かつての日常から今へ
「母娘で来ちゃったの、面白いね!」
干潮時にのみ現れるその道を手をつないで歩くと結ばれるという、”天使の散歩道”が見渡せる素敵なホテルで母は言う。
普段遠方に住む母と岡山で落ち合い、ぽかぽか日差しの5月の小豆島へ。運転がへたくそな私の練習に付き合ってくれ、醤油蔵を見学したり、高台から島を眺めたり、宿の周りをぶらぶら散歩した。
その間、お互いの仕事の話や最近の悩み事、他愛のない話を一日中。
天使の散歩道の入り口ではのらねこが眠っていて、「特等席だね~」と二人で話しかけ、波打ち際でお互いの写真を撮りあった。
旅は非日常と言うけれど、かつての日常に戻ることができる時間だった。
そして私は飛行機で、母は新幹線で。それぞれの今へと途立った。
ホテルでいただいた、恋愛成就!祈願のハートの絵馬は、母が実家に飾ってくれていた。
見るたび、「母娘で行って正解だったよ」と、そこにあった日常を思い出す。
また覗きに来てくださるとうれしいです~!