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~私の脊髄梗塞日記~私は7年前から新しい生活。お家生活に慣れていてもコロナ禍はなかなか大変です。

「東日本大震災10年目に再び地震が福島、宮城県を襲いました。大丈夫ですか、お怪我等ありませんか、夜は眠れますか。」

「皆様お元気ですか?!新しい生活様式には慣れましたか?!私は脊髄梗塞発症7年目ですが、変わり無く過ごしております。」

【歴史を変えた感染症! 】感染症が世界の転換期に。
重い書き出しに驚かれたと思いますが…、新聞の見出しが目に飛び込んできました。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、世界中が混乱、疲弊状態です。

混乱している人々を思うと例えるに値しないのに、発病当初ショックで何も出来ず、途方にくれていた頃の自分を思い出してしまいます。私は7年前2時間仮眠をとり、目覚めると同時に突然"脊髄梗塞"を発症、両下肢不全麻痺に。車椅子生活、下肢のシビレ痛みにも一生付き合う体になってしまいました。そんな中で何とか生活できてきたのは、周りのご支援、ご協力があったからです。生きる力をなくした時でも、優しく手を差し伸べてくれた多くの人々、医療介護従事者、ご友人、家族に助けられました。今も変わらぬご支援に、感謝しきれません。だから、世界中がSOSを発している今こそ、生きるため必要な支援と給付が一刻も早く受けられることを願っております。
スムーズにいかないこともあるでしょう。途方にくれている方もいらっしゃると思います。

でも人々は、幾多の困難を乗り越えてきました。時代の転換期には幾つもの病原体が存在し、社会の在り方を大きく変えて来たとも言われています。みんなが、そして私のような病気障害があっても、"なんとか生きていきなさい"と言われているように思うのですが。

< 疫病の歴史 >
ー14世紀ー 『ペスト』が欧州で流行。中世から近世へと歴史の大転換に繋がった。
ー16世紀ー 中南米に持ち込まれ『天然痘』が大流行。インカ帝国の滅亡を早めたとされる。
ー19世紀ー 産業革命の進行と共に『結核』の蔓延、BCGワクチンにより集団免疫が出来たよう。
ー20世紀ー 『1918年~2000年にかけスペイン風邪、アジア風邪、香港風邪』第一次世界対戦中に大流行し、日本でマスクが普及するきっかけにもなったらしい。
ー21世紀ー 『インフルエンザ、SARS、MERS、エボラ出血熱』世界を震撼とさせたが、インフルエンザワクチン接種、地域を隔離し風土病として何とか抑え込まれたようだ。
ー現在ー 『世界のグローバル化、新型コロナウイルス大流行』国際協力が求められている中、自国主義、人種差別等多くの問題もあるとか。早急に安全なワクチン開発と接種による効果を期待するが、 ワクチン争奪戦や、迅速な接種対応等の高いハードルがあるよう。

さらに地球温暖化による気候変動、海水面の上昇、大規模山林火災による災害、大型台風、地震などの大災害も多発している。環境変化により次の新たな感染症等も考えられると言う。野生動物と、人間の接点は増え、ウイルスとの共存とも言われている。人類のゆりかごだったはずの地球がS0Sを発しているように思えるのは大袈裟でしょうか…。環境への個人個人のいたわりも必要なのではないでしょうか。

過去も未来も、偉くシンドイ中で生きているようです。今は感染症対策と経済を一緒に回すと、相対する壁にぶち当たっています。世界中が苦悩している中で、『永遠の繁栄ってあるのだろうか』と思うのはタブーでしょうか…。それでも"一生懸命に働いて生活している方の苦痛や苦悩を思えば、何とか乗り越えて欲しい"と応援しておりますが。

一方、自分のことが先に立ってしまうのが本音で、"病人、障害者等の弱者は、益々蚊帳の外に追いやられている"と心配してしまいます。でも、何も出来ず、ベッドに座り、新聞、TV、タブレットを見て過ごす毎日。ベッドの上が、私の癒しの居場所になっているのが事実でしょう。ゆる~く生活してる~、有りがたいと思います。

