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室堂でライチョウ

室堂でライチョウを狙ってきました。昨年に続いて2度目です。6月のこの時期は、岩の上に立って縄張りを見張るオスが見やすいのです。7月に入ると雛連れのメスが目玉になりますが、その時期は未経験です。

6月2日にケーブルカーの立山駅まで走り、そこの駐車場で車中泊します。立山駅のフードコートや売店は早い時間に閉まってしまうので、食事は途中で調達する必要があります。高速のインターチェンジからの道すがらにコンビニがあります。

さて、6月3日当日です。ケーブルカーの始発は7時発です。これに乗ります。室堂は昼頃になると団体などでたいそう混雑するからです。7時の始発に乗るためには、立山黒部アルペンルートのホームページから「WEBきっぷ」の予約を取っておく必要があります。7時では立山駅の切符売り場がまだ開いていないからです。WEBきっぷの予約をしておけば、駅にある自動受け取り機で6時から切符を受け取ることが可能です。

ところが・・・6時半過ぎに、スマホがけたたましい音を立てました。緊急地震速報でした。能登地方で大きな地震があったようです。この時点で7時の出発はあきらめました。ほかならぬケーブルカーです。しっかり点検しないと動かせないでしょう。予想通り、7時の便はキャンセルになりました。第2便は7時20分です。これは動くとのアナウンスがありました。しかもこの便には7時の便の予約客を乗せる(7時20分の予約客はその次の便に乗せる)ということです。これで何の問題もありません。美女平駅でバスに乗り継ぎますが、バスの時刻は7時40分。ケーブルカーの所要時間は7分ですから、遅れはゼロということになります。

バスからの景色は全く楽しめませんでした。ガスがかかり、ほとんど景色が見えません。室堂到着直前、ようやく晴れてきて、剱岳の雄姿を見ることができました。

室堂での散策予定ルートは、ターミナルから左方向に歩き、みくりが池温泉を目指します。ここまででライチョウを見ることができなければ、先の分岐点から左に進み、エンマ台を通って雷鳥荘まで歩き、そこで引き返し、さきほどの分岐点に戻ります。みくりが池温泉までの間にライチョウが見られれば、雷鳥荘まで行かずにエンマ台で地獄谷を見下ろしてから引き返します。分岐点からみくりが池を回り込んで、室堂山荘まで進み、そこから室堂ターミナルまで戻ります。雷鳥荘方面はちょっとした坂がありますが、そちらに行かなければあまりアップダウンはありません。ただ、みくりが池温泉までの途中に雪の積もった下り坂があり、昨年苦労したので、念のため軽アイゼンを持って行きました(使わずにすみましたが)。ただ、そこに限らず、雪上を歩く場面はかなりありました。しかも、晴れたのは室堂到着直後だけで、あとはガスがかかり、ターミナルに戻る頃にはかなり見通しが悪くなっていました。室堂到着の8時40分頃からターミナルに戻る12時頃までの間、カメラ(OM-1 MarkⅡ)をぶら下げての散策でした。

天気が悪いおかげ(?)か、けっこうライチョウが飛びました。しかし飛翔写真はなかなか撮れませんねえ。後発性白内障のレーザー治療の後遺症で飛蚊症絶賛発症中で、眼の中を飛んだのをライチョウと間違えたせい、ということにしておきましょう。しかも見通しがきかないため、雪山をバックにした写真も撮れませんでした。また、この日は残念ながらメスを見ることができませんでした。撮れたオスの写真を何枚か載せておきます。

室堂山荘の近く、このときはすでにかなりガスっていましたが、たたずむオスライチョウの姿がありました。

しばらく見ていると飛んで別の場所に移動しました。

そして、その後、ようやく飛ぶところを撮ることができました。

ところで、ぼくは個人的に、ライチョウ、カヤクグリ、イワヒバリ、ホシガラスを「北アルプス4点セット」と呼んでいるのですが、今回は(実は昨年も)ライチョウの他に見られたのはカヤクグリだけでした。カヤクグリは何回か見られましたが、ちゃんと写真が撮れたのはこれだけでした。

室堂ターミナルに戻ってみると、団体客などでごったがえしていました。ここで昼食と思っていましたが、早々に下山することにしました。12時20分の便に乗ります。相客は中国人とタイ人が多かったようです。

立山駅のフードコート(ここは空いています)で、「白エビのかき揚げそば」を食べて、帰路に着きました。

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