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【こうしてスタッフが集まった③】長野出身の大学生が、新潟から焼津に寄り道に来た理由

新規事業の立ち上げには仲間が必要です。

特に、こども・若者世代をターゲットとする居場所づくりの場合は、寄り添い、傾聴し、興味を引き出す日々のコミュニケーションスキルも求められます。

「まる」にも、そうした現場経験を持つスタッフが全国から集まりました。ここでは、3人のスタッフそれぞれが「まる」へのコミットを決めた理由を語り、仲間集めのヒントを探ります。


自己紹介

お読みいただきありがとうございます。学生スタッフのみさみさと申します。

新潟県の大学を休学し、縁もゆかりもなかった焼津でまさに寄り道をしている最中です。

焼津ではキャラ付けで伊達メガネをしています

原田美彩(はらた・みさい)
2002年長野県諏訪市出身。
長岡造形大学視覚デザイン学科在籍(今年度休学)
長岡では学生や若者のためのイベントと居場所づくりをしています。

温泉とドミトリータイプのゲストハウス、クラフトジンが好きです。
2段ベッドは上段が良い。

Xのポストからスタッフとして採用


大学ではグラフィックやブランディングデザインを専攻。それらをまちづくりに活かしたいと思いながら勉強をしていました。まちづくりや居場所づくりの経路から土肥さんを知り、しばらくXやnoteをフンフンと読む日々を過ごします。

大学3年生の10月頃、そろそろ就活が本格的になってくる時期。

土肥さんのひとつのポストをきっかけにDMを送り、1年間の休学と焼津への引越しが決まり、インターンとして採用していただくことになりました。

土肥さんにインフルエンサーとしての力があったから出来たこと、と言ってしまえばそれまでですが、周りの中高大学生を見ていてもまちづくりや社会貢献、地域活動へのアンテナを張っている人はそれなりにいます。

SNSを使った仲間集め、情報発信というのも侮れないものです。

あとで聞きましたが、飲んでる時に飲み仲間のK氏とノリで投稿を決めたポストらしいです。(そんなことあるっ!?笑)

家と学校以外の居場所に支えられた時間


私のまちづくりへの関心は、地元や進学先で見た学生・若者の流出からきています。特に地元は大学が少ないので、多くの人は進学で地元を離れる。愛着や、はたらく場所もそんなに無いのでみんな離れたきりになる。

行政がせっせと都会の人に向けて移住支援をするかたわら、地元で生まれ育った人たちがどんどん出ていく様子はなんだか違和感のあるものでした。

戻りたくなる、住み続けたくなる地域には何があるだろうか。

そう考えた時に、自分にとっては「自分を応援してくれるいろんな大人がいる、家でも学校でもない居場所」があったことでした。

私は長野出身で長野の高校に通っていました。高校生時代、先生の紹介で地域の有志NPOが運営するフリースペースに通うようになります。美術部だったので作品の展示イベントなどを何回かやらせてもらいました。

エッセイの展示。会期中は学生と大人が混ざって作品について語り合う空間でした。


私のやりたいことに、こんなにも大人が協力してくれる。自分のやりたいことがこうして形になる。

この喜びや効力感を中高生の年代で経験しておくと、その地域やコミュニティへの愛着感というのが生まれやすくなるんじゃないかと、後になって思います。

今でこそ一旦地元を離れているわけですが、この時の経験は間違いなく今のこういった考え方を形作ってくれていますし、戻りたいなぁという気持ちも持ち続けています。

しかし民営で居場所づくりをするというのは、主にお金の面でなかなか難しいものです。行政にばかり任せていたらその間にどんどん若者は出ていきます。

自分もそういった居場所を民営で、しっかりと稼げる形で開いていきたいと思っていたところタイミング良く先述の募集がかかり、今に至ります。

寄り道をしてみて、実際どうなんでしょう?

まずスタッフとして日々何をしているかというと、できることを活かしていただいてデザイン作業のお手伝いを、そして中高大学生で作られているまるの「準備会」と大人のスタッフの間を行き来しております。

有志で集まってくれた準備会チーム。年齢が近いのでくだけた雑談もしつつ、みんなのやりたいことや楽しそうなことを一緒に形作っていく。ともに悩んで進んでいく仲間というイメージです。

私自身の経験でも応えられるもの、そうでないものを考えながら、これはこの人に相談してみたら良いかもとか、こういうの超楽しかったから一緒にやってみない?といったコミュニケーションを取ってみています。その中で見聞きしたことや現場の雰囲気、モチベーションの様子なんかを他スタッフに共有するのも大事な役割です。

中学生と一緒にリッツパーティーをやってみる。


準備会と一緒につくった企画が楽しく終えられた時や、またやりたいと言ってくれた時、そして自らこういうことやりたい、と言ってきてくれるようになった過程を目の前で見た時は、ちょっと感動しました。

昔の自分が大人からもらった経験や効力感を、また次の人にも感じてもらえていたら良いなと思います。あわよくば焼津を好きになってくれていたら嬉しい。

あとよく、急に焼津に来てしんどくない?と聞いていただくことがあるのですが、スタッフ業務においてちょこっとしんどい時もあるというのが正直なところです。

自分の経験不足と毎日対峙するので、周りのスタッフからも学んで取り入れてみる、の繰り返し。

うまくいかずにウ〜ンとなる時もたまにありますが、勉強してすぐ実践できる場があること、中高大学生のみんなと遊ぶように関わり、一緒に何かに取り組める環境があることは、自分にとってはすごく刺激的で良いものです。

それ以外の生活も含めた部分は楽しいことばかりです。というと嘘くさく聞こえますが、商店街に行けば名前を呼んでもらえて、焼津のことを教えてもらって、見守ってくれる人たちがいることは心の支えになっています。ついでにご飯も美味しいし温泉もあるし。

まだ半年も経っていませんが結果的に、このまま大学を卒業して大丈夫だろうか、もう少し勉強したいと思っていた時に焼津に来ることができて良かったと思っています。

居場所づくりの現場に参画できたこともそうですし、色々な面白い大人に出会うことではたらき方や生き方の幅広さを知ることができました。漠然と就活への窮屈感があった自分にとっては、これから先の人生が楽しみになる良い時間を過ごしていると思います。

そして、焼津に来て変わったことといえば以前より自分を大切にできている感覚があります。

周りと自分を比較して落ち込むことが多かったこれまでとは違い、大事な場の担い手の1人としての人格があり、日々何かしらの成長がある中で他人と比べている暇はありません。他人とではなく昨日の自分と比べて歩みを進められることはとても健やかな状態だなぁと、ちょっと気づくのが遅いのかもしれませんが実感しているところです。

カニも被ります。ごきげんな仕事です。


寄り道をしてみて、たくさんの経験と学びを得ていると同時に自分を大切にできる居場所と、未来への期待感を見つけることができました。

まるの存在が、確実に1人の若者の人生を明るくしてくれています。

まるを訪れるたくさんの若者の未来を照らしてくださるのは、まるまる団のみなさんです。ぜひこれからも応援よろしくお願いいたします。

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