反ワクチン主義者 Anti-vaccersの分類に関する考察(笑)

COVID-19ワクチンに反対する人は世界にも日本にもたくさんいるようだ。その人達の意見を聞いみると色々種類があって面白いので、ちょっと分類して特徴を列記してみた。あくまでも素人の感想です。

一番凄いのは、「病原体はいない」説、「新型コロナウィルスなんかいない、病原体が原因ではない」派。どうして病気になるのかと問えば、化学物質や薬品だというような説である。化学物質を出したのは多くは大企業とか大国とかで、「大」がつくのが多い。確かに水俣病やイタイイタイ病は、工場の化学物質によるものであったが、私達が子供の頃、原因が究明される前は奇病として恐れられていた。薬品というのはいわゆる薬害というやつで、市販薬や医者が処方する薬の副作用だというのだ。病原体がないのだから、ワクチンも役に立たないどころか新たな薬害となる可能性もあるという。次の「コロナウィルス否定説」と同じく、ウィルスが見つかっているのだから、そりゃあないだろうと考えられるが。

その次は「コロナウィルス否定」説。「病原体はいるかもしれないが、それが今言われているCOVID-19ウィルスではない。ウィルスなんか分離できていないし、分析もできていない」という人たち。ウィルスの正体がはっきりしていないんだから効果的なワクチンなんかできるはずがないということだ。この人たち特に根拠はないようだが、世間に出回るデマ本等に影響されている可能性が大きい。確かに一昔前、電子顕微鏡がない時代には、原因ウィルスの発見は困難であったらしい。また分析もDNA分析が発展する前は困難であったろうと思われる。しかし、今の技術によれば、世界中の多くの国で可能な技術のようである。

最後は「ワクチン嫌忌」派、或いは「ワクチン有害」説。「COVID19ウィルスはいるかもしれないが、今のワクチンは安全とは言えない、或いは効果がない。」という連中。これはある意味正しいと思う。薬というのは何年も経ってから害が見つかることが時々はある。サリドマイドなんかそのいい例だ。そうではあるが、どんな薬も副作用がある。大事なことは、接種しないリスクと接種した時のリスクのバランスだ。前者が後者を大きく上回れば、確率統計的には接種したほうがよいことになるだろう。COVID19の場合は、下記の「コロナ平気」派に書いてあるように、接種しないで感染した時のリスクは大きい。まず感染するかだが、日本の人口が約一億人として、感染者は約100万人。1%。新規の感染者数は2万人近い。報告されていない感染者数はある説ではその10倍とか。それが正しいとすると20万人。1億人に20万人ということは、0.2%。都会で電車通勤している人なんかは一日に少なくとも百人の人位とはすれ違うだろう。0.2×百人で20%。5日で100%。かならず遭遇。あとは感染可能性だが、これはよくわからない。また、10人と食事会や飲み会やれば、1食で2%の遭遇。これは濃厚接触だから、感染可能性はかなり高いだろうね。死者で見ると、死亡者は合計1万5千人、2021だけでも1万人。多くないようにも見えるけど、先程のはしかやインフル等と比べると一つの病気で死ぬ数としては多いんじゃないかな。ちなみに、死因の一位は所謂悪性新生物38万人でのその内大腸がんは約5万人らしい。何のことかよくわからないけど不慮の事故は4万人弱。その位のオーダーだってことだ。

ワクチンに関係する分類とは離れてしまうが、ウィルスに対して「マスク不要」派或いは「マスク役立たず」派、つまりマスクなんか役に立たないからしても仕方がないという人々がいる。COVID19のウィルスは0.1ミクロンぐらいの大きさであり、マスクなんかしてもウィルスはスカスカに通過すると言うのだ。しかし、これには少し誤解がある。所謂医療用サージカルマスクなら0.1ミクロン程度まで防げるし、家庭用でもPM2.5用等でPFE99%なんてのもある。N95等の高性能マスクなら性能はより高まる。また、ウィルスは患者から飛び出すときは唾液などに含まれている。これは飛沫と言われ、5ミクロン以上の大きさがある。またその飛沫の小さいのは飛沫核と言われ、5ミクロン以下になる。飛沫核は小さいので空気中に長く浮かんでいて、風にのって遠くまで届く。いずれにしてもウィルス全部が0.1ミクロンってわけでもない。マスクでにはかなりのフィルタ力があるらしい。勿論、マスクをきちんと着けることが前提条件だから、鼻を出していたり、マスクと顔との隙間が空いていては、役に立たない。

ある方のまとめた情報(https://www.satojuichi-cl.com/other/corona_mask.html)の中にこういうのがあった。

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また、ウィルスの濃度が低ければ、つまり換気された室内とか、屋外とか、患者から離れている場所とかだ、飛沫核による感染の可能性は低くなるので、ここでは簡易なマスクのフィルタ力でも効果が期待できるだろう。

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最後に私の気持ちを書けば、私はウィルスは存在するし、ワクチンは打つ価値があるし、マスクも役立つと思う。とにかくできる限りの手を打って、世間からこのウィルスが殆ど消えていくのを待つばかりだ。

追記: コロナに対する姿勢分類に関しては、これ以外に「経済優先」派というのもある。ウィルスはあるしワクチンなど対策は必要だが、ロックダウンや自粛などは経済的にコロナの危険以上の悪影響があるというのだ。別名「コロナ平気」派。新型コロナなんか怖くない。「普通の風邪やインフルエンザみたいなものだ。」と見方が一つの根拠だ。確かに一時的にはその程度の重症化率や死亡率の時期もある。しかし、最悪時や全体平均的にみると、インフルエンザよりずっと多い重症化率、死亡率であることが明らかである。その原因の一つかもしれないが、今回のコロナウィルスは変異株を生成する速度が速く、次々と新しい変異種が出てくるため、感染して獲得した免疫やワクチンによる免疫も通り抜けてしまう怖さを持っている。

別の見方として今はワクチンが推奨されいる伝染病のはしか(麻しん)と比べてみよう。下記の図は国立感染症研究所の報告書(http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/report2002/measles_top.html#m_fig1a)からである。ワクチン導入前の感染者数は5-6千人、死亡者は年に1000人かそこらであ。死亡者数はピークでも9千人ぐらい。一方コロナは2021年の8月上旬までの感染者数は75万人、死亡者は約1万人である。はしかは怖いがコロナは怖くないというのはちとおかしいということになる。

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ロックダウンや日本のような穏やかな自粛の経済的悪影響についてはあまり定量的報告も見たことがないし、私も迷う所なので、後日に書いてみることにしよう。

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