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【PMO】27.BCP

これもプロジェクトマネジメントだけの話ではないのですが、今日はBCPについて。

ちなみにBCPとは「事業継続計画」の意味でして、ようするに

自然災害みたいに、なんかもうどうしようもないっていう緊急事態に直面した時の対応をあらかじめ定めておく。

っていうものです。
今回の流行り病もしかり、日本の場合だと直下型地震が来た場合、あるいはサイバー攻撃でサーバ全ダウンとかも考えられてきますよね。どれも考えるだけでゾッとしますが、いざこういう事が起こった場合、当社はどのようにして事業継続するか、あるいは該当するリスクによっては復旧期間中は事業停止、あるいは復旧する際の方策などを簡潔にまとめておくってものです。

ちょうど先日の日経コンピュータの「読者の声」で、本件が取り扱われてました。まず、「あなたが所属する企業ではBCPを策定しているか」については、「新型コロナの感染拡大の前から策定・運用している」が5割になっていました。また検討中などを含めると、7割となります。
事業内容や事業規模によって、どこまでBCP策定の必要性があるかっていうのは変わってくると思いますが、多くの企業さんが意識している事が分かります。

私が関わったプロジェクトでは、ユーザが主体的に検討しているBCPに対して、システム側の立場としてPMがプロジェクトメンバに対して「BCPとして考えた方が良いリスクとその対策」をアンケート、その結果をユーザへ連携していました。正直あまりこの経験を持っているメンバが居なかったので、出来るだけ抜け落ちないようにという意図だったと思います。私も自分なりに記載しましたが、あまり面白味のあるものは書けなかったです。やっぱり「地震、伝染病、ネットワークが全ダウン」とかだったかなあ。

プロジェクトマネジメントとしては、BCPを検討するタスクがあるかというのを意識するだけかと思います。実際にはユーザ側が主体的に検討すべき事項かなと思われますし。ちなみにウチではOT近くでユーザが検討していました。このタイミングでやる事の善悪はありますが、少なくとも「システムが止まった場合どうすんの?」っていう問いに対して、ユーザ側は真剣に考えているようでした。

強固な地盤の上にデータセンター設置、更に違う地方にも同じセンター設置。そもそもクラウドサービスなのでなどなど、ハード的にリスクを低下させるものは数多くありますが、それでも何か起こったらシステムは止まる。おそらく人命救助が最優先。システム復旧はその後となる訳で、いざ止まったらどうする?という問いについては、ユーザ側は向き合っていく必要があるんだと思います。ま、何事もなく過ぎてくれるに越した事はないんですけどね。

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