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#14 今のシゴト、わたしよりもっと向いている人がいる。その事実を受けとめたからこそ行動できるようになった

なんで私がグラフィックレコーディング(グラレコ)という技術を推しすすめる側にたちたいんだろうと考えてたら一つの答えが出ました。

「私よりも今の仕事に向いているメンバーが職場にゴロゴロいるからだ」。。!

異動したいの?転職したいの?
いや、そういうわけではありません。

私より才能あふれる人の才能を最大化するのびしろが、会社の会議にはまだまだ残っているという確信があるという話です。

仕事に向いている人が周りにいる、自分はそこまでではなくてもOK。
その身近な優秀な人の伝達者になる役割もチームワーキングには重要だ
と思うのです。

日々、「あの人私より凄すぎる」と落ち込むあなたに読んでほしい。




私は会社員の研究職として数年のキャリアを築いています。

自分自身、研究職という仕事は嫌いではなく、むしろ好き。
そんな職種に出会えたことは幸せです。

数年経つと、複数の部署の人でできた小さなチームを率いる立場になることも出てきまます。
そこで気づきました。
先輩・同期・むしろ後輩さえも自分より研究者として優秀な人はたくさんいるなということに。


例えば…
・情報を持ってくる能力がピカイチ(そんなに調べたの?!いつの間に?!)
・一つの事柄を考え抜く(多面的な思考が、すばらしい)
・なるほど、ひとつ仕事を頼んだ時のアウトプットが、明らかに自分よりいい。
いわゆる研究者ってどんな人?のイメージにぴったりな人材がたくさんいます。

ですが、この事実。
チームを率いる立場になってひとりひとりの動きに注目してから気づきました。

つまり、「優秀な研究者と私が思う人」たちの思考の深さであったり、引き出しの多さは同じ研究所という1グループ内でもなかなか伝わっていなかったのです。
なぜなら伝えることがあまり得意でなかったからです。


私はこの事実を受け止めて「なるほど、研究者として優秀な人だけがいても、企業研究開発は発展しないな」と理解しました。

ある1テーマに対して、思考や引き出しをたくさん持っている人だけでなく「その思考や引き出しを持たざる人に対して、わかりやすく伝えられる人」にもニーズがあることに気づいたのです。

また「いやいやこの人ほんとすごい。こんな素敵な思考やアイデアをみんなにわかってほしい!!もったいない!!」と強く思いました。
ええもん持ってるやん(関西弁)なんでみんな知らないの。


研究所というわく組みを超えて営業、経営部門が対象となるとどうなるか。
一人の思考・引き出しの素晴らしさを伝えるのはよりハードモードになります。
挙げ句の果てには、研究部門は細かいことばっか言ってくるが、それビジネスになるの?とか否定的な受け止め方をされてしまうこともあります。

思考の深さ・引き出しは確実にモノづくりは必要。でも、伝える対象が変わったら、そこをあえて前面に出さないほうがいいこともある。
ボタンの掛け違いなのです。

思考も引き出しも深いんだから、もっとビジネスらしいところを学びなよ、という意見もあるかもしれません。でも、せっかく野球のセンスがある人に、水泳を学びなさい、と言いますか?むしろ、野球に打ち込める環境を創ることもひとつじゃないでしょうか。

だから。私のように思考の深さや引き出しはそこそこな研究者がつなげる役割を担えばいいんだ。すとんと腑に落ちました。これが、私がグラフィックレコーディングをして、会議の場のみんなの思考をフラットに見える化することに価値をおく理由です。




多様性が大事という言葉がよく言われます。
これって何?とずっと考えていました。
私の中では、ある組織全体の中でみんなの得意が重なってウニのような状態になること と認識しています。(わかりにくい?)
人によっては明らかに飛び抜けたとげがひとつだけの人もいればそれなりに数個とげがある人もいる。それでいいじゃん、という考えです。

一人でオールマイティにならなくてもよくて
一つの職種(肩書き)を語っていても目指すべきゴールは違って
同じひとつの職種の中でも、私は〇〇の役割を発揮してますーという自負があることが大事かなぁと思うのです。


私にとっては、ビジュアルシンキングやグラフィックレコーディング。
あなたにとっては何でしょうか?
複業のヒントにもなるかもしれません。

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