浩司と敬子の婚活日記(9)

浩司

意味が分からない。

「今日一戦交えて、子供を授かったら結婚。授からなかったら、これっきりにしましょう。」

授からない可能性の方が明らかに高いだろう。

敬子は兵士のように、やる気にみなぎっている。

私は夜には自信がない…。

ラブホを探し歩いたが、どこも埋まってしまっている。

10軒目で、ようやく一番高い部屋が空いていた。

「もんじゃ臭いのは嫌だから、歯磨きとシャワーしっかりお願いね。」

上司から部下への指示のようだ。

まるで童貞を捨てた時のようにドキドキする。

いざ、ゴングが鳴ると…〇△×〇△×

うまい。うますぎる。

なにがなんだか分からないまま、あっという間に昇天していた。

終わったら、余韻に浸ることもなく、
「延長代金、もったいないから早くして。」
と、上司(敬子)の指示を受け、
さっさとシャワーを浴び、服を着る。

多めに現金、持ってきておいて良かった…。

敬子は「1か月後、連絡します。」

とすっきりとした表情で、月島駅で解散した。

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