ママ友は誕生日プレゼントみたいなもの
Q、ママ友はいた方がいいですか?
よく見る質問である。
世の中のママ達は、ママ友関連で悩んだこと1回はあるはずだ。
子育てとママ友は切っても切れない永遠のテーマだと思う。
私は"ママ友"というか幼稚園で我が子と同じクラスのお母さん方とはグループLINEで会話したり、休日に誘い合って公園に行ったりしている。
私的には、"ママ友"ではなく、同じ幼稚園の保護者さんという枠組みで見ている。
"ママ友"という風には呼んでいない。
友達というほどには、距離は近くないと思う。
(個人的にはこの距離感が最高に居心地が良い)
なので、私には"ママ友"はいないと思っている。
だがもちろん、この幼稚園のお母さん方にはめちゃくちゃ感謝しているし、いてくれて本当に良かった。
相談もするし、子育ての考えなどとても参考になるし、尊敬もしている。
幼稚園なので、子育ての考え方が似た方が集まっている、というのも少なからず関係しているかもしれない。
そんな私にもママ友作りに必死で、ママ友のことで夜も眠れないほど悩んだ時期も、もちろんあった。
第一子の息子を妊娠したとき、周りも妊娠ラッシュだった。
まだ若く、完全にプレママハイになっていた私は、出産時期が近かった同世代の子とTwitterを通じて遊ぶようになった。
みんな元々顔見知り程度の知人で、全くの他人スタートではなかったが、子供の出産時期が重ならなかったら友達になることは無かったであろう人達だ。
当時は今ほどInstagramなどのSNSも発達しておらず子育て情報はキャッチしにくかった。
初めての子育てで右も左も分からなかった私は、そのママ友コミュニティで初めての子育てを相談しながら過ごしていた。
もちろん赤ちゃんが複数集まる光景はとても微笑ましく、とても癒された。
みな同世代なので、話す会話も共通点が多く盛り上がった。夏にはBBQや花火、冬には鍋パーティーやクリスマスパーティーをした。みんな育休中で時間はたっぷりあったので、よく家に集まって朝から晩まで過ごした。
もちろん楽しかった。
だが、正直この距離感の近さが徐々にしんどくなっていった。
元々顔見知り程度で、子供がきっかけで集まった集団だ。わたしは少しずつ、ズレを感じていた。
(恐らく私以外の子達は、みな気が合っていたので私だけズレを感じていたと思う。)
正直その他にも、この子達とは合わないかも、と思うきっかけは多々あったがキリが無いので割愛。
子供が楽しそうだと離れられない
私の中でそこがめちゃくちゃしんどかった。
もう我が子は4歳になっていた。
完全に子供同士で名前も顔も覚えて、子供だけで楽しく遊べる年になっていた。
コンスタントに集まっていたが、私はもう楽しくなかった。
だが、我が子はとても楽しそうなのである。
我が子の笑顔をみると、私の個人的感情でこの集まりから抜けていいのか、毎日のようにとても悩んだ。
その時期に、ママ友って必要?
と自分の中で思想の分解を始めた。
振り返ってみると、わたしはいつも我が子を比較していた。
同じ月齢の赤ちゃんや子供が集まると、嫌でも比較をしてしまう。
初めての子育てなら尚更だ。
寝返り、ハイハイ、発語、運動能力、それは当たり前に個人差があるものだから、比較なんて無意味だ。
むしろ、子供にとって悪影響だ。
子育ての方針が違えば、食べさせるお菓子の選び方も、見させるTVも違う。
着させる服のセンスや、旅行の行き先も頻度も違う。
比べたくないのに、比べてしまう。
比較して落ち込んでしまう。
...なんなんだこの集まりは?
結局、友達でもなんでもなかった。
気が合って集まった集団ではなく、子供がきっかけで集まった集団なのだ。
気が合わなくて当たり前だ。
わたしは徐々に距離を取り、最終的に縁を切った。
縁を切った後も、我が子から友達を奪ったように思えて、申し訳ない気持ちでずっと苦しかった。
だが結果どうだろう?
我が子は幼稚園でたくさんの友達と毎日楽しく遊んでいる。週末には家族で過ごし、幼稚園のお友達ともたまには遊び、お花見をしたり、海や川へ行き、思い出を作っている。
友達は親が用意するものではない。
我が子は自分で友達を作り、自分で楽しく遊んでいる。
あの頃のママ友は必要なかったのだ。
もちろん、ママ友から友達へ昇格し、ずっと付き合っていける仲になれるのが1番だが、私の性格上、たぶん難しい。
恐らくあのままママ友と付き合っていたら、小学生、中学生と成長するたびに、学力や運動能力、子供のコミュ力など、比較することが増えていき、きっともっと苦しかった。
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私は人へ誕生日プレゼントを送るときに、無くても困らないけど、あれば嬉しいな、便利だな、と思う物を送る。
頂くときもそのような物を頂けるとすごく嬉しい。
だってもう大人だから必要なものは自分で用意してるのだから。
ママ友もそうじゃないかと思っている。
必要な人たちはもう側にいるから。
だからママ友は居なくても、問題はない。
そこにもし新たにママ友がいれば嬉しいな、情報共有などで助かるな、と思う程度だ。
それに子供の成長に沿って、いて欲しいママ友の種類も変わってくるはずだ。
私もまだ6歳までしか子育てしていない。
これからどんな人付き合いが待っているのか分からない。
私はその都度、刹那的な"ママ友"付き合いをしていくだろう。
ちなみに誕生日プレゼントは毎年夫からお気に入りのブランドの靴を貰っている。
靴なんて最低限あれば生きていける。
まさに無くてもいいがあれば嬉しいものだ。
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