重い空気の中、腰を上げて脊髄梗塞マルの「あした天気になーれ」ブログを更新しようかと思います。『私も生きて行かねば…。』少しでもステキな明日がやって来ますように。
そして私を支えて下さる多くの方々が、『笑顔で生きて行かれますように』と心から祈っております。

~前置きが長くなりましたが、どうかお付き合い願います~。

2020年1月1日 お正月とお餅

元日はサラリと雪化粧ですが、晴天でした。
2日、3日と、箱根駅伝を観てのんびり過ごします。
そして、餅の大好きな父を思い出しながら、「あ~もう一年過ぎた。命日が近いなー。」と思いつつ、鏡餅を片付けたりもしました。
この頃は未だ経験した事のない、感染症に苦しめられるとは想像もしておりませんでしたが。

1月25日 頑張って、武漢!

衝撃のニュースが飛び込んできた。中国で『新型ウイルス感染症500人越え』と報道しています。「えっ!何だろう?」中国は今、春節のお祝いを兼ねて、人々が日本にドッと押し寄せているらしい。その3日後には、武漢地域で2,900人越えの感染者確認とか…~信じられないのですが?
しかし、ドンドン不安が膨らみます。WHOが新型コロナウイルス指定感染症、緊急感染症対応を呼び掛けています。1月15日以降国内も感染者14人確認、さらに中国は数日間で感染者9,000人、死者200人越えと報道されています。世界中に情報が飛び交っているのですが、ついて行けません。どうかこれ以上感染が増加しませんように。「頑張って、武漢!」

2月2日 クルーズ船のみなさん、頑張って下さい!

異常です。マスク、消毒アルコールが売り切れ状態。その中2月7日のニュースでは、日本の港に定着していた豪華クルーズ船の中で感染症が蔓延しているらしい。それから毎日このニュースでもちきり。
冬季間は大体に引きこもりがち。世界中も外出自粛を呼び掛けています。私も冬季間は大体引きこもり。「引きこもりって、良かったっけ?」この時は、巣ごもり自粛生活が、1年以上も続くとは思ってもみませんでした…。
「クルーズ船のみなさん頑張って下さい!」


2月9日 みんなでおいしい手作り料理を食べて、元気出しましょう!

今年は寒さが例年よりゆるく、有り難いことに私は特に変わらぬ日々を過ごせております。

巣ごもりを前向きに考えてお家料理がブーム。スマホで簡単レシピ検索が大流行に。私も簡単パウンドケーキにチャレンジ。小さめの炊飯ジャーのスイッチをいれるだけ、1時間くらいでケーキが完成です。

【簡単パウンドケーキレシピ】
ホットケーキミックス(100g1袋)、卵1個、オリーブオイル大さじ1、砂糖大さじ1、牛乳100ccを混ぜ、(お好みでくるみや、レーズン等を入れても良いですよ。)後は炊飯ジャーにおまかせ。"炊飯"のスイッチONで完成。

プリンを作るにも炊飯ジャーの"保温"スイッチONで、プルプル、巨大プリンもお手の物ですよ!お試しあれ~。
「みんなで美味しい手作り料理を食べて、元気出しましょう!」

2月18日 手作りマスクで心も体もホッコリ。

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巣ごもり退屈生活の中、息子夫婦から新しいスマートフォンを買ってもらいました。「へー。ありがとう!大切に使うね。」嬉しいこともあるものですね。
…感染症が流行し始めると、急に衛生用品が手に入りにくくなったらしく、家族が困っています。トイレットペーパーを購入しに夫が店を転々と。特にマスクが手に入りません。
そこで、家にあったサラシ、布きれ、ゴムを使って『マスク』を手作りしてみました。車椅子生活なので手縫いの方がやり易い。、型紙もない中で、既製品のマスクを参考にして一目一目縫い始めましたが、難しい。顔の大きさも一人一人違うので、ゴムの長さや、布幅、タックを変えて作り、家族に使ってもらうことに。その頃は本当に困っていたこともあり、息子達が喜んで使ってくれます。
「私の作った物が役に立てる、やったー!」つい嬉しくなって夢中でいろんな形の手作りマスクを作っておりました。
「手作りマスクで心も体もホッコリ。」

