先に死んじゃったとしても少ししか一緒にいられなかったとしても出会わなければ良かったとは思わない。
彼の命日にお墓参りに行きました。
去年の今頃の精神状態を考えると
今年は看護が楽しいと
報告できることが嬉しいです。
彼が亡くなって11年。
彼と過ごした時間よりも
そのあとのおとうさん、おかあさん、
彼の友人たちと過ごした時間の方が
長くなってしまいました。
友人たちは今では私の友人になりました。
彼の誕生日に必ず連絡をくれる
彼の親友がいます。
SNSではつながっているけど
遠くに住んでるその人とは
この10年で会ったのは3回ほど。
メッセージだけだったりする年も
あるけど今年は電話で話せました。
その話をしたら
今年出会ったメンター的存在の方たちから
言われたこと。
「彼からのとびっきりの愛があるね。
最強だね。」
そうなんだ!
私は今でもこの10年もずっと
彼から愛されてたんだなと
気づいたのです。
彼が亡くなって1年くらいたってから
うちの母から言われたこと。
「彼のおとうさん、おかあさんは
○○さんを育てられて
どんなに楽しかっただろうね。」
その言葉で思ったんです。
先に死んじゃったとしても
短い時間しか一緒に
いられなかったとしても
絶対に出会えて良かったんだって。
今でも私は愛されてると思ったら、
ホントに会えて良かったと
思った気持ちと
母の言葉も思い出しました。
おとうさんおかあさんだって
彼と過ごした30年はどんなに
楽しかっただろうかって。
私だって楽しかったよ。
亡くなったばかりの頃は
あれもできなかった
これもできなかったと
後悔ばかり思い出されて、
何を見ても何か思い出すという状態。
コンビニに行ったら
あのおにぎり好きだったな。
電車に乗ったら
あの日はしんどそうだったなとか。
友人のお子さんの発表会に行った時には
生きてたら絶対に
一緒に来てたかもしれない
思ったら会場で大号泣。
あったかもしれない未来を
想像しては悲しくなるような日々でした。
それでも彼の友人が
「私いつまでこの状態で
グズグズしていていいんだろう。」
と泣く私に
「いつまでだって泣いて
悲しんでればいいじゃん。」
と言ってくれたおかげで
焦らずちゃんと悲しんで
自分を取り戻せて、
楽しかったことや嬉しかったことを
たくさん思い出せるようになりました。
今でも思い出すと笑ってしまうようなこと、
美味しいものを一緒に食べたこと、
一緒に行った場所、
ネガティブだった私が随分と
ポジティブになったのは彼の影響だったこと。
今でも悲しい時は悲しいけど
会えて良かったという気持ちの方が強い。
それは彼のおかげだと思う。
まだ彼が生きてる時に
まだ全然病気のことがわかる前に
彼の恩師的存在の人に
彼のことを
「愛されて育ったやつはホントに強い。
あいつはホントに強いよな。」
と言われたことがありました。
ホントにそうなんです。
おとうさんもおかあさんも
友人たちも彼のことが大好きで。
ホントに強い人だったと思うんです。
私は今年は転職もして不安な日々を
過ごしていたのですが
お墓参りに向かう電車の中で
色々なことを思い出したら
私は大丈夫だ、
これから元気な時も
落ち込む時もあるけど
大丈夫だと思えました。
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