変化がない結果、変化自体求めなくなるし、狭い世界にどんどんと閉じこもっていく。このままでいいのだろうかと怖くなっていく。

そしてチャレンジへ

スキル的にも待遇面的にも改善したいと思えてきた。給与明細を見るたびにため息が漏れる。改善しなきゃいけない。今がチャレンジの時、そう自分に言い聞かせてなんとか重い腰を上げて、一歩踏み出そうという話をこの先書けていけたらなと。

※画像は共有からお借りしました。

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