2月28日 テレワーク、お家学習、頑張って下さいね。

世界中であれよあれよと新型コロナウイルスが広がっていきます。中国感染者確認9万7000人越え?国内感染者確認900人越え。ついに政府、文科省の発令で、全国の小中高校が春休みまで休校となりました。
緊急事態宣言、三密、ステイホーム、ソーシャルディスタンス、パンデミック…?次々と聞きなれない単語が飛び交うようになりました…。
「テレワーク、お家学習、頑張って下さいね。」

3月31日 本当に長い間、変わらぬご協力、有難うございます。

11回目の私のブログが更新されました。脊髄梗塞を発症して、7年目ですが、長くお世話になっているTさんの計らいで新しくメモアプリを入れてもらい、それで文章を書くことに。さらに、『あした天気になーれ!』のブログがnoteに移行されました。宜しくお願いします。T.さんからは「本当に長い間、変わらぬご協力、有難うございます。」

3月4日 いつも変わらぬアフターサービス、有難うございます。

「あれ?車椅子がなんか変?」福祉用具店に連絡すると、すぐに駆けつけて下さいました。そして「今のところは大丈夫だと思いますが、新しい車椅子の購入を考えてみませんか?」と勧められました。かねてから望んでいたことでしたが、突然のことでビックリ。でも、「お願いします。」と返答し、車椅子の補助金申請をお願いすることになりました。(身体手帳を利用して車椅子を購入しても良いか伺うことに。)
今までの長い年月でのやり取りが嘘のようです。物事が決まり進む時って、こんな感じにやって来るのが"常"なのでしょうか。「宜しくお願いします、いつも変わらぬアフターサービス、有り難うございます。」

4月24日 気を長くして待ちますね。

さらに、車椅子のフットサポートに不具合が出ました。さっそく福祉用具店の方が修理に来て下さいました。それと一緒に車椅子の書面申請の手続きも行い、申請が通るのを待つことになりました。新しい車椅子が手元に届くまでは半年以上は掛かるのでしょうか…。「後はお願いします、気を長くして待ちますね。」

4月27日 医療従事者のみなさん、頑張ってください。いつもありがとうございます。

今日は定期通院の予定でしたが、感染症の流行により通院ができず、"電話受診"となりました。
少しドキドキ…。ベルが鳴り、受話機を取ると、「こんにちわ。神経内科の○○ですが、マルさんですか?変わりないですか?」といつもの優しい声。「お陰様で…、シビレ痛みはありますが元気です。」と答えると「それは良かった。じゃあいつものお薬を出しておきますね。でも何かあったら直ぐに連絡下さいね。」と声を掛けてくださいました。
これだけでしたが、ホッとしました。電話だけでも人は元気にも、幸せな気持ちになるのですね。「医療従事者のみなさん頑張って下さい。いつも有りがとうございます。」

5月20日 何とかしてくださいよ~!!

戦後始めて高校野球の甲子園が春に続いて夏も中止になりました。泣き崩れる球児達をTVで観て、思わず私も泣けてきました。「何とかして下さいよ~!!」お天道様まで泣いているよう。今日はドシャブリです。

5月31日 頑張れ!卒業生、一年生、みなさん!

感染症は留まることを知らず、世界で400万人越えを確認。国内は1.7万人越えました。4月上旬の発表では緊急事態宣言が4月7日~5月31日までに延長されました。卒業式、入学式、入社式もままなりません。本当に緊急事態ですね。「頑張れ!卒業生、一年生、皆さん!」

そして今日、なんとか緊急事態宣言が解除になりそう。でも、「第二波が怖いです。」町の中、急に人々が動き出しているようですょ。

私は巣ごもり生活継続中…。思うようにリハビリができずにいました。そのせいか手首が痛い!! 車椅子の操作で手と肩に負担を掛けすぎていたらしい。こうなるとプッシュアップも難しく、トイレにいくのも大変。痛み止めを増量したり、手首にテーピングを巻いたりして、なんとかしのいでおります。

自分なりにリハビリは頑張ってきたつもりです。脊髄梗塞となり、自宅での車椅子生活が始まってから7年余りが経ちますが、毎日10回ずつ全身を伸ばしたり、曲げたりしたり、日々の家事もできる範囲でやってきたつもりです。リハビリ経験を通じて、私の痛みには服薬の他に"動かすこと"が効果的と感じていました。
でも、動かぬ両下肢は、痛い"手"で足を持ち上げたり、揉みほぐしたりするわけで…。ますます手や、肩に負担を掛けるわけで大変ですが。
「あーシンドイ!全身が痛い!でも私は元気なほうだから。」と自分に言い聞かせております。
「みなさん一緒に頑張りましょう。負けるなよー!」

6月17日 痛いなら、可能な限り動こうー!!

