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気になる人

外商部での勤務は3年半、27歳を迎える数か月前私は念願の売り場へ戻ることができ、充実した日々を送っていたのでした。


実は、外商部には密かに好意を抱いていた先輩がいたんですよねぇ。
その好意はあっという間に消え去りましたけど・・・

それでも入社して、初めて気になる男性現るだったので、私にしたら懐かしい思い出です。


今でもあの時のややこしいことがなかったら先輩と遅くとも30歳までに結婚できてたんじゃないか?と思うことがあるくらい。

ほのかな恋心を抱いたのはいつ頃の話?って??
外商部に配属になって2年くらいだから、そう、結婚適齢期といわれていた25歳頃でした。


当時、部内におっちゃん主催のテニス同好会があり、週末頻繁に何名かの有志でテニスを楽しんでいました。
その、おっちゃん達にまじっていた唯一の独身男性というのが私が好意を抱いたその先輩だったのです。


4つ上のジェントルマン、且つ、K〇ボーイ、入社した時から同期生の間では噂に上るほど注目されてた男性でした。

まっ、女性が多い職場なので独身男性絶対数が少なく、KOボーイが効いて必然的に注目の的になっちゃうわけなんです。


例えばこんなエピソード♪


外商部に配属になる2週間ほど前、新入社員の1年が間もなく終わろうとしていた頃、バレンタインのチョコを持って行きたいからついてきてと同期の女性に頼まれたことがあってついていったことがありました。


ね、まだ学生気分が抜けないというか・・・可愛いでしょ(笑)
って、良くも悪くもおバカっぽいよね(汗)


因みに、私は外商研修ではその先輩のことは全く記憶にありませんでした。
(よく言って)個性派ぞろいのおじさんたちの中にあって、そのさわやかさは目立ってたらしく、新入社員研修で女子に注目されるのは当然でしょって感じだったようです。

なので配属前、名前だけは聞かされていたことから存在だけは知っていました。

最初は、同じ外商部でも課が違うし、ふーんってくらいにしか思ってなかったのがテニスや飲み会や同僚と週末集まっているうちに私もほのかな恋心を抱き始めたのでした。


温厚で、一重の切れ長お目目、しょうゆ顔系のその先輩は私的には、好みの顔ではありましたし・・・(笑)
社内恋愛あるあるパターンですです。(笑笑)

しかも、ある時こんな夢をみたんですヨ。中世のどっかの国で二人が夫婦しているところを・・・。
いやぁ、笑える。
私も同期生と変わらぬおバカだわ・・・どれだけ乙女してるのよっ!!!でしょ。

今、これを書いている自分が恥ずかしい(爆笑)


惚れちゃってしまったんですよねぇ先輩に・・・(苦笑)

ところが、その恋心、あっけなく消えちゃった、いや消しちゃいました。
なんで?って??


簡単に言うと、先輩に腹が立った!!っていうか、そもそも縁が無かったんだと思います。


はい・・・そういう事にしといてください(笑笑)


丁度同じような時期に、私と一緒に配属になった同期の友人に先輩との中を取り持ってほしいと頼まれちゃったのが原因・・・。

なんで、私に頼むかなぁ・・・よりによって・・・と困惑するも、まさか、自分も先輩に恋心抱いているとも言えず・・・


アホでおバカな私は「もちろん、OK!」 なーんて返事をするわけです。
「うまくいったらいいね、任せとけーっ」て、思ってもないことを言うし・・・。

ホントおバカ・・・
「ドラマじゃないんだから、何やってるの??アホな奴だなぁ」と自分で自分のことを慰めましたね。
心の中で、ですけど・・・。

とはいえ、受けたからには二人がうまくいったら良いと心から思ってましたし、どう取り持ったら良いのか?真剣に考えたのです。

まだほのかな恋心くらいだったので、そこはさっさと諦めることができたんですね。(苦笑)

ただ、自分はあっさりあきらめていたんだけど、ある時、その先輩と仲の良い別の先輩が、こんなことを私に言うのです。


「あいつ、君と彼女(同期の友人)と天秤にかけているのを知っているか?」

それ聞いて、”カッチーン”ときましたねぇ。
誰にって?
恋心を抱いた先輩と、天秤にかけているのを知ってるかと私に話した先輩、両方にです。


「はぁ??」
「私と友人とどっちが良いか?品定めしてるって事ですか??」
ってその先輩に聞き返したら
「そういう事」
という回答。


今振り返ってみると、天秤にかけられていると知らされて”カッチーン”とくるということは、案外あっさり恋心を消せたわけではなかった。やせ我慢してポーカーフェイスをしてたって事だったのです。(爆笑)


先輩に対して頭にきつつも、葛藤を心の内に秘めたままにして表にはだしませんでした。(まぁ話が長くなるのでここは割愛しますが、)その後、二人の間は 結局ダメになったのでした。


そして、彼女はそれから2年くらいして別の男性と結婚しちゃいました。
先輩は結婚せず置き去りにされたまま・・・
なはは可愛そ・・・


せっかくほのかな恋心を無理くり消し去って二人を取り持とうとした私としては、同期の友人に好意あるそぶりをみせといて、はっきり男らしく(結婚前提の)交際を申し込まなかった先輩の煮え切れない態度に頭に来ちゃいましたね。


おもわず、ある日その先輩に 「KOボーイか何だか知らんけど、勉強ができることと、頭がいいということは違うってことが先輩見てよくわかりました!!」

って吐き捨てるように言っちゃいましたよ。
って、実際は、こんな丁寧な言い方では無かったと記憶してます(笑笑)


アホちゃう?」は、言った言った(爆笑)
まっ、ある意味これで、きれいさっぱり先輩への恋心を消滅させる事ができた訳です。

因みに、何年かしてこの出来事を覚えているかご本人に聞いみたところ、本人は覚えてないとのことでした。(苦笑)


きつく言った私自身がひどいことを言って悪かったかなぁと反省していたのに・・・。
言われた方は全く覚えていないってあるあるなんですかねぇ。
世の中そんなものなのかもしれませんね。


で、で、で、私の話に戻します。


私はというと、二人の仲が消滅する前、二人はお似合いだったし、うまくいってゴールインに向かうと思ってたので、さすがに寂し~く思い、丁度、英語を習っていたサークルで出会った他社の人からお付き合いを申し込まれ、『付き合ってみようかなぁ・・・もう25歳適齢期過ぎてるし・・・』と、お付き合いを始める事にしたのでした。


案外切り替えの早かった私です(爆笑)

***結婚の条件に続く・・・***

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トータル約60,000文字ほどになるので、今回は結婚編 前編ということで三十路前後までの事を書いています。

後半はちょっとばかりスピリチュアル的な出来事、シンクロした出来事を中心に書きました。発刊は少し先になる予定です。

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