見出し画像

優先席前に現れた白髪ダンディーおじさん

今日の帰りの電車での出来事

電車に乗り込む僕は足が生まれつきの障害が両足にある。

だから堂々とわざわざ文に書き起こす事でもないが、優先席に座る。優先席に座ることに今まで躊躇したことはない。

三人掛けのシートの両サイドに二人座っている。だから真ん中に座ろうと小さい声で すいません。と呟いた。

座った瞬間、狭かった。

と思った瞬間、隣の中年の女性が何か呟く。耳にAirPodsProで大好きな乃木坂46の曲を聴いていたから何も聞こえなかった。

ただ電車が一駅一駅着くにつれ、ノイズキャンセリングがノイズをキャンセリングしてくれなくなった。

隣の女性が狭くて僕に文句を言っているみたいだ。まあ狭いし申し訳ないなと思いつつも、何事も無いかのように過ごすも隣の女性の怒りは静まらないようだった。

次第に、周りの人も異変に気付き視線が集まる。

周りの視界をシャットアウトしていると、心に思っていることが声に出てしまったみたいだ。

’’他の席に行けばいいのに’’

なぜ火に油を注ぐような事を言ってしまったのか、隣の女性は顔が(怒)の顔して癇癪を起していた。

たまらず僕は逃げようとした。どうせ後一駅だ、他の車両、もしくは一本遅い電車に乗ろう。と思い

立った瞬間、前にいた白髪の男性が “君は座ってなさい”

あっけに取られて固まってしまった。男性は癇癪を起こす女性に

ここは優先席だ。彼のような方が使う場所だ。文句があるなら彼のいう通り他のとこに行きなさい。

どことなく滲み出るオーラに僕がビビった。その瞬間、女性は電車を降り僕は最寄り駅まで座って帰ることができた。

降りる際に一言お礼だけ白髪の男性に伝えた。
渡部篤郎みたいな男性だった。

連日のコロナで自粛ムードの中、電車内ではストレスが溜まっているような気がします。ただどうか優先席を必要としている方もいるので、見かけたら席を譲ってあげてほしいです。

後、助けてくれた白髪のダンディーなおじさん。本当にありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?