早いもので令和2年も折り返しとなりましたが、この半年間で外出したのはたった4、5日。自分でも驚きですが、通院と1時間程の日用品購入。それに昨日は久しぶりに美容院へ連れていってもらいました。太陽が異常にまぶしい!室内生活ばかりで、自然光に目が付いてこれないのですが。でも、カットしてもらい気分もスッキリ!

そして今日は肩甲骨が痛くて苦戦しております。昨日の外出の運動量でこれかぁ…。入浴のためのヘルパーさんの訪問がありましたが、入浴チェアーにプッシュアップでの移動ができない。困ったものです。手で面を捉え、腕と肩の力で、乗っていた車椅子から入浴チェアーへ移動。いざ肩に力を入れると"ビン!"と痛みが走ります。「あーどうしよう、情けない。」身体は使わないとドンドン錆びてくる。分かっていたはずなのに…ヘルパーさんに迷惑を掛けてしまいました。
最近新聞等でコロナ禍で、外出が減ったために高齢者の身体機能の低下が問題視されていますが、私がそれそのものなのでしょう。
朝晩、今以上に自己流リハビリを頑張ることと、人との接触を恐れてリハビリセンターへいかないようにしていましたが、通院リハビリに出来るだけ行こうと思います。
「高齢者の皆さん、障害者の皆さん、病気の方も頑張りましょう」「痛いなら可能な限り動こうー!!」


6月18日 おめでとう赤ちゃん!

我が家の義理の娘(息子の嫁)がおめでたです!母子手帳を受けとりました。
「おめでとう赤ちゃん! 大切に育てて行きましょうね。」
感染予防、更に家族中で気を付けて行きましょう。

7月7日(雨) 明けない夜はありませんから…。

七夕様。コロナ禍で催し物がことごとく中止になっていきます。
さらに九州で大雨災害のニュースが。特別警報が発令され、大雨はもう4日も続けています。河川の氾濫等で犠牲者も出ているようです。"令和2年7月豪雨災害"です。
北日本も、シトシト雨がずーと続いていますが、私は幸い何事もなく生活出来ている。有りがたいと思います。
「お天道様泣きべそは、もうお仕舞いにして下さい。」でもその後も雨は続き、8月間近になっても梅雨明け宣言は出されれないままでした…。

そして、新型コロナの国内感染者数の累計は3万人を越えたとニュースで耳にしました。感染確認者1,000人越えの日も出て来ています。手洗い、消毒、マスク、三密、換気の励行をお願いします。

避難場の生活は一層大変なことでしょう。「元気出して下さい、明けない夜はありませんから…。」

8月5日 ついに来てしまった~

毎日30℃を越える暑い日が続きます。今日は訪問ヘルパーさんが、2人でいらっしゃいました。
「急ですが、担当が変わります。6年間大変お世話になりました。」そして矢継ぎ早に「今後は○○さんが担当になりますので宜しくお願いします。」と。私は心の中で、『あぁ…ついに来てしまった~』と。

入浴介助後、頭を下げながら涙顔を浮かべる彼女。「本当にお世話になったのは私のほうで、今までありがとうございました。」「ご自分のお体も大切になさって、お仕事を頑張って下さいね。」とお礼を告げました。そして、我が娘を嫁がせる様な思いで、去って行く後ろ姿を見送りました。

心暖かく手を差しのべて下さった方々と幾度も出会い、お別れして来た。今後もそうしていくのだろう。お仕事とはいえ私はその方々に何も恩返しも出来ないまま。病気、障害者になってからずーと。「ありがとうございます」と感謝を伝えるだけ。いたたまれない気持ちがありますが、ただ生きていくのも私の役割なのでしょう。

