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さまよう獣、を観た!

制作:2012
監督:内田伸輝
撮影:平尾徹
主演:山崎真美、浪岡一喜、津田寛治、田中要二

■あらすじと感想
ある日、一人の美人の女性が田舎町にふらりとやってくる。見ず知らずのおばあちゃんに世話になり居候となる。若い女性がいない村では男たちが騒めく。女性は複雑な家庭環境が心に傷を作っており、その場限りの人間関係には対応するが、感情に正直になれない事にふさぎ込む。

■タイトルも難しい。話も難しい。ただ、最後までググッと惹き込まれた。なぜか?思うに主演の山崎真美の危なっかしい浮遊感。先が読めるように感じるのだが、「本当にそんな映画なの?」と思わせる山崎真美の浮遊感が強い。

■バスで親切なおばあちゃんにオニギリをもらい、そのままおばあちゃんに付いていき居候となるのだが、僕は田舎出身なのでわかるのだが、これは無い話ではない。ある、というか起こってしまうのです。その妙なリアリティーが映画の魅力を際立たせるのだと思う。山崎の脇を固める浪岡や渋川清彦、田中要二、津田寛治など「田舎にいるよな…」と思わせる配役がよい。津田寛治はキレキレの演技で、行きついた感じで素晴らしい。

さまよう獣 (2)

■心に残るカットは、3人でのご飯のシーンですかね。普通すぎますかね?浪岡が「ちゃんと食べないと…」的な話をするのが、いろんな意味でポジティブな意味合いを持っていると思う。じゃりン子チエ、を思い出しました。

■分からないことが一つ。この映画のタイトル。

なんで「さまよう獣」なのだろう。誰か教えて下さいませ。

ではでは。

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