「コーヒーが冷めないうちに」を読んで|読書感想文
イギリスのアマゾンに英語版があるのを見つけたのがきっかけです。海外に翻訳され出版されるほど、面白い小説なんだと思っていました。図書館でみつけ、さっそく読んでみました。
期待していたんだけどなぁ。お涙ちょうだい的な小説は苦手です。映画化もされたんですね。知りませんでした。
アマゾンでは高評価のレビューが多いですね。
あらすじ
ある喫茶店のある席に座ると、その席に座っている間だけ自分が望んだ過去の時間に戻ることができる。ルールは少し面倒だけれど、そのルールをクリアすれば過去にタイムリープする。
過去に戻りたい人の理由はさまざまで人間模様が見えてくるお話。過去に戻れる時間は限られている。それはコーヒーが冷めないうちに現在に戻らなくてはいけないことだった。
感想
ひとことで言えば、まどろこっしい小説。
話は四話に分かれていている。つまり4人が過去に戻るお話。登場人物がどうして過去に戻りたいのか、うだうだ説明する文章が長過ぎる。(私ったら偉そうにごめんなさい)
著者は元劇団の脚本家だった。説明がやたらと多い文章に納得できる。劇団の脚本はキャラクターの性格や状況を演者に伝え、あとは演者の表現力に任せて舞台を作り上げていくものですよね。
料理で例えるなら、小説は著者が具材を用意して鍋に放り込んだものを読者が弱火にしたり、強火に調節しながら自分に合った味を作り出して味わっていく。
この小説は説明が多くて、すでに出来上がっている状態。私の頭の中に入っても料理ずみだから感情の波がやってこない。匂いも感覚もはいってこなかった。
読み終えたあと、ふっとため息がでた作品でした。
おまけ|一時帰国で食べたもの
アメリカンドッグはセブンイレブンがいちばん美味しいと思います。
この記事が参加している募集
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。いただいたサポートは2025年一時帰国した際に本屋さんで使わせていただきます。