8月16日 ただ生きているだけで良いのかもしれません。

夏休みも最終日。朝は蒸し暑いが大分涼しくなったなぁ~。と思ったのも束の間。33度越えまだまだ暑い!熱中症で救急搬送者が増出、埼玉県熊谷市、静岡県浜松市で41.1℃記録更新です。
コロナ感染者も1日で東京都161人、大阪府100人越えを確認。国内のGDP-27.8%と戦後最大の下落。アメリカGDP-32.9%の下落。コロナショックです。『こんな中ですから、ただ生きているだけで良いのかもしれません…。』

8月28日 暑さでバテぎみ。気温36℃

体調不良のために、安部晋三総理が突然辞任されました。8年間の公務、激務の中、任期を1年を残しての辞任。『お疲れ様です、治療に専念なさって下さい。』

いろんな事が起きる中、コロナに疲れの人々は「もーじっとしていられない!」「生活が成り立たない。」と活動的になってきました。
一方で私は、暑さでバテぎみです。毎年気温が高い日ほど火傷をしたように下肢が痛みます。足の甲も浮腫み、ジクジクしておりますが、毎年のことと慣れてきたようです。
世の中がザワザワと落ち着かない中にあっても、私は何とか生活しております。

9月3日 どうか大きな災害になりませんように。

台風が9号、10号と続けてやってきます。フェーン現象のせいか、気温はグングン上昇。東北日本海側も39℃です。暑くてたまりません!コロナ禍による不景気の中、白物家電の売れ行きが増加。エアコン、空気清浄機等の購入が増えたそうですが。
沖縄、九州、四国地方で災害が起きているようで、台風災害で停電により困っているようです、お願いですから何とかして下さい。「暑いだろうなー。どうか大きな災害になりませんように。」と祈るだけしかできず。『すいません』。

9月7日 「生きているだけで良い。」の重み

本日は定期通院日でした。ようやくコロナ禍での通院も可能になったのに、台風の影響…大丈夫でしょうか。

病院で血液検査等を受けました。検査のデータからは、特に変わったことも無いようで「有難い」とつくづく思いました。
「生きているだけで良い。」重みを感じます。

9月14日 雨 「今までお疲れ様。ありがとね。」

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「もう秋雨?」本当に待ちわびたこの日は、土砂降りです。福祉用具店の担当の方が雨の中、それは大事そうに運んで下さり、ピカピカの車椅子がやって来ました。

ホイールはシルバー、カバーはブラック、タイヤは私の腕の真下辺りにあり、足回りが軽快です。気にかけていた背もたれは真っ直ぐにし、高さを下げたことで姿勢がピントし、動きやすく楽になりました。とにかく超カッコイイ車椅子です。補助を受け1割負担、補助枠からオーバーした分は自費で支払い、全部で9万円程掛かりました。(車椅子+ロホクッション+クリーニング代等)
少し背伸びした感がありますが、とっても嬉しいです。多くの方からご支援を受け、ようやく腰をかけることが出来ました。皆さんに感謝しております。
そして7年余りお世話になった今までの車椅子は自費で修理、クリーニングしようと思います。車椅子の故障時に代替えに利用したり、外出用にしようと考えています。「今までお疲れ様。ありがとね。」

10月3日 優しいメールにホッコリ

空気が爽やかになり、秋晴です。T.さんは以前から計画していた"各地を見て回る民俗調査"を実行、2ヶ月以上の旅を終え帰宅したそうです。いろんなことを肌で感じ、昔からの営みを通して学び、役立てみようとする姿勢には憧れを抱いてしまいます。しかし、コロナ禍での旅には不安も多くあったと思います。地元に入る前にPCR検査を受け陰性を確認しての帰宅、良かったですね。いろんな事があってもぶれずに目標を実行していく。「凄いな~。」と思います。
帰宅したTさんに久々にメールを送ってみたところ、いつもの優しいメールが返信されて来ました。「あー良かった」ただこれだけのことですが、お家生活ばかりの私にとってホッコリと、そして人との繋がりを実感させてもらいました。

