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【物理学】スイカゲームで人類完全滅亡させるのに必要なスイカの個数を計算してみた

みなさんはスイカゲームというゲームをご存知でしょうか

スイカゲームのプレイ画面

スイカゲームはパズルゲームの一種で、できるだけたくさんのフルーツを落として、箱いっぱいに詰めていくものです。
この時、同じ種類のフルーツ同士が触れると、一回り大きな、別のフルーツに成長し、最終的にスイカ2つをくっつけることで消滅させることができます。

この時、消滅したスイカはどこへ行ったのでしょうか?

この世界では、基本的な物理法則であるエネルギー保存の法則が成り立っています。エネルギーは熱・電気・光など形態は移り変わるものの、エネルギーの総和は変わりません。
たとえスイカゲームであっても、この法則はおそらく例外ではないでしょう。であるならばスイカが消滅した時、スイカの持っていた質量のエネルギーは光や熱などに変換された、と考えるのがごく自然だと思います。

この時に発生したエネルギーはどれだけの大きさなのでしょうか。

質量とエネルギーの等価性

さて、物理学者アルベルト・アインシュタインの導出した公式によると、質量とエネルギーの間には以下のような関係があります。

質量とエネルギーの等価性

ここでEはエネルギー、mは物質の質量、cは光速です。
一般的なスイカの重さは5~7kgのようです。スイカ1玉を6kgとして上の式に当てはめて計算すると、スイカ1玉の持つ質量のエネルギーは 5.392×10^17 J と計算されます。
これだけのエネルギーが、スイカが消滅する際に放出されているわけです。

とはいえ、5.392×10^17 Jがどれだけの大きさなのか、なかなか想像がつきにくいですね。
なので分かりやすさのため、このエネルギーを人類完全滅亡に必要なエネルギーと比較してみましょう。

人類完全滅亡に必要なスイカの数

都合よく人類完全滅亡に関する計算をした記事があったので、こちらの情報を元に人類完全滅亡に必要なエネルギーを計算してみましょう。
この記事の情報をまとめると、以下のようになります。

人類完全滅亡に必要な核ミサイル(B83)の数:1,241,166個
B83の威力:1945年に広島に落とされたリトルボーイの約200倍

リトルボーイの核出力が6.694×10^13 J なので、B83 1つ当たりの威力は1.339×10^16 J ほど、そして人類完全滅亡に必要なエネルギーは1.662×10^23 J となります。
先ほどのスイカ1玉の放出するエネルギーと比較すると、人類完全滅亡に必要なスイカの数は308,234玉であることが分かります。

現在、スイカゲームの累計DL数は950万を突破しています。
もしスイカゲームを持っている人の1.6%の方がスイカを消すことに成功したならば、人類を完全に滅亡させることが可能なのです。

スイカゲームって、こわいですね。


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