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トワイニングの紅茶で一杯やりましょう -1ヶ月書くチャレンジ Day28-

こんにちは。まるやまです🍡

今日を入れて、テーマが残り3つになりました。早いものですね〜! 最後の一週間はなかなか考えがいのあるお題ばかりで、書き始めるまで少し時間がかかります。

いつも冒頭で雑談を入れているのは、力を抜いて文字を打っているあいだにぼんやり書きたいことがまとまるからです。ウォーミングアップみたいな感じでしょうか。

note記事の編集ページは、右下に入力した文字数が出るようになっています。毎日この調子でやってみて、だいたい300〜500文字ほど書くとテーマに即した話にスッと入れるのが分かってきました。

28日目のテーマは「もしも1つだけ夢が叶うとしたら」です。

幾つかアイデアが浮かびました。せっかくなら、現実では到底叶わないことにしてみましょう。

「会ったことのない父方の祖父と話してみたい」にします。

わたしの祖父は、父が大学を卒業するより前に亡くなりました。仏壇や昔のアルバムの写真で顔は知っています。話を聞く限り、変わった経歴のある誠実な人という印象を持っています。

歩く姿を見てみたいというよりは、どういう人だったのか中身を知りたい気持ちが強くあります。

亡き祖母や父の話から、なんとなくわたしと近しい趣味や価値観の人だったのではないかと思っているからです。

わたしは小さい頃から本を読むのが好きですが、実はほかに多読が趣味の家族はいません。家の本棚にある古い本はたいてい祖父が残したものです。文芸書から実用書、全集、歴史や宗教、文庫などさまざまなジャンルが埃をかぶって並んでいます。

昔はトイレの横に簡易の本棚がありました。

わたしが小学校に行きたくない日は、そこから祖父の岩波文庫を引っ張り出してトイレにこもりました。親が登校の時間だと呼びに来るまでぱらぱらめくっていたのを覚えています。

ゲーテの詩集とか、方言の語り口で日本昔ばなしが何十篇も収められた全集とか、注釈が本文よりたくさん付いている古事記とか。

昔の言葉づかいが難しくて、10歳にはまだちゃんと理解できない内容の本ばかりだったと思います。

それでも何やら面白いことが書いてあるとだけは分かります。目を通しては、本の世界はなんて広いんだ! と感激しました。上で挙げたタイトルは、よく読み返した懐かしいラインナップです。

祖父は大正の世代ですから、戦争も経験しています。海軍に所属していたそうです。世代の交代で伝えられる人が少なくなっている今、確かに歴史の話も聴きたいとは思います。

でもやっぱり、共通の話題についてどう考えたり行動してきたかを知りたいですね。

ミソなのは「今のわたし」で話がしたいということ。

祖父は優しくも厳しい真面目な性格だったとも聞きました。もしわたしが生まれた頃も存命だったら、10代の生意気な盛りには怒られてばかりだったはずです。なんなら祖父のことを嫌っていたかもしれません。

今であれば、本や読書にまつわる話が聞きたいし、書くことについても話してみたいと思います。

祖父は文章を書くのが上手かったらしいです。わたしが作文の宿題が得意だったり、小説のようなものをちまちま拵えていたりするのを知った祖母が「おじいちゃんに似たんだねぇ」と目を細めて呟いたことを覚えています。

わたしが書いたnote記事を読んだら、祖父はとんな感想をくれるでしょうか。

外国、特にイギリスに関心があり、ちょっとハイカラな祖父の好きだった英国の紅茶を飲みながら対話するひとときは、きっと濃くて楽しい時間になることと思います。

この記事は、いしかわゆきさん著「書く習慣」の巻末で提案されている「1ヶ月書くチャレンジ」を実践しています。
30個のテーマを1日1個ずつ書いていきます。


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