10月13日 一期一会

今日は障害者相談員によるモニタリング。久々にうちへ訪問されてきました。3ヶ月に1度直接お話することになっていましたが、心配性から対面には感染リスクがあると、電話での聞き取りで行われておりました。
「今年は初めてみたいで…。長くご無沙汰でしたが、お変わりありませんでしたか?」と声掛けされ、「お陰様で何とか元気ですが…。」と答えたような。
車椅子を新しくしたとはいえ、外出は月1回程度しか無く、頭も体も"なまった"のかなぁ。それでも、体調を大きく崩すことも無かったように思います。日々自分が出来る範囲で家事を行い、少しでも家族に迷惑をかけないように過ごしていたと伝えました。
「変わりなくて良かったですね。発病から7年程立ちましたが、前よりお元気そうに思いますよ。それでサービス計画書を作り直したいと思うのですが」と言われ、お願いすることに。
帰り際「今度から、担当が新しい方になりますので、宜しくお願いします」と言われ、『あー、それでね。』と私なりに納得。「いろいろと、ありがとうございました。」一期一会、また新しいご縁が出来るのでしょうか…。

10月19日 外出は大仕事!

定期通院日ですが、雨模様。肌寒いです。何とか病院に着きましたが、患者さんで混雑しています。マスク使用、手指消毒、計温、聞き取りがあり、ようやく診察券を入れ受付にたどり着いた。それぞれ座席を空けてソーシャルディスタンスをとりつつ順番を待ちます。

"科"が違う所にまでズラリと患者さんが並んでいて、電子掲示板に表示されている番号が見えません。看護師さんの声も聞き取れにくい。

「ヘぇー、インフルエンザの予防接種のせいか。」と気付いたのですが、コロナ禍の中でこれで良いのでしょうか?でも、私も人混みの患者の1人。みんなと同じように心配しながら、それぞれが拠り所ない思いで病院に足を運んで来だのでしょう。

しかし、私たちの心配よりももっともっと、どんなにかキツイ思いをして私達を受け入れて下さる、医療従事者、スタッフの皆さんには頭が下がります。「ありがとうございます。みなさんで頑張りましょうね。」

やっと私の番に。医師と少しばかりお話して、「特に変わりないようで。」といつもの薬(血液循環の薬、痛み止め、下剤等10種類程)を処方され、次回の予約をしました。

薬局で処方箋をお願いし、日も沈み暗くなった冬道を、夫の迎えでようやく帰宅しました。車椅子、外履き、持ち物、上着等を消毒ペーパー等で拭き取り、家の中に入ります。そしてしっかりと手洗いを行います。『私にとって外出は大仕事です!』以前から衛生面には気を付けていたのですが、このご時世では特に、多くの方の健康を考えます。訪問リハビリさん、訪問ヘルパーさん、家族のためにも気を付けなければなりません。

11月1日 父の三回忌。

随分と寒くなりました。ひっそりと家族だけで父の三回忌を執り行いました。仏間でお坊様の有難いお経を聴きながら、冷たい雨を運んでくる季節風の音が気がかり…。息子はお経が流れる間モゾモゾ。足がシビレて苦痛なんだぁ…。『おじいちゃん、きっと笑っているぞ。しっかりして!』
『母は発病以来ずーとそれと似たシビレ痛みが、腰~足の指先までジンジン、ビリビリしてたんだけどな~。』
天国の父は、そんな私を一生懸命守り、老いて困っている婆ちゃんを大切にしていました、「~ありがとうね~。」

11月20日 初孫のために

世の中はGO.TOトラベルで盛り上がっています。下冷えしていた飲食店、宿泊業者等は、withコロナの新しい生活様式を取り入れ、今がV字回復のチャンスと、あれやこれやと躍起になっています。人々もここぞとばかりに活動し始め、東北地方にも観光客が戻りつつあるようです。
しかし、何処かで心配が拭えぬまま見切り発車した感があったかのように思うのは私だけでは無かったと思います。東京都1日の感染確認者は500人越え、警戒レベルⅢです。
私は相変わらず自粛生活を続けておりました。年明けに誕生予定の初孫のためにも、唯一私の出来る感染予防対策でした…。

11月24日 またいつか通院出来る日が来る日を楽しみにしております。

今日は通院リハビリの受診です。かれこれ3年以上、月に2回程通わせてもらっておりました。その間にも予防接種や、体調観察、車椅子購入の手続きなどなど、大変お世話になりました。

