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どうせ守れやしない

痛ましい事故がニュースで流れると、
毎度、
自分の事のように気持ちが引っ張られる。


専業主婦歴が長く、
いざ仕事を見つけようと思っても、
どうしたら子供に負担がいかないように、
かつ効率よく仕事を見つけられるかという時、
まず思いついたのは夜間バイト。
日中子供と過ごせるように。
かといって、
夜間子供だけにするのも怖いから、
バイトの日だけでも早く帰ってきてほしいと頼んだ。
夫婦関係は破綻していて、
毎日深夜以降に帰ってきたり帰ってこなかったり。
だからバイトの日だけは帰ってきてほしいと頼んだ。
最初は「わかった」と言った。
言っただけだった。
バイト初日から帰ってこなかった。
子供だけにしたら怖いと改めて訴えたが、
子供をいつでも守れるわけじゃないとかなんとか。


まぁそうなんだけど。

別れた旦那の言葉を、
今でも根に持っている。
(他にもいくつかあるけど)


旦那の発言も行動も許さないけれど、
結局守り切ることなんかできないのも分かっている。


先日、
バレーボールのイベントで、
チームの子供を引き連れて出掛けた。
高速に乗って1時間くらいの距離だ。
帰る時に下の子から、
「熱が出た」
とLINEがあった。
話を聞くに熱中症の疑いがあった。
早く帰りたくて仕方がなかった。



自分で連絡をしてきたのだから意識はある。
家にも着いている。
でも一人だ。
水分と塩分の補給を促す。
冷蔵庫に梅干しがあったはず。
あぁ、OS-1を切らしていたな。
エアコンつけて首元・脇の下しっかり冷やすように伝える。
自分でやるのはしんどいだろうに。
LINEを送れば返事が返ってくる。
受け答えも大丈夫そうだ。
本当は休ませるべきだろう。
でも怖いのだ。
急変したらどうしよう。
だから自分を安心させるために、
10分おきにLINEする。
しばらくして返事が返ってくる。
そうやって安否確認をして自分を落ち着かせるしかなかった。


帰って、
状態を把握して、
やっと落ち着いて。
熱はあったが、
自分で歩けるし、
会話もちゃんとできた。
OS-1を買って飲ませたら「おいしい」と言った。
ひとまず良かった。


考えても仕方ないんだけど、
帰りの車中で、
なんで他所の子の面倒見てるんだろうと思ってしまう自分がいた。
車内では同乗している親や子供が楽しくおしゃべりしているのが耳に煩わしい音になる。
旦那のあの言葉が蘇った。


うちの場合は、
大事にならず済んで良かっただけの話である。
熱中症だけではないけれど、
どうぞみなさん、
お気をつけてお過ごしください。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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