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産後、娘といるのが怖かった

今日は娘が生まれたときのことを書いてみる👶🏻♡

今から半年ほど前、帝王切開で娘が生まれた。

母体回復のために母子同室は産後3日目からだった。

それまでは1日に数分しか娘に会えなかった。

もっと娘に会いたい。

もっと娘に触れたい。

はやくオムツ替えてあげたい。

はやく授乳してあげたい。

はやく一緒に過ごしたい。

母子同室が始まるまでは
そんなふうに思いながら過ごしていた。

そして迎えた母子同室初日。

午前中に授乳室へ行き
オムツ替えと授乳の仕方を習う。

その後は3時間おきに授乳室で授乳。

それ以外の時間は自分の部屋で娘と2人っきり。

やっと娘と一緒に過ごせる。

ずっとこうしたかったはずなのに
なぜか私の心は沈んでいた。

夜になるにつれて娘と過ごすのが
怖いと感じるようになった。

理由はひとつ。

娘を1人で見る自信がなかったから。

帝王切開の傷口もまだまだ痛み、
自分のことだけでも精一杯なのに

それに加えて
この小さな小さな命を
私1人で守るなんて無理だと思った。

正直、死んじゃうんじゃないかって思ってた。

新生児って基本寝てるから
それが生きてるのか死んでるのかわからなくて
何度も呼吸を確認してた。

今思えば大袈裟だなって思うけど(笑)

でもそのときは真剣だったし必死だった。

この日は夫が仕事終わりに面会に来てくれていた。

面会は21時まで。

21時が近づいてきたとき
私のメンタルは大崩壊して夫の前で大泣き。

夫はびっくりしていたけど
優しく話を聞いてくれた。

だけど夫はもう帰らなければならない。

夫の提案で助産師さんに相談することに。

ナースコールを押してこう言った。

「赤ちゃんが死んじゃいそうで一緒にいるのが怖いので預かってほしいです。」

まるで育児放棄宣言(笑)

泣きながら言う私を心配して
助産師さんが部屋まで来てくれた。


ここで夫は帰宅。

助産師さんと2人になり正直に今の気持ちを話した。

「赤ちゃんはすごく可愛いけど、一晩守り抜く自信がありません。一緒にいるのが怖いです。」と。

すると助産師さんは

「なんで怖いと思うかわかる?
 赤ちゃんを大切に思ってるからだよ。」

「もう立派なママだよ。」

「私もこの仕事して長いけど
 自分が初めて出産したときは
 不安で仕方なかったよ。」


「とりあえず今晩は預かるから
 ママゆっくり休んでね♩」

と、私に寄り添ってくれて仏に見えた。


正直こんなことで呼び出して
怒られると思っていたから。(笑)

次の日、ぼっこし腫れた目をしたまま
授乳室へ向かうと昨日の助産師さんがいた。

「おはよう。よく眠れたかな?」

と、にっこり笑顔で話しかけてくれた。

昨日と同じでやっぱり仏だった。

一晩娘と離れたことで
気持ちをリセットすることができたので

この選択は正しかったと言える。

あのまま1人で娘を見ていたら
私の心は崩壊していたかもしれない。

娘なんていらない。

全然可愛くない。

そう思ってしまうのが一番良くない。

だから、あのとき
「助産師さんに相談しよう。」と言ってくれた
夫にもとても感謝している。

それからは娘に愛情を注ぎながら
たのしく一緒に過ごすことができた。

不安なことやわからないことは
すぐに助産師さんに相談した。

いつかは退院しなければならないんだから、
せめて入院している間はたくさん甘えてしまおう。

そう思うことで気持ちがラクになった。

今思い返せば
「手のかかる母親だなあ」と
助産師さんたちに思われていたかもな。(笑)

でも助産師さんたちは常に優しくて
入院中は何度も救われた。

あと1ヶ月は入院していたかったくらい(笑)

退院するころにはだいぶ育児にも慣れ、
自分にも自信を持てるようになった。

今日これを書いたのは
自分の思い出として残しておくためでもあるが

今から初めての出産を控えている方に
「こんな人もいるんだ」って思ってもらうことで

「育児頑張らなきゃ!」

という緊張を少しでも
ほぐすことができるんじゃないかな。

と、思ったから。

産後って自分でもびっくりするくらい
メンタルが崩壊するのね。

でもいずれは落ち着くものだし
こんな私でも今は子育てが楽しくて

娘が愛くるしくて仕方がない。

周りに助けを求めるのは何も悪いことじゃない。

全てはホルモンのせいだ。(笑)

あのとき、周りに助けを求めて
本当に良かったと思う。

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