ReGLOSS ≒ ホロライブ7期生
みなさんこんにちは
ReGLOSSがデビューして早一週間。
それぞれの配信を見たうえでReGLOSSについての考えを述べていきたいと思います。
それではいきます。
■ReGLOSSという存在
彼女たちについて語ってく前に、ここであらためてReGLOSSのロゴを見ていきましょう。
このロゴマークのLの部分。なにか見えてこないでしょうか?
そう、数字の「7」です。
このReGLOSSのロゴを180度回転させるとそれがよくわかると思います。
これが意味することはなんでしょうか?
ホロライブ4期生に「ホロふぉーす(4)」、5期生に「ほろふぁいぶ(5)」という呼称があったように、6期生である「holoX」は「ホロック(6)ス」と近年同期を括る名称には数字が仕込まれていました。
以上を踏まえると「ReGLOSS」に「7」が隠れているのは、暗にJP7期生であることを示しているのではないか? と、捉えることもできるかもしれません。
これが7期生の構想が出ていたなかで「hololive DEV_IS」というプロジェクトが動き出したことで方針転換が起きたのか、はたまた7期生ではないけれども遊び心として数字を仕込んだのかはわかりません。
ただ、どちらにしても彼女たちが形式上はともかくまだ完全に独立した存在でないことをあらわしていると思います。
上の記事で、運営側は○期生といったナンバリングを新規顧客獲得の観点からやめていきたいという意図があるのではないかと書きました。
現に2021年にデビューした「holoX」は公式サイト上で6期生表記をあえてとっていません。
しかしながら「holoX」は活動初期にグループ単位での活動・配信が思うようにできなかったこともあり、現在では他の期生と同様に6期生として落ち着いています。
これは運営側として少し誤算だったのではないでしょうか。
そこで今回はその経験を踏まえて新たにグループが生み出されたと思います。
それは、
①「hololive DEV_IS」という枠組みを作り最初からホロライブJPと分ける。
→何期と言う話になっても彼女たちは7期生ではなく、あくまで「hololive DEV_IS」の1期生。
② 「ReGLOSS」というガールズグループとして括り、公式チャンネルにおいてグループで配信をおこなう。
→「hololive DEV_IS」公式チャンネルで定期的に5人で配信を行うことで「ReGLOSS」というグループ感を強調する。
というところからも見て取れます。
すなわち「holoX」をリブートしたのが今回の「ReGLOSS」なのではないでしょうか。
■配信者としてのReGLOSS
さて、ReGLOSSのデビューが発表されてからみなさんが気になっていたことは、彼女たちがいままでのホロライブJPとどう違うのか、ということではないかと思います。
「hololive DEV_IS」が従来のVTuberの枠組みを超えた「成長」「挑戦」をテーマに精力的なユニット活動を行っていくVTuberグループということを喧伝していたので、期待半分不安半分で配信を見ていた方もいたのではないでしょうか。
結論から述べますと、彼女たちはいつも通りのホロライブの新人といった印象でした。
直近でデビューしたホロライブEN3期生のデビュー配信と比較しても大きな違いはありません。(若干1名最後まで顔を出さない人もいましたが笑)
配信時間短めで複数人を2日に分けているのもEN3期と同じです。これは、そのままAの配信を見たあとBの配信といった形で誘導できますし、デビュー記念日がやたら増えていかないので個人的にはいいやり方だと思います。
デビュー配信なんだから同じような切り口になるのは当然という意見もわかります。たしかにその通りです。
では次に配信スケジュールを見ていきましょう。holoXの風真いろはさんとReGLOSSの音乃瀬奏さんのスケジュールをお借りします。
配信内容は雑談、歌枠、ゲーム実況といった具合でほとんど違いはありません。配信頻度も高いです。
また奏さんのスケジュール(9/11〜9/17)では1週間のうち歌枠は1回。歌えばいいというものではありませんが、いわゆるVSingerや音楽に強いVTuberはやはり自らの強みである歌というものを配信でプッシュしているのでこのスケジュール表は意外でした。
(※16日にReGLOSS歌枠リレーがあったので最終的には歌枠は2回になりました)
ただプレスリリースの紹介文から読み取るに、普段の配信は個人chでおこない、音楽関係は「hololive DEV_IS」公式chに投稿するといった棲み分けをしているのでしょうか。
いまのところそんなに仰々しく考えずあくまで姉妹グループのひとつぐらいの認識で追っていくほうが良いかもしれません。
■音楽アーティストとしてのReGLOSS
さて、ここまで配信について触れてきましたが、彼女たちは「音楽アーティストVTuber」と紹介されているということでやはり気になるのはその歌唱力ではないでしょうか。
デビューから1週間、カバー曲の発表やReGLOSS歌枠リレーがあり各メンバーの歌声に触れることができました。みなさんもお聴きになったでしょうか?
