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在宅勤務(WFH)について再び考える

かれこれ2年近くも在宅勤務を続けています。おそらく私はコロナが終息してもフルタイムでオフィスに戻ることはなさそうなので、これから在宅環境とは長い付き合いになるかもしれません。最初はいろいろ文句を言っていた在宅環境も自費で積極的に整えた結果、今ではなかなか気に入っています。慣れとは恐ろしいもので、明日から会社に来てくださいと言われたらものすごくストレスに感じるはずです。

在宅勤務の良いところは、時間効率が最高にいいことです。起きた瞬間とか、寝る前とか(やらないけど)、深夜だって(やりたくはないけど)働けます。物理的拘束がないので、クソみたいな輩に呼び出されて恫喝されストレスを強要される心配がありません。(これは過去に一度しか経験していないものの強烈なトラウマです)昼休みにシャワーを浴びることもできます。

だからといっていいことばかりなわけはございません。そんなストレスのない環境にいると「やらされなきゃやらない」系の(まあ簡単に言うとクソみたいな)仕事はどうしてもやらないか、後回しにするか、手を抜きます。多くは報告系。特に報告のための報告、そして報告のための報告のための報告とか、報告のための報告のための資料のアップデートとかです。自分の裁量があり自分の創造力を使って挑戦している感覚のある仕事をするには、さえぎる邪魔なものがなくていいのですが、強制されないとやりたくないものはスピードが落ちる。そういう仕事が多い環境ではおそらく、オフィスで衆人環視のもとある程度のストレスを意図的に与えながらやらないといけないという判断があるのかもしれません。特に部下を持つ人たちにはそれがクリティカルなのでしょう。どうやら米系投資銀行は非常に積極的にBack to office体制を目指しているとのこと。これはいわゆる体育会系の男社会の匂いを感じます。(まあ給料を何倍ももらっている人たちですからね。)

では総合的にみるとどうなのかと言うと、現時点での個人的な感想ですが、オフィスで働いたほうが効率良いのではないでしょうか。在宅勤務がいい理由は、ストレスが少なく時間効率がいいというところですが、それが仕事を進めるうえで必ずしもプラスに作用しているのかというとよくわかりません。自宅には様々な誘惑があります。すぐに間食できてしまうし、スマホの通知が来たら見てしまう。周りの目がないから、どうしてもオフィスにいる時よりもダラダラ見てしまうでしょう。アイドルタイムが長くなってしまいます。アイドリングの時間と時間効率の良さが相殺して±ゼロのような気がするのです。質の面では、ビデオ会議がFace to faceになると雑談もしやすいし、ストレスも減る気がします。オフィスでは椅子と机と空調が整っているし、周囲の視線もあるので集中が持続しやすく、それによって質も担保されやすくなるのではないかと感じています。

在宅環境で圧倒的にやりやすくなるもの、それは資料作りです。資料作りって基本的に普通の業務時間中にそんなことをやっている時間なんてないんですよね。各方面への対応とか会議とか報告とかそんなことをしているうちに終わってしまいますから、改まって資料を作る時間っていうのは夜の10時からの世界になるわけです。自宅で夜10時以降に資料を作っていると、なぜかはかどります。自分だけの世界に没頭して3時間くらいで何とか仕上がります。私だけでしょうか?

もう一つ、在宅だから圧倒的にやりやすいものがありました。転職活動の準備です。この業界では常にみんな一定のアンテナを張っているものだと思いますが、仕事をしながら並行して常にLinkedinをみている感じです。世の中にはこんなにも仕事があるんだなぁと、それだけで少し気が楽になります。ああ、そんなことしてるから在宅の効率が悪いのか。反省。

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