下肢のリハビリは特に力を入れてもらいました。受診するたびにいつもスタッフ皆さんの、心暖まる対応に感心させられておりました。受付のお姉さんの笑顔、看護師さんのきめ細かい対応、優しいお医者さん、丁寧なリハビリ、一杯お喋りして下さったPT.さん。脊髄梗塞で車椅子生活の私にとって、心地の良い場所になっておりました。夫からは、仕事中にも関わらず送り迎えをしてもらい、ドライブ気分で有難くも楽しかったです。

「大変お世話になりました。又いつか通院出来る日が来る日を楽しみにしております。」この日が最後の通院リハビリとなりました。コロナ禍で、外部からの出入りを極力避けようとしているスタッフさんのお気持ちを察しました。だから自分から終わりを決めさせてもらいました。「ありがとうございました。」

12月 末日

東北の日本海側はこの時期毎日のようにどんより灰色雲です。来る日も来る日も寒い日が続き、今年は台風並みの暴風、大雪が追い打ちをかけます。

だから、大概のことは我慢ができます。しかし、戦争知らない世代がウイルスという形で戦争を経験をしているような1年間になりました。WHOが新型コロナウイルスのパンデミックを発令! 世界中が苦しんでいます。日本の感染者数は世界からみれば少ない。それでも全国で18万人を越える感染者が確認されています。医療機関が逼迫する中、残念ながら死者数は増加しています。病院入院中はもとより、施設利用者への面会も制限、禁止されています。ご本人、ご家族の淋しさ、苦痛は言い尽くせません。我が家も施設利用しているばぁちゃんに会えていません。「変わりない。」と聞いていますが心配です。

祭りや、催し事はほとんどが中止、延期になりました。東北の夏祭りをみんなが待ちわびたていたはずなのに…。 東京オリンピック・パラリンピックは世界中、国民みんなが喜び、期待を膨らませていました。選手の皆さんは最善の準備でオリンピックを向かえるはずでしたが、来年(2021年7月~)に延期されました。選手、スタッフ皆様の落胆はさぞ大きかったことでしょう、それでも前を向いて頑張っています。

そして計画変更による莫大な経費の負担をしいられ、準備は難航しているそうです。『頑張って下さい、応援しております。』

感染者が増加する中、多くのソーシャルワーカーと言われる医療福祉従事者、スーパーや運送業、クリーニングやゴミ回収等のサービスを行う方々は、並みならぬご苦労の中、使命感で従事していらっしゃると聞きました。心から感謝しており、応援するしか出来ないのが残念です。私には、手洗い、マスク、換気、人との接触を避けることで予防するくらいしか出来ませんが。

終わりに。

新型コロナウイルス感染症は、社会を大きく変えたと言われています。働き方、家族、生活習慣、物の見方等々…、世界を見ればもっともっと変化しているのでしょうが、私にはわかりません。

オリンピック、パラリンピックのコンセプトは、『多様性と調和』だそうです。ジェンダー平和の推進を立ち上げるそうです。やはり感染症は、世の中の転換を進めてくれるのでしょうか?どうか性別だけを取り上げるのではなく、『高齢者、病気障害を負われた方、日本中の人々、国や人種を越えた世界中の人々、地球上の全ての生き物、そして地球自体の調和を』大切にして欲しいと願います。みな精一杯生きているからです。

偉く大きな事を捲し立てておりますが、コロナ禍でも私の生活は、余り変わりありませんでした。病気、障害者になってから7年。残念ながらいつも引きこもりのような生活が普通だったからかもしれません。
"周りの人々に、迷惑を出来るだけ掛けないで生きよう"と、静かに生きることを選択して来たように思います。
専業主婦の真似事が、家族の優しさから何とか出来ています、充分な作業が出来ないことがあっても許してくれるみんなに感謝です。

「オーイ!私は脊髄梗塞を発症して以降、もう7年前から新しい生活を初めておりましたよー!」
その時、その場、その時の事情に逆らわず、身を委ねて行く方が生きやすいように思います。

新しい生活様式には、慣れましたか?
新しい社会は、どう変えて行かれますか?
大切な命は、どのように守って行かれますか?
大切な地球は、どう守って行かれますか?

どうか皆様お身体を大切に、 あした天気になーれ!

2021年3月 彌生 ブログ12段目
「あした天気になーれ!」 ~マル~

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