私もひと通りそれぞれの歌を聴きましたがみなさん上手だったと思います。
ただ、他箱や個人勢、そして同プロダクション内においても彼女たちより歌が上手いVTuberは少なくない数存在するな、というのが率直な感想です。
歌が上手ければいいというわけではないですが、「音楽アーティストVTuber」という触れ込みでデビューしたと考えると少し疑問符が残るところ。
ただ、同じくホロライブJPにおける公式グループである「holoX」と比較しても、holoXのオリジナル曲が現在「常夜リペイント」「迷宮なラビリンス」の2曲であり、
1曲目がデビュー1周年、2曲目が今夏にリリースされたことを考えると、「瞬間ハートビート」がデビュー配信前、2曲目がすでに制作中である「ReGLOSS」が音楽に力を入れていることは疑う余地はありません。
「hololive DEV_IS」が「成長」「挑戦」といった旗を掲げていることから、「hololive DEV_IS」は「完成された音楽アーティストが新しいフィールドに挑戦していく場所」ではなく、「彼女たちが音楽アーティストとなるために『成長』し『挑戦』していく場所」といった解釈で捉えるほうがいいのかもしれません。
また気になってくるのがReGLOSSのデビュー直前、2023年9月7日(木)に配信されたホロライブ6周年記念特番でのYAGOO(谷郷社長)のビデオメッセージです。
ホロライブプロダクション6周年に宛てたメッセージを一部抜粋します。
このメッセージのなかで世界へ向けての意気込みを述べていました。
文中に出てくるK-POPは、韓国発のダンスミュージックであることはいまさら説明不要でしょう。
このメッセージではホロライブプロダクション全体の未来について言及しています。そして、世界への浸透という目標に対して「K-POP」をロールモデルとして上げていることからも、この時期にスタートを切った「hololive DEV_IS」ひいては「ReGLOSS」が全くそれを意識していないということはないでしょう。
むしろ「hololive DEV_IS」のコンセプト考えれば彼女たちがその先陣である可能性もあります。
上記のインタビューを踏まえると、デビュー曲である「瞬間ハートビート」の曲調や衣装もダンスユニットを強く意識しているのが見て取れます。
またReGLOSSのメンバーでもある轟はじめさんのショートにおいても「歌とダンスで世界を彩る」と言っているため、彼女たちのセールスポイントがそこにあるのは間違いありません。
「歌」部分しかわからない現在では彼女のたちの評価は時期尚早といったところでしょうか。
どちらにしても、彼女たちの音楽アーティストとしての真価が問われるのは3Dの体を得たときだと思います。配信内での発言からもまだ予定も立っていなそうでしたが果たしてどうなるのでしょうか。
■おわりに
ここまで長々と語ってきました。お付き合いいただきありがとうございます。
結論として何が言いたいかというと、ReGLOSSがホロライブ7期生としてデビューしてもまったく違和感がなかった、ということです。
各メンバーとても個性的ですでに多くの切り抜きが出ていますし、ファンアートも多く描かれています。彼女たちが安定して人気を獲得していくことは間違いないでしょう。
ただ同時に「hololive DEV_IS」としてのヴィジョンがいまだ見えてきていないのもまた事実です。違和感がなかったということは、「hololive DEV_IS」として分けた意味があったのか、という意見が出てくるのは不思議なことではありません。
可能性に満ち溢れた彼女たちはこれからどこへ向かうのか。
過去をなぞるだけでないサプライズに期待してこの記事を終わりたいと思います。
●引用HP
※1 PRTIMES.「ホロライブプロダクション新VTuberグループ「ReGLOSS」デビュー決定!!」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000978.000030268.html, (参照 2023-09-18)
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