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透析導入

透析導入

6/2に予定していた腎臓移植手術が延期になった。
麻酔科の都合で結局、7/14にしかできない。
移植科の先生もかなり抵抗してくれたみたいだが、もう無理らしい。

自分の現状としては、限界ギリギリ。
少ない時(半年前)には46.10kgだった体重も、今は62.10kgまで増えている。
水が溜まりまくって、足はゾウのようにぱんぱんに膨らんでいる。
心臓も、普段よりも多くの水を送り出さなければいけないため、必死だ。若干の苦しさが常に付きまとう。
身体の老廃物の溜まり具合をしめす数値であるクレアチンも、8.9と、通常では考えられない数値になっている。
これは、散々先生にシャントを早めに作って透析してくださいと言われていたのに、シャント*が作りたくなさすぎて拒否していた自分のせいなのだが…

流石にこのままではまずいという事で、元々予定していた5/19の入院はそのまま行い、首にカテーテルを埋め込む手術を行う事になった。
首から透析をする事で、シャントを作らなくて済むらしい。
一刻も早く透析で水を抜いて欲しいので、やっと目処がついて一安心、という感覚だった。
まだ想像ができていないのだが、首からのカテーテルは、腎臓移植手術が終わった後に取り出せば、元通りになるらしい。
また写真を撮って記録に残したい。

地獄の透析

20年前に1回目の移植をする前、2年間透析していた。
その時はとにかく地獄で、死んだ方がマシなくらい、様々な合併症に苦しんだ記憶がある。
今回は、移植する事がすでに決まっているし、期間限定という事で、かなり気が楽だ。
20年経って、透析はどんなふうに変わっているのか、変わっていないのか、少しだけ楽しみでもあり、不安でもある。

20年前の合併症は、いくつかあるが、例えば、夏の頃、汗が滲んでくると全身の穴という穴が痒くなるという現象。これは、透析では取りきれない物質が体内に残っていて、その物質が少し大きいため、汗腺の穴よりも少し大きく、汗で出ようとするけど出られない、という現象から起きるもの。
それから、夜寝る時、足が勝手に動いてしまうレストレスレッグという現象。
眠たくなってウトウトし始めたくらいの時に、足の中にとてつもない違和感が出てきて、眠たくて身体も疲れているのに足をバタバタさせないといてもたってもいられない症状。
違和感がドンドンドンドン溜まってきて、ピークに達すると、ドカン!と足を蹴り上げる。
これがエンドレスで繰り返される事で夜寝る事ができないという地獄だ。
これに関しては、今でも出てくるのでやっかい。
あとは、20年前はおしっこが全く出なかったため、水分は1日500mlまで。
透析していると、死ぬほど喉が渇くので、飲めないのが地獄。
かなりもったいないが、コーラを口に含んで上を向いて喉に当てて、喉を潤してから吐き出す、という事をやっていた。当時は若く、20才くらいだったので、余計に他の人と比較してしまい、惨めな気持ちになったのを覚えている。

感謝してもしきれない

今回は、奥さんも子供もいて、心配もしてくれる。1人じゃない強さがこんなにも気持ちを楽にしてくれるのか、と、感謝してもしきれない。
こんなわけのわからない他人の事を、自分のように心配してくれる人が世の中にいる事が知れただけでも、今回の人生は成功だ。

1回目の移植手術をした後も、人生イージーモードに入ったような感覚だった。
なんせ、食欲性欲睡眠欲が削がれた状態から、普通に戻ったのだから。
普通に水が飲める事、普通に寝れる事がとてつもなく幸せな事だとわかっているので、毎日が感謝の日々だった。

奥さんは、20年前の地獄の話を聞いていたので、かなり最初の頃から、覚悟をしてくれていたらしい。
一生かけて、奥さんと子供、家族全員を幸せにしなければならない。

このnoteは深夜に書いているが、今日(5/17)は甲状腺の検査があるので、そろそろ寝ようと思う。

ではまた。

*補足説明
通常のシャントは、腕の血管をつなぐ。

腕のシャント

参照 : 蓮田一心会病院「透析シャント手術について」

首からはどんな感じ?
こんな感じ?
また実際の写真を撮ります。

首のカテーテル

参照 : まなさんのamebaブログより

**忘れないように記録
水が溜まりすぎると、心臓の弁がガバガバになってしまう。それにより、一方通行で血流をおくっている心臓の血流の流れがおかしくなってしまうとの事。心臓が肥大して、弁のサイズが大きくなる事で、逆流してしまう。特に気にする必要はないとの事。よく考えるとちょっと怖い。

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